2008年06月02日
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 「外務大臣って次の首相候補ですか?」「アニメファンでマンガしか読んでない人ですよね!?」私と貝塚さとみが口にしたのはどちらも事実である。現在の首相は就任してそれほど長くはないのだが疑惑まみれの大臣が自殺したり、防衛省や社会保険庁が空前の大不祥事を起こしたり、独裁者気取りの幼稚な言動が批判を浴びたりして早くも退陣に追い込まれそうな雲行き。そこで最有力の後継者とされるのが外務大臣なのである。「すくなくとも現在の首相よりマシ」というのが大方の評判だが、この人は政治家としての評価以外にマンガやアニメの熱烈な愛好家として知られていた。移動する車内でもマンガを読みふけっている。そのこと自体は別に悪いことではない。マンガに偏見を持つことよりむしろ良いことだと思うが問題もある。「マンガしか読んでない人」という印象があることで世界各国の外交官たちの間でミスタージャパニーズ・コミックとして有名らしい。そんな外務大臣から「東京ザナドゥ・ランドの貸し切り権を一晩だけ来日した殿下に譲りなさい」と頼まれた涼子は、何かが起こる予感を感じとって・・・。
 「薬師寺涼子の怪奇事件簿」シリーズは、「ドラキュラもよけて通る」と恐れられる主人公の薬師寺涼子警視がお供の泉田準一郎を引き連れて世の中に巣食う権力者や怪物たちを退治することになるというストーリーです。父親はアジア最大の警備保障会社のオーナー社長、本人は警視庁刑事部参事官にしてキャリア官僚。ゆくゆくは女性で最初の警視総監になると予想されています。性格は傍若無人で悪辣なものの、積み重ねた功績は富士山より高く、しかも政・官・財の三世界において重要人物(VIP)たちの弱みや汚点を無数に掴んでいるので彼女を疎ましく思う者たちも手が出せません。そんなわけで涼子は後光が射すほどの美貌、悪魔のように狡猾な頭脳、怪物をものともしない身体能力と精神力、大胆不敵な行動力でもってろくでもない権力者たちを次々と破滅させつつ自らの力を順調に伸ばしていくことになります。しかし、そんな魔女王のような涼子にも唯一うまくいかないことがあるのです。涼子は部下である泉田のことが好きなのですが、にぶい泉田は全くそのことに気づきません。恋愛に関してはさっぱりものの、涼子は権力者・怪物たちをなぎ倒し世界征服する勢いで突き進むことになっていきます。
 現在の総理大臣は安倍晋三さんから福田康夫さんに代わってますが年金問題や予算の無駄使い、官僚の既得権益など以前から指摘されていた問題は全く解決されていません。その中でも特に酷いのが年金問題でお年寄りの方々は正当な年金を受け取ることができないばかりか、わけの分からないうちに年金を天引きされてしまうという有様です。これは国家的な詐欺犯罪もしくは窃盗ではないかと思うのですが、厚生労働省や社会保険庁の責任者が逮捕されたりする気配は全然ありません。また、投機マネーの暴走によって世界的に石油を始めとする資源や食糧が高騰し、物価高で家庭も企業も困っています。こういう時こそ政治家や官僚に何とかしてもらいたいと思いますが、今のところ何の政策も示されていません。はっきり言って福田総理は総理大臣としての責務を十分果たしていないのでは?と思ってしまいます。そんな社会情勢なので権力者たちをこれでもかとこき下ろし、涼子が成敗するという展開はとても愉快で面白かったです。また、マンガ好きな外務大臣が登場したので福田康夫さんよりも麻生太郎さんが総理大臣になった方がマシだったのではないか?という考えがよぎりました。
 ジャンルは、政治コメディ・アクション・ファンタジー。アクションやファンタジー、現在の政治に不満のある人にお薦めです。<終>


薬師寺涼子の怪奇事件簿シリーズ


イラスト集、ガイドブック、ドラマCDなどもあります













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最終更新日  2008年06月02日 15時00分24秒
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