架空世界の放浪者ランドの「冒険日記」

孫子に学ぶ「勝敗の原理原則」





「孫子」は、今から2500年ほど前、シナ大陸の孫武という将軍によってまとめられた
世界最古の兵法書である。
三国志の曹操・諸葛孔明・司馬仲達、日本の武田信玄、八幡太郎義家、毛沢東、そして、
皇帝ナポレオン・・・
百戦錬磨の名将たちによって愛読され、戦いの参考書として珍重された。

そこで、私もヘルマーシュ大陸の覇者になるため、参考にしてみたい。

「孫子」の兵法は、2つの基本的な前提の上に立っている。
  ○ 戦わずして勝つ
  ○ 勝算なきは戦わず
この2つの前提の上に立ち、弱者が強者に勝つ戦略・戦術を追求している。
もう少し、詳しく説明すると、以下のようになる。

1.勝利を勝ちとるカギは、まず第一に「相手を知り、自分を知る」ことである。
  相手の戦力と、自分の戦力を冷静に分析・検討したうえで、勝算があれば戦い、
  勝算がなければ戦うべきでない。
  勝算もなしに、やみくもに戦いを挑むのは、愚策である。

2.戦いに際しては、主導権を奪取しなければならない。
  相手のペースに乗らず、相手をこちらのペースに乗せるのである。そのためには、
  相手の戦力を分散して守勢に追い込み、その上で、相手の強いところを避けて、
  弱い所を攻める。これを心がけなければならない。

3.相手の意表をつくことも、勝利を勝ちとる重要な条件となる。
  戦いとは、「騙し合い」に他ならない。したがって、相手の油断を誘い、相手の目を
  くらます作戦を採用しなければならない。

4.戦いは、「正攻法」と「奇襲攻撃」の作戦を組み合わせ、臨機応変に運用して
  戦わなければならない。

5.守りに回ったときは、じっと鳴りをひそめ、攻撃に出たときは、一気にたたみかける。

6.戦力に応じた戦い方を心がける。つまり、10倍の戦力なら包囲し、5倍の戦力なら
  攻撃し、2倍の戦力なら分断し、互角の戦力なら勇戦し、劣勢の戦力なら退却し、
  勝算がなければ戦わない。戦力を無視して戦いを挑めば、敵の餌食になるばかりだ。

7.戦い方の理想は、水のあり方に学ぶ必要がある。
  つまり、戦力の分散と集中を心がけ、絶えず敵の状況に対応して変化しなければならない。
  硬直した思考は、必ず敗北を招く。


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