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2008.05.27
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カテゴリ: カテゴリ未分類



NASAの火星探査機「フェニックス」が、

日本時間26日午前、火星への軟着陸に成功しました。



ということで、今日は宇宙と探査機の話をさせて下さい。

長くなりますので、

あまり興味が無い方は読み流して下さい。



火星への着陸成功は2004年1月の探査車「オポチュニティー」以来、4年4ヶ月ぶり。


火星に探査機が着陸をしたのは4年4ヶ月ぶりですが、

今から2年2ヶ月前にも「マーズ・リコナイサンス・オービタ」が火星周回探査機として火星に到着し(着陸はせず)、その周囲を周回し始めました。


ここで、

2年2ヶ月



4年4ヶ月

に着目して


「これに意味はあるの?」


と思った方もいらっしゃるかもしれません。


そうなんです。

意味があるんです。


地球も火星も惑星であり、太陽の周りを回っています。

惑星は内側から

水・金・地・火・木・土・天・海

の順番ですから、

火星は地球の隣(一つ外側)を回っています。


しかし地球と火星の周回軌道も速度も違いますから、

地球と火星の距離が近いときもあれば遠いときもあります。


さてさて、何の話をしていたかというと、火星探査機の話。


火星に探査機を送るなら、

そのタイミングは地球と火星が近い時の方が良いですよね。



もう勘づいた方もいらっしゃるかもしれません。



地球と火星はそれぞれの速度で太陽の周りを回って、

周期的に地球と火星の距離が近くなります。



その周期が約780日。


つまり約2年2ヶ月ということです。



2年2ヶ月ごとの火星大接近は、


火星探査のビッグチャンスでもある、ということです。




これが2年2ヶ月の意味でした。




しかし地球と火星の大接近と言っても、

打ち上げられた探査機は6億7900万kmもの旅をしなければ火星にたどり着くことは出来ません。



2007年8月に打ち上げられて昨日到着したわけです。



探査機は秒速約27km(単純計算で)の速度で火星に向かっているのに、

たどり着くまで9ヶ月以上かかるんですよ。



はぁ・・・

近いと言っても遠いですねぇ。





そして探査機の速度。


1秒間に27kmも進む・・・・・



はぁ・・・


もう想像を絶しています。




フルマラソンに出場したら・・・



約1.56秒でゴールですよ。。。




そんな速さで火星に向かっている探査機を徐々に減速させ、

火星の大気圏突入時には秒速約5.6km。

そしてパラシュートと噴射装置で秒速約2.2mまで減速し、

3本の脚を伸ばして着陸させたそうです。



無人探査機ですし、

火星までかなり距離がありますからリアルタイムで遠隔操作も出来ないわけです。



それなのに火星の地表面に軟着陸させたNASAの技術。



これ、僕の興奮ポイントです。




さあ、探査機フェニックスはこれから3ヶ月の活動でどんな情報を送ってくれるのでしょうか。


楽しみです。






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最終更新日  2008.05.28 01:39:21


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