2006.12.21
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カテゴリ: 試写会・映画
20061221


「人生は長い散歩。愛がなければ歩けない。」
第30回2006年モントリオール世界映画祭のグランプリ、国際批評家連盟賞、
エキュメニック賞の三冠を受賞した奥田瑛二監督作品。

高校の校長を定年退職した安田松太郎(緒形拳)はかつてその厳格さから
妻の心を壊してしまった過去を持つ。その事が原因で娘と疎遠になり
住み慣れた家を出、寂れたアパートで一人暮らしを始める。
アパートの隣に住むのは水商売風の女、真由美(高岡早紀)と
その娘の幸(杉浦花菜)、そして真由美のヒモの男・水口(大橋智和)。
幸は真由美から虐待を受けていた。
ある日、水口に身体を触られ恐怖を感じた幸は家を飛び出し、
その後を追った松太郎は「青い空を見に行こう」と幸を誘って旅に出る。
ゴミの散乱する部屋の片隅で蹲っていた少女を
絶望の世界から連れ出した行為はしかし、誘拐であるとされ
二人は刑事(奥田瑛ニ)に追われる事に…

【公式サイト】 http://www.eiga.com/official/nagaisanpo/
【予告編】 http://www.eiga.com/official/nagaisanpo/trailer/trailer_m.asx

試写会に行ってきました。
この映画のあらすじを聞いた時、何かそんな事件があったような気がしたんですが
これ でした。
娘の交際相手による孫に対する虐待を憂慮した祖父母が、孫を連れ去ったら
誘拐犯として有罪になってしまったという。
人知国家じゃないからしょうがない話なんだろうけど
なんだかなぁ…とモヤモヤした事件でした。
この映画がこの事件をモチーフにしたのかはわからないけど
奥田瑛二氏は色々な事件の記事や書籍を調べて
施設取材などもしたとか。

虐待の話ですが、思っていたよりはキツくなかったです。
原田美枝子主演の「愛を乞うひと」ほど鬼気迫るものではない。
中盤からは、ほんわかしてちょっともの悲しいロードムービー。
ドラマチックな逃亡劇とかではないです。
緒形拳の"いいおじいちゃん"と杉浦花菜演じる愛らしい幼女、
この2人の存在だけでウルッとなってる人は多かったんじゃないかと思います。

映像は全体的に綺麗でよかったんですが
邦画はどうして大事なところで偽物バレバレの小道具を使うのか…
特に「鳥」に顕著ですね。この映画でも鳥のシーンが…
ぁー、、、ちょっとアレな出来でした。
最後の空も、もっとスカッとしたものを予想してたんですが
結構モヤッてました…空待ちはしなかったのかな。
クライマックスなのでちょっと残念。

派手に宣伝している大作ではないし、有名な原作の映画化でもない本作ですが
それだけに思ったより良かったです。

試写会当日は奥田瑛二監督の舞台挨拶以外に
特別ゲストで高岡早紀さんも来てました。
結構いい席で見れたのでちょっとおトク気分。





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Last updated  2006.12.22 03:20:43
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