京都では今週末あたりが桜の見ごろでしょうか。
昼間はのどかな日差しの中、ゆっくり参拝して、夜はこういった気さくなBARで過ごす。
・・・最高に贅沢ですね♪

バックバーに500本のスコッチがずらり。きっと圧巻だろうなぁ。
まだ10年経っていないお店のようですが、マスターは前々からモルト収集されていたのでしょうか? (2006/04/05 01:08:10 PM)

Bar UK Official HP & Blog(酒とPianoとエトセトラ)since 2004.11.

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2006/04/05
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カテゴリ: BAR
 年に4~5回は、京都へ遊びに行く。僕の住む阪神間からはJRの各停、新快速と乗り継いで1時間くらいと、苦にならない距離。ただし、いつも京都へは「遊びに行く」というより、「遊びに行かせていただく」という気分。

 千年の都・京都では、食事をしたり、BAR巡りをするときは、若干姿勢を正し、身構える気持ちになる。伝統や格式を重んじる主(あるじ)や「粋」な旦那衆は昔に比べて少なくなったとはいえ、そこはやはり京都。ここでは粋な遊び方、飲み方を知る紳士でありたいといつも思う。Horie's Bar3

 ただし、だからと言って決して堅苦しいBARばかりじゃないのが、また嬉しいとことろ。京都は懐が深い。旅の人間にも、そうでない人間にも優しく接してくれるBARは数多い。

 例えば去年、 5月12日の日記 で紹介した「フィンランディア・バー」や、 11月2日の日記 で紹介した「Fellow & Fellow」もそう。祇園という京都の「遊び処」の中心にありながら、実に気さくであったかい。

 そして、今回、もう1軒紹介したいのも同じ祇園。縄手筋を四条通りから北へ2筋行き、右へ折れてすぐ。南側のビル地下に、そのBARはある。「Horie’s Bar」( 写真左 )。

 マスターの名前にちなんだ店名だけれど、読み方は「ホーリーズ・バー」。スコッチ・パブという雰囲気のお店だけれど、実はこの店の売りは、その数500本ともいうシングルモルトを含むウイスキーの品揃え。Horie's Bar

 SMWS(スコッチモルト・ウイスキー協会)の会員でもあるマスターは、毎年のようにスコットランドの蒸留所に出向いて、現地の珍しいボトルを買い付け、お客さんに味わわせてくれる( 写真右 =バック・バーに並ぶモルトの種類はハンパじゃありません)。

 聞けば、あのウイスキー評論家マイケル・ジャクソン氏(あの超有名歌手と同姓同名です)も02年に京都を訪れた際、来店したとか。

 初めてこの店を訪れた時、その品揃えや落ち着いた雰囲気から、古い老舗BARかと思ったが、実は1997年創業という若い店だったことに驚いた。従業員のバーテンダーの皆さんの親しみやすい接客も、実に気持ちよかった。Horie's Bar2

 嬉しいことに、Horie’s Barはフードが半端じゃないくらい充実していて、美味しい。フィッシュ&チップスやハギスといったパブ料理はもちろんのこと、リゾット・オムライス、フィレ・ステーキなんて逸品も楽しめる。

 だからかどうか、祇園の芸妓さん、舞妓さんも仕事が終わった後、よく訪れるという(僕は運悪く店で出会ったことはないが…)( 写真左 =気さくなバーテンダーの皆さんのおかげで、会話もはずみます)。

 カウンター11席のこじんまりした店は、常連率は高いようだが、マスターやバーテンダーの皆さんが気さくなこともあって、女性が一人でも訪れやすい雰囲気(実際、女性の一人客も多いとか)。お値段も良心的なので安心して飲める。

 皆さんも、京都に行かれた際は、ぜひ一度「Horie‘s Bar」へ(席が空いているかどうかは、念のため、一応電話で確認を)。

【Horie’s Bar】 京都市東山区縄手末吉町98-2 GEMビルB1F 電話075-561-3986 午後8時~午前4時 日祝休

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Last updated  2006/04/05 10:09:53 PM
コメント(10) | コメントを書く


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Re:Horie’s Bar: 気どらない祇園の酒場で(04/05)  
まだだいぶ先ですが12月に京都に行く予定があります。いいお店を紹介していただき、ありがとうございます。うらんかんろさんの日記は、どんなバー紹介本より役に立ちます。 (2006/04/05 01:04:06 PM)

Re:Horie’s Bar: 気どらない祇園の酒場でモルトを(04/05)  
ステラビア  さん

いいですね  
汪(ワン)  さん
とてもいい雰囲気のバーですね。
スコッチはあまり飲まないのですが、いろいろと堅くないところが、ちょっと試してみてもいいかな、という感じです。
先日の大阪のバーでも飲んでみたら、美味しかったので、飲みに行ってもいいのですが、これ以上、幅を拡げると、散財の一方・・・。(T_T)
(2006/04/05 01:26:10 PM)

ステラビアさんへ  
 ステラビアさん、こんばんはー。

>京都では今週末あたりが桜の見ごろでしょうか。

 そうですね。関西は今年はサクラの開花が遅れていて、今週末が見頃になりそうです。

>昼間はのどかな日差しの中、ゆっくり参拝して、夜はこういった気さくなBARで過ごす。・・・最高に贅沢ですね♪

 最高の贅沢なんですが、春の京都は観光客があちこちにあふれていて、
とくに夜の祇園は大変です。静かなBARの中に入るとホッとします。

>バックバーに500本のスコッチがずらり。きっと圧巻だろうなぁ。まだ10年経っていないお店のようですが、マスターは前々からモルト収集されていたのでしょうか?

