2010年10月29日
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ダウスに堕ちた星と嘘

ダウスに堕ちた星と嘘

価格:945円(税込、送料別)


 「枕石公園の怪異を調べてください」座木が丁寧に、短い一文を読み上げた。「坊ちゃんみたいな名前だな」「それは漱石です」小さな文字で深山木秋様と宛名があり、裏に差出人の名前は見当たらない。「名案を思いついた」早速、秋がソファを立って動き出す。リベザルは居住まいを正して彼を見上げた。「何ですか、これ」「僕からリベザルへの依頼だ。はりきって取り組むように」「・・・頑張ります」しぶしぶ紙を受け取る以外、リベザルに出来ることはなかった。「通りすがりの人間が穴にはまり、目が覚めた時には記憶が不明瞭になる」という怪異のような事件。不可解とは言え、いたずらのようなもので死人は出ている感じはありません。しかし、秋は「早く止めないと死人が出るかも」と発言して・・・。
 「薬屋探偵怪奇譚」シリーズは、薬屋店長としても妖怪としても半人前なポーランド出身の妖怪の主人公リベザルが薬屋兼探偵として妖怪が関わっているとしか思えない不可解な事件を解決していくストーリーです。妖怪雑事相談所「深山木薬店 改」は辺鄙な場所にある薬店なのですが、実は店長・店員・居候たちはみんな妖怪というお店。彼らの目的は人間たちから妖怪の存在を隠滅し、人間と妖怪のトラブルを防ぐこと。妖怪が関わっているとしか思えない事件が起きたら、警察よりも早く事件の真相を解き明かし本当に妖怪が関わっている場合には妖怪の存在を秘匿しなければなりません。半人前のリベザルは師匠の秋や先輩の座木に協力してもらって何とか事件を解決することになります。
 枕石公園の怪異に知り合いの妖怪が関わっていると気づいたリベザルは、自分の失敗が事件を招くことになったのでは?と責任を感じます。一方、九署の刑事・来多川公平や芦原署の刑事・羽島たちは、地道な捜査を重ね少しずつ真相に迫っていきます。このまま警察の捜査が進むと「妖怪」の存在が人間達に明らかになってしまいます。組織的に動く警察よりも早く事件を解決するため、リベザルは師匠の秋や友人の狐の妖怪・柚之助たちに助けられながら頑張ることになります。「人間が地中に引きずり込まれ、その前後の記憶がなくなる」「枕石公園に伝わる悲しい伝説」「目をそらしていたリベザルの失敗」秋は複雑に絡み合う難問を当事者に間接的に関わることで解決に導くことになっていきます。「他人の受け売り」をものすごく効果的に利用して、笑いと感動を味わいつつ痛快かつ見事に推理していく不思議な展開ががとても面白かったです。
 ジャンルは妖怪本格ミステリー・ファンタジー。ミステリーが好きな人にお薦めです。<終>

銀の檻を溶かして

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天上の羊砂糖菓子の迷児

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薬屋探偵シリーズ





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最終更新日  2010年12月06日 11時10分41秒
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