QP・1



  言わずと知れた私の心の友・娘のQP。
彼女は2000年生まれのミレニアムベイビーである。狙ったわけではなく、偶然そうなったってだけなんだけど・・・・。

私は独身の頃、ことごとく、子供から嫌われた。
美容師時代も「はぁ~い!じゃぁ、チョキチョキしようね~!」と行くと、まぁ、99%の子供は私の顔を見て泣き出したものである。
だから、不安だった。
もし、生まれてきた子供に嫌われたらどうしよう?と本気で不安だった。
しかしそんな心配は杞憂に終わった。
QPはありがたいことに、どうやら私のことが大好きな模様である。
お風呂だって、寝る時だって、与作じゃだめなのだ。
この優越感ったらない。
時々うざったいけれど、(だって、QP抜きで泊まりには行けないんだもの・・。)しかし、それはそれで嬉しいものである。
もう1つ、QPが生まれるまえの心配と言えば「どちらに似るか」というのがあった。
うちの姉が言うことには「もしも、髪の毛だけ与作に似て(チリチリアフロ)目がアンタに似たら(一重)大仏じゃん!」と言うのである。
妊娠中の妹に向かって鬼のようなことを言う姉であるが、きっと、万が一現実になったときに(可能性はあるのだから・・・)ショックを和らげる為の、姉なりの考慮だったのであろうといいほうに解釈することにしておく。
しかし、この一言はかなり私の胸に突き刺さり、実際生まれてくる瞬間まで、私は心配で心配でならなかった。

実際のQPはと言うと。
目は私の子とは思えないほとパッチリ二重、まつげも長くクルリとカールされ、髪の毛もいい感じのカールである。(専門的に言えば、チオグリコールのパーマ液で4番(紫)のロッドで巻いたくらいのパーマ)
しかも、何がすごいって、この人、天然タテロールになるのだ。
指に巻きつけて、ちょちょちょっとカーラーの要領で巻いてあげると、あっという間にタテロール。まるで、イライザ(キャンディ・キャンディより)である。
羨ましいことこの上なし。
しかも、この程度のカールなら、ストレートがよければ、私がいつでもブローで伸ばしてあげられる射程距離内。
肌の色も黒すぎず、黄色すぎず、まさに「小麦色」。
しかし、気をつけないと、私なんかとは比べモノにならないくらい、日焼けするスピードも速い。日焼け止めなしには決して外に出てはいけないのである。

総合してみると・・・・・。
かなり、親ばかだけれど、いいとこ取りしている感が強いこの人なのである。


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