読書の部屋からこんにちは!

読書の部屋からこんにちは!

2013.03.29
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カテゴリ: 雑感
いつのまにか60歳目前となっている私。
多いとは言えない残り時間に、ぜったいやっておきたいことって何?
そう考えてみたら、「語学留学」これをぜひやっておきたい!
と思い立った私は、語学留学と言うもおこがましい、わずか2週間の語学研修にでかけたのでした。


中国語を始めて1年半ほどたちます。語学って、初めのうちは楽しいおもしろいもっと話したい!と思うけれど、しばらくすると難しさにやる気をなくしがちですね。私はちょうどそんな時期に来ていました。
台北の学校の授業はマンツーマンだったため、幸い日本人の友達はできなかったし、授業全般中国語。文法説明は英語。毎日の電車での移動も3度の食事もすべて一人ですから、ほとんど日本語を話さない生活です。
楽しく自由気まま、心細くて不安。
その二つの矛盾した気持ちにもすっかり慣れて、台湾人と間違われるようになった頃、2週間は終わりました。

台湾の歴史や観光名所の案内は他のサイトにお任せするとして、わたしがじかに感じた台湾人ってこんな感じです。



☆★☆ 台北の人の服装って、かなり地味です。色もきれいな原色を見かけることは少なかったし、デザインも地味。日本で見かけるような、必死のおしゃれやお化粧もいないし、いかにも有能そうに見えるビジネスマン・ウーマンも見かけませんでした。大学生風の人たちでも、服装は質素。日本でみかける「今から夜のご出勤?」みたいな女子大生なんて皆無です。
同時に、履いている靴もとても実用的です。ハイヒールの人はほとんど見ませんでした。みんな歩きやすそうなペタンコ靴かスニーカー。靴だけはなかなかかわいくてオシャレです。スニーカーでもいろんな原色や花柄とか、男性も女性もそれぞれにかわいいのをはいていて、好感が持てました。


☆★☆ おしゃれなお店が集まる町も歩きました。阪急や三越のデパートもあるし、通りに面してグッチだの何だのというヨーロッパのブランドのお店が並んでいます。車道も広いし歩道もとても広い。そして、歩いている人はそんなに多くありません。だから歩きながら、きらびやかなウインドウを十分に楽しむことができます。日本じゃ人通りが多すぎて、ゆっくり見られませんよね。こういう点は、日本より台北の方がヨーロッパに近いんじゃないかという気がしましたよ。また、おしゃれなデパートやビルはそれぞれが独立していて、地下街でつながっているということがありません。その点はちょっと不便ですね。唯一(と思いますが)阪急の地下が地下鉄の駅とつながっていました。


☆★☆ 台湾では、暑い日と暑くない日とが、3日おきくらいに交互にきました。暑い日は30℃ぐらい。暑くない日でも24℃ぐらいです。ところが、台湾人は暑い日でもけっこう分厚いコートを着ています。ブーツもはいています。中にはマフラーや手袋をしている人も。なんでだろう。暑くないんだろうか・・・学校の先生に聞いてみたら、「ただうっかり間違えただけよ。」と笑っています。昨日も今日も暑いのに間違えるかなあ。朝のニュースで天気予報だってやってるのに・・・
そんな風に思っていましたが、だんだんわかってきました。台湾人って、ただ無頓着なだけなんですね。天気予報の気温を見て、着るものをこまめに変えようという気がないんでしょう。たぶん。
2週間の滞在のうちに、だんだん暑い日が増えてきて、さすがの台湾人もいきなりTシャツになってりしていましたよ。愛すべき台湾の人たち。


☆★☆  台湾は夜市が有名ですが、私が泊まったホテルの近くにも屋台の通りがありました。ここは24時間やっていました。珍しいものがたくさんあるし、とにかくおいしくて安い。最初は喧騒の中で声をかけるのさえ気後れしましたが、慣れれば大丈夫。いろいろなものを試しました。食べながらふと気づいたんですが、屋台って当然だけど冷蔵庫がないんですよね。見れば、肉でも魚でも海老でも牡蠣でも、そこいらへんに無造作に並べてあります。昼は30℃近くになる気温ですよ、ちょっと心配になりました。次の日、学校の先生に聞いてみたら、「別にたいしたことじゃないわよ。見えないだけでレストランの厨房だって同じことよ。一度食べてお腹が痛くなったら、2度目からは大丈夫!」とおおらかな答えでした。


☆★☆ 鼎泰豊という有名な小籠包のお店があります。いつも日本人の行列ができています。私も以前行ったことがありますが、とてもおいしいんですけれど期待しすぎていたせいか、拍子抜けの感がありました。それよりも、わたしはゼッタイ、地元の人がおいしいというお店を開拓することをおすすめします。わたしはホテルのフロントの人と学校の先生に聞きました。日本人は小籠包が大好きってことを知っているんでしょうね。親切に教えてくれましたよ。小さいお店でしたけど、他のお客さんともふれあいがあって楽しい思い出になりました。


☆★☆ その小籠包ですけど、ガイドブックによっては、皮を破ってスープを味わえって書いてあります。でもわたしはそれはイケナイと思います。だって、職人さんが一生懸命包んだスープ、破ってしまったら失礼じゃありませんか?それに何より、パクッと食べた方が絶対においしいんですって。


☆★☆ 台北の人は、とても親切ですね。いろんなところでずいぶんよくして頂きました。親日の国ですから日本人だから?とも思うのですが、それにしても見も知らぬ外人のためにそこまで・・・と恐縮してばかりです。と感激していたら、ある日本人が「わたしは優しくしてもらったこと一度もないわよ。」ですって。
そうか。わたしはきっと、いかにも頼りなさそうにうろうろきょろきょろ歩いていたんでしょうね。それにしても、たくさんたくさん、ありがとうございました。


☆★☆ ホテル近くの文房具屋さんで「がんばれ日本」の文字入りボールペンをみつけました。売り上げの一部が日本へ寄付されるそうです。震災からもう2年。それなのに、まだ気遣ってくれているのを目の当たりにして、温かい気持ちになりました。台湾の皆さん、ほんとうにありがとうございます。決して裕福とは言えない小さい国の大きな支援を、わたしたちは絶対に忘れてはいけませんね。折りしも、わたしが帰国して二日目に台中市で大きい地震がありました。台北でも、毎日乗った捷運(地下鉄)が一時不通になったとか。お世話になった方々のご無事を祈っています。





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Last updated  2013.03.29 22:58:25
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