4


あなたは、どっち?

「ぜんざい」と「おしるこ」はすごく謎だらけです。東京でぜんざいを注文すると豆の入ってない汁だけの物が出され、おしるこを注文すると豆の入っているのが出されるのです。豆の入っているほうを田舎ぜんざいと言ったりするところもあったり。しかし、地域によっては逆の物が出され、びっくり!の経験のある方もいらっしゃるのでは・・こんな食べ物も珍しいのでは、餃子を注文してシュウマイが出てくるなんてことはないのだから・・・

おなじつぶつぶぜんざいにも家、店によってかなり違いがあります。「ぜんざい炊いたの食べてって」と言われ、すーごく甘いもの、塩辛いもの、豆がちょっとしか入ってないもの、私の好きな豆たくさんのもの。父にぜんざいをお裾分けすると砂糖がお返しに届きました。砂糖をけちけち使っていると思ったかどうかは解りませんが、甘さ控えめ、豆たくさん、焼いたお餅入り と言うのが私流なのです。 
私は粒あん派です。まあ下関出身の方は粒あん派が多いのではと思いますが。田舎ぜんざいという名前も付くぐらい京都から遠く離れた地方の田舎の町では粒あんが多いようです。また松江、萩、防府とかお城があってお殿様がいたりしたところは和菓子の美味しい物があるみたいです。
ところで、主人のばあちゃんは京都生まれで、下関に嫁いでからもマンマの味を守り抜いてきた人なので彼の親戚はつぶつぶぜんざいの食べれない人もいる、こしあん派なのです。当然主人の母の作るおはぎはこしあんです。「私の得意料理」と言って、ヨモギのとれるこの季節にはたくさん作って日頃お世話になっている人に配ります。中にこしあん、そのまわりをよもぎいりもちごめ、さらにきなこがまぶしてあります、私は「粒あんにして、なかに餅米、周りをあんこにしてほしい」とわがままを言うので最近はもらえません。
いろいろなあんこがありますよね。白あん、黒あん、緑色のうぐいすあん・・・・下関の「厳流焼き」と言うお菓子は白い大きいつぶつぶあんが入っていてとっても美味しいのでおすすめです
和菓子の奥の深さ、種類の多さ、繊細なところは洋菓子もたじたじになるのだけど何故かケーキの本があれほど出ているのに和菓子の本は専門家が使うようなものが多い様な気がします。バター(油)を使わない分ヘルシーなかんじでこれから流行るんじゃないかな、以前中華のあんまんを皮から作るのが本に載っていたのでトライしてみましたが、蒸しても全然皮がふっくらせず大失敗で、皮をむいて餡だけふうふうしながら食べたことがあります。結婚して初めての主人のバースデイケーキは、スポンジが膨らまず「味はいいんだけどね」と言って食べてくれました。失敗も結構楽しい思い出です
お湯を入れておく昔タイプのポットと電子レンジで簡単に出来る大福(いちご大福)ぜひ作ってみてください。
これからは和菓子にもチャレンジしていこーっと!            2001年5月


© Rakuten Group, Inc.
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: