奏 文 SOUBUN

土地を決める


たまたま電柱の張り紙が目についた。
今と生活圏が変わらない場所で、南側道路の平均90坪の土地。
駅からバス利用10分。ただし、建築条件付きとのこと。
「いくらか金額を上乗せすれば建築条件が外せるかもしれない」
と思い、連絡してみた。
所在地をFAXしてもらい、早速その夜、現地を見に行った。

月明かりに照らされて、周りに畑とビニールハウス、遠くに雑木林と竹林が見えた。
これから造成が入るのだろう。
道路の部分と区画の部分に杭が打ってある。10区画の造成地だった。

次の日、建築条件が外せないか聞いてみた。
不動産屋の説明では、土地と建物が同時でないと銀行から借り入れられない場合が多いため、
条件付きにして販売するとのこと。
さらに職業などを伝え話をしていくと「外せるかもしれない」という話になり、
最終的には10区画すべての建築付き条件が外れることになった。

購入した土地は、ほぼ長方形で南北に20メートル、東西に14メートルのもので、
建築を頼む都幾川木建の高橋さんにも造成中の現地をみていただいた。
東、南、西の3方向すべてから陽が入る開放的な土地だ。

しかし、これが少々難のある土地だった・・・・


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