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2008年11月11日
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カテゴリ: こんなの観た!
渋谷ユーロスペースにて公開中。公式サイトは こちら。

1933~45年、ドイツ。ヒトラー政権下でのベルリン・フィルについて描いたドキュメンタリー作品。

当時の団員が2名だけ生存しており、それ以外にも団員の娘、息子たちも探し出して取材した監督の執念に脱帽です。
2名の団員(元コンサートマスターとコントラバス奏者)が当時のことを回想して詳細に語っているのは見ごたえがあります。
それと、当時のニュース映像を交互に見せながら、当時のベルリン・フィルの置かれた立場や演奏家たちの思いをくっきりと浮き彫りにします。

第二次世界大戦後、フルトヴェングラーが戦犯の疑いで裁判にかけられたのは有名ですが、実際団員たちはどうだったのかを追求した本や映画はほとんどないようです。

ナチのおかげで、戦争中も途切れることなく演奏活動を続けることができたベルリン・フィルですが、それはナチの政治的プロパガンダに利用されるという意味も持っていたのです。
負傷した自分と同世代の兵士たちの前で慰問演奏をしたとき、「自分が実はとても恵まれた存在であることに気づき、恥ずかしく思った」と、涙を浮かべて回想する老楽士ですが、実際自分がその状況にあったら、やはり何も出来なかったと思うのです。

ユダヤ系の団員はオケから追放され、ナチ党員の団員からは勧誘を受け、それをなんとかかわしひたすら音楽に打ち込むしかなかっただろうことは、容易に想像ができます。
私だって、それが人道的に間違っていると分かっていても、ユダヤ人の仲間が追い出されるのを「それは間違っている!」なんて、反論できないですよ。次は自分が収容所に送られるか、仕事を干されて路頭に迷うか、戦争に狩り出されて戦死するか、そのくらいしか選択枝は残ってないのですから。

陳腐な言葉だけど、戦争は愚かな行為だ、としか言えません。
「篤姫」では、国を変えるためには仕方ないと言って戦を起こそうとする西郷、大久保が描かれていますが、「仕方ないけど必要」な戦など、この世に存在しないと思うのです。

当時の貴重な映像が見られるという意味でも、面白い作品です。
まだ若い頃のチェリビダッケの映像なんかも見られます。

そんな苦難の時代を乗り越えて、今年ベルリン・フィルは創立125周年を迎えます。
このオケが何故、世界トップクラスなのか、団員がみな自主性を持ちオケの運営に真摯に取り組んでいるのか、その一端をうかがうことのできる作品でした。
ベルリン・フィルの創立125周年記念式典でも、この映画は上映されたそうです。

地味な映画ですが、見る価値ありです。(全くのドキュメンタリー、演出なしに近いので、退屈・・・と思う人もいるかもしれませんが)





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最終更新日  2008年11月11日 21時07分40秒
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