Bar UK Official HP & Blog(酒とPianoとエトセトラ)since 2004.11.

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2011/04/20
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カテゴリ: カクテルブック
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95. エイローコクテール【注119】
 コクテールセーカに二三塊の氷を入れ之に

 アプリコット・ブランデー     三分の一オンス
 エイロー・シャートリユーズ   三分の一オンス
 アブサン              三分の一オンス

 を加え、よくセークしたる後、コクテールグラスに注いですすめる。


【注119】 「エイロー(「イエロー」のことを前田氏はこう表記する)コクテール」は、現時点では前田氏の本でしか見られないカクテルである。


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96. エイローラットレコクテール【注120】
 コクテールセーカに二三塊の氷を入れ之に

 ゴルドン・ドライジン        三分の二オンス
 マルテニー・ロシー・ベルモット 三分の一オンス
 オレンジビタ 一振り   薄荷の葉 二葉   オニオン 小キザミ少量

 を加え、よくセークしたる後、コクテールグラスに注ぎ、之にレモン皮の小片を搾り込んですすめる。


【注120】 「エイローラットレコクテール」は、サヴォイ・カクテルブックにも「イエローラットレー(Yellow Rattler)・カクテル」の名で登場するが、そのレシピ(ジン、ドライベルモット、スイートベルモット、オレンジジュース各4分の1ずつ)は前田氏のとかなり異なっている。前田氏が何を参考にしたのかは不明。


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97. HPWコクテール【注121】
 コクテールセーカに二三塊の氷を入れ之に

 伊太利ベルモット  三分の二オンス   ジン  三分の一オンス
 オレンジ      小片

 を加え、よくセークしたる後、コクテールグラスに注いですすめる。


【注121】 「HPWコクテール」は、サヴォイ・カクテルブックにも登場するが、レシピはスイートベルモット、ジン各2分の1ずつで、前田氏のと少し異なる。


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98. HSコクテール【注122】
 調合グラスに約半分の砕き氷を入れ之に

 ジン       二分の一オンス   フレンチベルモット  二分の一オンス
 オレンジビタ  三振り  マンダーリン 二振り  ガムシロップ 一振り

 を加え、バースプーンにてよく攪き廻したる後、コクテールグラスに漉し、之にレモン皮の小片を搾り込んですすめる。


【注122】 「HSコクテール」は、現時点では前田氏の本でしか見られないカクテルである。


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99. XYZコクテール【注123】
 コクテールセーカに二三塊の氷を入れ之に

 ジン         三分の一オンス   伊太利ベルモット  三分の一オンス
 フレンチベルモット 三分の一オンス   レモンジュース   一個分

 を加え、よくセークしたる後、コクテールグラスに注ぎ、之にプレーンシロップ或いはガムシロップの少量を加えてすすめる。


【注123】 「XYZコクテール」は、ハリー・マッケルホーンのカクテルブックにも登場する古典的カクテルの一つで、現代でもなおラム・ベースの人気カクテル(ラム+ホワイト・キュラソー+レモンジュース)だが、前田氏のレシピはジン・ベースである。このようなレシピは、同時代の日本のカクテルブックには見られるが、海外のカクテルブックでは現時点では見当たらない。


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100. エールコクテール【注124】
 調合グラスに約半分の砕き氷を入れ之に

 オールドトム・ジン  一オンス    オレンジビタ   三振り
 アンゴスチュラビタ  二振り     レモン皮     一片

 を加え、バースプーンにてよく攪き廻したる後、之に少量の平野水を加え、ワイングラス若しくはシャンペングラスに注いですすめる。


【注124】 「エールコクテール」は、現時点では前田氏の本でしか見られないカクテルである。似た名のカクテルで「イェール(Yale)」があるが、レシピはジン45ml、ドライベルモット15ml、ブルー・キュラソー1tsp、ビターズ1dashとなっており、前田氏のとはかなり異なっている。


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101. デュボンネットコクテール【注125】
 コクテールセーカに二三塊の氷を入れ之に

 デュボンネット   三分の一オンス   セリー       三分の一オンス
 フレンチベルモット 三分の一オンス   アンゴスチュラビタ 一振り
 オレンジビタ    一振り

 を加え、よくセークしたる後、コクテールグラスに注ぎ、之にオレンジ皮の小片を搾り込んですすめる。


【注125】 「デュボンネット(デュボネット=Dubonnet)コクテール」は、ハリー・マッケルホーンのカクテルブックにも登場する古典的カクテルの一つであるが、そのレシピはデュボネット3分の2、ジン3分の1で、前田氏のレシピとは少し異なっている。


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102. デプロマットコクテール【注126】
 調合グラスに約半分の砕き氷を入れ之に

 フレンチベルモット  三分の二オンス   伊太利ベルモット  三分の一オンス
 マラスチノー     一振り

 を加え、バースプーンにてよく攪き廻したる後、コクテールグラスに漉し、之に一個のマラスチノー・チェリーを加え、尚ほレモン皮の小片を搾り込んですすめる。


【注126】 「デプロマットコクテール」は、1910~20年代には欧米で飲まれていたカクテルであるが、紹介しているカクテルブックは意外と少ない。前田氏のレシピは、欧米の標準レシピとほぼ同じである。


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103. デップセアコクテール【注127】
 コクテールセーカに二三塊の氷を入れ之に

 オールドトム・ジン  二分の一オンス   フレンチベルモット  二分の一オンス
 アブサン       一振り       オレンジビタ     一振り

 を加え、よくセークしたる後、コクテールグラスに注ぎ、之に一個のオリーブを入れ、尚ほレモン皮の小片を搾り込んですすめる。


【注127】 「デップセアコクテール」は、現代の表記では「ディープ・シー・カクテル」。第一次大戦中の潜水艦にちなんで考案されたと伝わるが、作者は不詳。日本国内のカクテルブックにも1920年代から登場するが、なぜか海外のカクテルブックではあまり取り上げられていない不思議なカクテル。なお、フレンチ(ドライ)ベルモットの代わりにスイートベルモットを使うレシピもある。


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104. デヴィルコクテール【注128】
 コクテールセーカに二三塊の氷を入れ之に

ブランデー                二分の一オンス
クレームデミント或いはピパーミント 二分の一オンス
アブサン   一振り     オレンジビタ   一振り

を加えよくセークしたる後、コクテールグラスに注ぎ、胡椒の一摘みを加えてすすめる。


【注128】 「デヴィル(デビル=Devil)コクテール」は、欧米に同名のカクテルがあるが、そのレシピはドライベルモット30ml、ルビー・ポート60ml、レモンジュース1dashと前田氏のレシピとまったく違う。現時点で知る限り前田氏のレシピは初出であるが、創作かどうかは不明。


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うらんかんろ

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汪(ワン) @ Re:Bar UK写真日記(74)/3月16日(金)(03/16) お久しぶりです。 お身体は引き続き大切に…

Free Space

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