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2018/07/28
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 オランダは不思議な国です。その時代、時代の課題について、いつも世界の最先端を行く方針を打ち出す、少々変わった国です。例えば、売春、大麻、安楽死、同性婚。オランダではこの4つがすべて合法化されています。根底に流れているのは、徹底した個人主義。すなわち「すべては個人が自己責任で決めればいい、他人があまりとやかく言うべきでない」という思想・哲学が根底に流れています。


 前段で挙げた4つすべてを合法化している国は、世界的にはまだ少数です。オランダではなぜ世界に先駆けて合法化に踏み切ったのでしょうか? 

 現地の人の話によれば、「売春と大麻については、禁止にするとかえって闇に埋もれて取り締まりが難しくなる。すべてのドラッグを制限したらより危険なドラッグに手を染める人が増えるだけ。ならば行政の管理下において犯罪組織の資金源になるのを防ごう」というのが政府(オランダ流)の根本理念なのです。この考え方は今や欧州の主要国でも主流となっていて、条件付きで合法化している国も少なくありません。

 という訳でオランダでは、大麻のようなソフトドラッグについては1996年、売春については2000年にそれぞれ条件付きで合法化(非犯罪化)されました。現在オランダ人は、個人で少量の大麻たしなむ程度ならば罰せられることはありません(ただし、個人で無許可で商売すると違法になるそうです)。売春業で働く女性たちに対しては、税金も徴収され、定期的な健康診断も義務化されているそうです(写真は、アムステルダムのいわゆる「飾り窓」地区にある“大人の玩具”販売店)。

 ちなみに、日本人がオランダで大麻を買って楽しむのは別次元の話です。(厳密に言えば)日本の法律を犯した国外犯(違法行為)となります。帰国しても逮捕されないのは、日本の捜査当局が、海外での日本人の違法行為をいちいち立件する人手も時間もないからに他なりません。なので、帰国直前に大麻を吸って臭いを付けて帰ったら、麻薬犬に吠えられて、身柄を拘束される可能性もありますので、くれぐれもご注意を(写真=アムステルダム中心部にある大麻製品の販売店)。

 安楽死の合法化はスイスの方が先駆け(なんと1942年に施行。今では外国人向けの「安楽死ツアー」もあるとか。オランダは2001年に合法化)でしたが、同性婚を世界的で初めて合法化したのはオランダです(2000年に法施行)。オランダは、LGBTでも差別されることはほとんどない、暮らしやすい国だと言われています。アムステルダムで毎年8月に開催される「ゲイ・プライド(Gay Pride)」という運河パレードは、人気の観光行事になっていてガイドブックに載っているほどです。

 かようにオランダ(オランダ人)というのは不思議で、興味深い国民性に溢れています。僕らは海外へ旅すると必ずその国の市場を訪れます。市場は「その国の国民性や、”庶民の素顔”が一番よくわかるの場所ではないか」と思うからです。「ハイネケン・エクスプレス」の見学を終えた後、晩ご飯まではまだ少し時間があるので、今回はハイネケンからも近い、アルバート・カウプ通りにある青空市場(写真下)にお邪魔しました。

 ここは東西2kmほどの通り沿いにある屋外の市場です。肉、魚、チーズ、野菜・果物、花、日用品など様々なものが売られています。何か面白い保留出し物はないか探しながら、歩いて一往復しました。以下、お店をいくつかご紹介します。



 ここは魚屋さん。日本では見たことのない魚種もあります。生ダコが売られているのに少し驚きます。



 果物屋さん、農業先進国でもあり、扱っている種類はとても豊富です。


 八百屋さんでは、日本の青ネギのような野菜も売られていました。


 オリーブとソーセージ。輸入品が多いのでしょうが、オリーブの種類は豊富です。

 花屋さんの店先。この店はなぜか白い花が目立ちます(何か理由があるのかも…)。


 チーズ屋さん。お国柄(特産品)ということもあって、さすがに種類は多いですが、硬い系のチーズが目立ちます。


 さて、市場見学も終えて、いよいよ今日の晩ご飯です。4日目は何にしようかとあれこれ考えた末、ハイネケンでは1杯しか飲めなかったこともあり、「ビア・パブでビールを楽しみながらビア・フードを食べよう」ということになりました。で、お邪魔したのは中央駅からも近い「ブラウェライ・デ・プレル(Brouwerij de Prael)」というお店。その名の通り「ブラウェライ」というビール醸造所の直営店です。


 ここでは約15種類の様々なタイプの生ビールが味わえますが、僕らはとりあえず、€10とお得な4種飲み比べセットを注文(どれも実に旨いです!)。


 フードは、ビールに合うものをと思い、やはりクロケット(コロッケ=メニューでの名前は「Beer Bitter Balls」)、それにエスニック風味のパテのようなものをパンに塗って食べる料理(同=「Beer Bread with home-made humus and grilled vegetables spread」)を注文。一皿が大きいので2人だとこれで十分な量です(味も期待以上に美味しかった!)。店には小さいながらも醸造所が併設されていて見学も可能なんだとか(要予約)。次回来るときはぜひ見学してみようっと。

 そんなこんなでハードな4日目のスケジュールもほぼ終了。今のところ毎日変化があって、充実した旅を満喫できています。アムステルダム、大好きです。

<12回目に続く>

※過去の「旅報告」連載は、トップページ中ほどのリンク 「旅は楽しい」 からお読みになれます。


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kopn0822 @ 1929年当時のカポネの年収 (1929年当時) 1ドル=2.5円 10ドル=25円 10…
汪(ワン) @ Re:Bar UK写真日記(74)/3月16日(金)(03/16) お久しぶりです。 お身体は引き続き大切に…

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