 意外と小さな店なので、バック・バーに500本すべては並べ切れません。
お客さんに見えないところにかなり隠して置いておられるみたいです。

 マスター・Hさんの詳しい経歴は聞いていませんが、たぶん、独立する日のために、
密かにいいモルトを、ずっと集めてきたんでしょうね。 (2006/04/05 11:05:02 PM)

汪さんへ  
(ワン)さん、こんばんはー。

>とてもいい雰囲気のバーですね。スコッチはあまり飲まないのですが、いろいろと堅くないところが、ちょっと試してみてもいいかな、という感じです。先日の大阪のバーでも飲んでみたら、美味しかったので、飲みに行ってもいいのですが、これ以上、幅を拡げると、散財の一方・・・。(T_T)

 確かに、「お酒の幅を広げると、散財の量も広がる」(笑)というのは、
僕もよく経験しているので、痛いほど分かりまーす(^_^;)
ただ、汪さん、ワインも美味しいですが、たまには、旨いウイスキーもいいですよー。
(2006/04/05 11:11:30 PM)

パブデ・ピカソさんへ  
 パブデ・ピカソさん、こんばんはー。

>まだだいぶ先ですが、12月に京都に行く予定があります。いいお店を紹介していただき、ありがとうございます。うらんかんろさんの日記は、どんなバー紹介本より役に立ちます。

 身に余るお誉めの言葉、有難うございました。BARについて書くときは、
実際に訪れる皆さんの役に立つよう、実用的なガイドブックを目指して、つづっています。
12月に京都にお越しになるとき、どこかのBARで、ばったり会えたらいいですね。
(2006/04/06 04:28:41 PM)

Re:Horie’s Bar: 気どらない祇園の酒場でモルトを/4月5日(水)(04/05  
カピタン さん
 こういう風にボトルが一杯列んでいると、お酒好きって飲めなくても嬉しくなりますよね。
 でも、フードメニューが多いっていうのは、腹が座ってますねえ。だって、リスク多いもん。きっと、アイリッシュパブをイメージされている所があるのでしょうね。
 でも実際アイルランドやイギリスの人って、向こうの居酒屋であるパブでスコッチの味聞きなんてやっているのかしら。日本でもちょっとした居酒屋では日本酒の味聞きができるけどねえ。
 でもそんな風に、「この何年物のボトルはいいねえ」なんてパブで向こうの人がやっているのが想像つきません。やはり日本のようにウイスキーメインのバー等があるのでしょうか。 (2006/04/07 11:02:20 PM)

カピタンさんへ  
 カピタンさん、こんばんはー。

>でも実際アイルランドやイギリスの人って、向こうの居酒屋であるパブで、スコッチの味聞きなんてやっているのかしら。日本でもちょっとした居酒屋では、日本酒の味聞きができるけどねえ。でもそんな風に、「この何年物のボトルはいいねえ」なんてパブで向こうの人がやっているのが想像つきません。やはり日本のようにウイスキーメインのバー等があるのでしょうか。

 パブと言えば、ロンドン(イングランド)のパブしか行ったことがなく、
そこでビールとジン・トニックしか飲まなかった僕としては、何ともよく分かりません。

 でもスコットランドのパブに実際行った人の話だと、
向こうの一般人はパブであまりウイスキーは飲まずに、ビールばかり飲んでいるとか。
 パブ=スコッチウイスキーとイメージするのは、日本人の先入観かもしれません。 (2006/04/08 12:32:49 AM)

早く巡り合えていれば  
アメトラ雅 さん
実は今を去ること3年位前に関西へは社員旅行へ出かけました。後輩1名引き連れていましたが「バーなるところへ行ってみたい」とのリクエストを頂戴しました。その際にうらんかんろさんのお知恵拝借できていれば、「千万の味方を得て」安心できたことでしょう。
祇園にありつつ「気さく」や「フードが充実」とあらば嬉しい限りですね。田舎者ゆえ「敷居が高く感じる」のは常です。こういったお話は心強い限りです。
追伸
オフ会の件では「場所の手配」の大役お任せし、痛み入って居ります。なにわには「えんもゆかりもない」越後の田舎者2名は、トラッドファッションに身を包み伺います。何卒お力添えの程願います。 (2006/04/08 01:16:04 AM)

アメトラ雅さんへ  
 アメトラ雅さん、こんばんはー。

>実は今を去ること3年位前に関西へは社員旅行へ出かけました。後輩1名引き連れていましたが、「バーなるところへ行ってみたい」とのリクエストを頂戴しました。その際にうらんかんろさんのお知恵拝借できていれば、「千万の味方を得て」安心できたことでしょう。祇園にありつつ「気さく」や「フードが充実」とあらば嬉しい限りですね。田舎者ゆえ「敷居が高く感じる」のは常です。こういったお話は心強い限りです。

 関西&銀座のBARであれば、普通の人よりは、かなり詳しいと自負していますので、
僕でよかったら、また何でも尋ねてください。お役に立てると思いまーす。

 今はインターネットの時代ですから、知らない土地のBARでも、
結構たくさんの情報(データ)を手に入れることができます。
口コミの本音の情報も沢山入りますよ。その後輩も、そういう自助努力も必要ですね。
(2006/04/08 08:42:34 PM)

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kopn0822 @ 1929年当時のカポネの年収 (1929年当時) 1ドル=2.5円 10ドル=25円 10…
汪(ワン) @ Re:Bar UK写真日記(74)/3月16日(金)(03/16) お久しぶりです。 お身体は引き続き大切に…

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