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あれはもう二十年近く前の事だが、夜遅めに電話がかかってきた。カミサンが出て応対してたが
「・・・高校の時、同期だったWさんって方からよ!」と受話器を渡された。
「オイ H君、オレオレ Wだよ・・覚えてるか、久し振り」
「応~!W君か、如何してる?」
聞けば、関西の近場で医院を開いて8年目の、バリバリの整形外科医だった。
やや気後れして、「処で貴君はベンツなんかに乗ってないだろうな?」
「いや、国産車だ、ニッサンの・・ アハハハ」
「そうか、それじゃあ付き合おうか!」・・なんて格好をつけて、暫く話を弾ませた後、電話を切ったが、
こちらは当時、独立したばかりの一人自営で、仕事の見通し以外にも、その他諸々で、悶々と悩み多き日々だったので、正直本当にうれしかった。
思えば、全てがそれから始まり・・・それ以来二十年近くの付き合いがあり・・突然、永遠の別れが待っていた・・それから一年・・・。
明日は奥様から主だった数人の友人と招かれて、ご親戚筋の方々とともに、御自宅での一周忌・・
何を想ってこの一年を過ごし、その間の出来事の何を報告し、ご無沙汰を霊前に、どうお詫びすれば良いのだろう・・
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