Pussy Cat Sophie (子猫ソフィの猫物語)その他
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土佐弁(高知県の方言)は、猫とネズミの言葉である。トムとジェリーのように仲良く、語尾に「ニャア」と「チュウ」が付く。「ニャア」は、「なぁ」や「だよな」という意味で、「チュウ」は、「してしまっている(英語の完了形に相当)」という意味である。たとえば、「心優しい腹いせ猫ピッピ」と「野生猫サン」が、土佐弁で会話したとしよう。ピッピ:「あれ?もうマグロ食べチュウ (=あれ?もうマグロ食べてる)・・・ サン、食べるが早いニャア・・・(=サン、食べるのが早いなぁ・・・)」サン:「お前が遅いがやないか(=お前が遅いんじゃないのか)。 このくらいのスピードで食べんと、生きていけんろうが。 (=このくらいのスピードで食べないと、生きていけないだろうが)」ピッピ「・・・そうかニャア(=・・・そうかなぁ)」ちなみに、坂本竜馬などのテレビ・ドラマでよく使用される土佐弁のうち、「ぜよ」や「ぞね」は、高知県高知市でも、かなり年代が上の人の表現である。方言には、昔、日本の中央で使っていた表現やイントネーションが、独自の変化を遂げて残っていることが多いそうだ。たとえば、土佐弁の「そうにかーらん(=そうらしい)」という表現が、古典で勉強した「そうにか あらむ (推量の助動詞「らむ」!)」だと知った時は、心底驚いた!(この箇所だけは勉強しなくても、原文の古典がそのまま理解できる!!!)高知県安芸市では、平安時代(多分)の京都の表現やイントネーションが、今でも残っているそうである。日本各地に昔の表現がまだ残っていると思うが、地方出身の皆さんは、ご自分の方言を、東京出身の方は、年代別の表現を分析してみられてはいかがだろうか。分析して、「猫とネズミの方言~!」などと独自のネーミングをすると、実に楽しそうである。
2007.01.12
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