2008年02月25日
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 「ぅわぁ・・・」。広く大きな階段を下り踊り場に立った時、マリアは自分に集まる視線に空色の瞳を大きく見開いた。広いホールに居並ぶのは着飾った貴族の紳士や騎士、貴婦人たち。中には王国の要職に就く者の姿も見える。その数はざっと50人は下らないだろう。いつもは魔物相手に切った張ったの大暴れをしているマリアも着慣れないブルーのドレスを身に纏い、腰もコルセットでぎゅうぎゅうに絞られ、息をするだけでも苦しく身動きもままならない。また着飾ったこと自体なかったので黒髪を見事に結い上げ、メイクまでほどこされた今の姿は妙に気恥ずかしい。そんな中、「みなさん、本日は私たちの十七歳の誕生日をお祝いいただき本当に嬉しく思います」と笑顔で完璧な挨拶をする友人シャルロッテ・シュバルツの女神のように神々しい姿も見える。普段の生活とはあまりにもかけ離れた豪華すぎる誕生会にマリアは「やっぱ断れば良かったかな」とビビリますが・・・。
 「召喚士マリア」シリーズは、召喚ダメ・武術ダメ・勉強もダメなダメダメ召喚術師の主人公マリアが伝説に残るような大召喚術師を目指し聖都防衛隊の特務隊士として奮闘することになるというストーリーです。しかし、マリアは聖都サザンに着いてすぐ美少年好きのゲイの堕天使フレイムと融合してしまったり、魔物フェロモン体質が悪化して魔物たちに異常に好かれるようになってしまい大変なトラブルに巻き込まれることになってしまいます。しかも美少年に目がないフレイムはルームメイトのアルフレッドや少年教師のコリン先生、シャルロッテの弟エアハルトなど見境なく「押し倒して、あんあん言わせてぇー」とマリアの体を乗っ取ろうとするので油断も隙もありません。また、魔物フェロモンは魔神からプロポーズされるほど強力で命の危険が絶えないのです(大抵の魔物は興奮して攻撃をしてきます)。それでもマリアは何の根拠もなく「優秀な成績を残し、魔術の秘奥を会得し、ゆくゆくは宮廷魔術師となって夢を叶える」とお気楽思考で頑張ることになっていきます。
 今回の「花束編」は短編集シリーズの完結編になります。怪盗アルカンシエルを捕まえるため「大学院」(アカデミアと呼びます。魔術や召喚術の学校です)に潜入入学したマリアは、ちょっとした行き違いやフレイムの暴走ですっかり「乱暴な不良生徒」とみなされクラスから孤立していました。さらに元々頭が悪いうえ、特務隊の仕事のため欠席も多いので勉強もうまくいきません。しかし、クラスメイトのエイダや仲良くなったシャルロッテたちとの友情を育みいろんなトラブルを乗り越えていくことになるのです。この短編集4巻では本編での様々な試練に打ち勝ち、仲間たちとの絆を深め、召喚士としても人間としても大きく成長したマリアの姿を見ることができます。まだまだ失敗も多いけれど気合と根性と友情の力で事件を解決していくマリアがとても頼もしかったと思います。特に父イエルを助けるストーリーは感動的でマリアの今までの成長を感じられて大変面白かったです。
 ジャンルは召喚アクション・コメディ・ファンタジー。アクションやコメディが好きな人にお薦めです。<終>

召喚士マリア短編集シリーズ



召喚士マリアシリーズ


ドラマCDもでてます


マリアの父イエルが活躍するシリーズ(全5巻)もあります


マリアの兄エルリクが活躍するシリーズ(全6巻)もあります

「召喚士マリア」シリーズはイエル編、エルリク編の続編なので先にイエル編、エルリク編を読んでから読むといっそう楽しめます











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最終更新日  2008年02月25日 17時31分28秒
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