♂♀性転換嬢♂♀★Pa~嬢★

昔、大阪のとある有名ホテルの喫茶室で、ホモの友人3人と一緒にお茶した事がある。
その日の私のファッションは、白地に赤い大きな花柄のボディコン・ミニ・ワンピースに赤のヘビ皮のバッグにピンヒールであったと記憶している。

この3人とも見た目は普通の男と全然変わらないのだが、話を始めるとホモだと匂わす彼らであった。
一人はファッションデザイナー、もう一人は高校の化学教師、残りが広告代理店勤務という色々職業の4人で、久し振りに会った事もあり会話が随分と弾んでいた。
会話が弾むと自然に声も大きくなり、満席の喫茶室に我々の大声が響き始めた。
私を除いて3人の男達は、久し振りに会うまでのオトコ関係の自慢話とも痴情話を始め、その内容たるものスゴイものがあったし、それに対する反応も
「キャ~!ヤダァ~!」てな調子であった。

周りの気取った方達も、最初は怪訝そうな顔で我々を見詰め、多くのウェイターやウェイトレスさん達も迷惑そうな顔をしていた。
常識家の私だけが周りの反応を気にかけ、3人は平気のへの字で会話を続けていた。
しかし、喫茶室の皆さん顔では迷惑そうでも、我々の会話の内容には興味津々の様子で、ご自分達の会話そっちのけで意識をこちらに向けておられるのが見え見えであった。
もうその時点で、見た目は完全男の彼ら3人がホモである事は、喫茶室で 耳を ダンボ にされていた多くの方々にはお判りになっていたであろうと思う。

我々4人、笑い過ぎ涙流しての会話にも少々疲れてきて、私はチョッと用を足したくなったのである。勝手知ったるホテルであったので洗面所の場所も知っていたのだが、ナンだか知らぬが冗談半分で、私は気取ってウェイターに洗面所の場所を尋ねた。
すると!そのウェイターは、洗面所まで私を誘導してくれたのである。
高級ホテルでも、ここまでするのはチョッと変?と少々怪訝に思ったのだが、用を足すのが先と、当然のことながら【レディス】と書かれた方へ入った。
しかし、席を立ってから洗面所にたどり着くまで、ナンだか変な視線を感じていたのは事実である。その時は、その理由がナニなのか解らなかったのだが
席に戻って友人達にその旨告げると
私が席を立った後に、ウェイターやウェイトレス、他の客達がヒソヒソ声で
「あの人(私)、男用・女用どちらの洗面所に入ると思う?」と話していたらしい。

そうなのだ!彼らは私の事を、男装の麗人ならぬ女装の達人ニューハーフと思ったのだ。

ここで説明させて頂くが
私のホモの友人達は、性転換したり女装するタイプではない。(冗談やパーティーで女装する事はあっても)
彼らは 男として男を愛する 人達であり、胎児の間に脳と生殖器が一致せずに生まれてしまった、肉対は男、脳構造は女というタイプとは違うのである。
こういう人達は、性転換手術をしたり女装をして、 女として男を愛する 人達であり、両者には違いがあることをココにお知らせしておこう。


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