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カテゴリ: 仕事のこと


米国のカトリーナほどは無いのかもしれないですが、日本でも結構な被害が予想されます。
個人的には、次の火曜日に東京出張が設定されているのだが、果たして行けるのでしょうか??

さて、今日は仕事がらみの話を。
これまでは、世間一般的なことも含めて、大枠的なことを書いてきましたが、今回は、もうちょっと具体的なことを書きたいと思います。

私の特許技術者の仕事は、主に、
1.出願権利化
2.他社特許対策
3.自社特許活用
といったところでしょうか。

日常的にルーチンワークとして行っているのは、1の出願権利化活動で、2,3の仕事はイレギュラーに発生します。

1の仕事は具体的に何をやるかというと、
1-1.発明者(設計者、研究者)との発明相談を行い発明となるべきところを抽出する
1-2.公知例となるべき先行技術を調査する
1-3.先行技術調査を行って見つけた公知例と、出願すべきアイデアを比較検討し、発明の観点を整理し、出願用の明細書を書く
1-4.特許庁からの拒絶理由に対する反論、および補正案を検討し、意見書、補正書などを作成する。
というのが、主なところです。
もちろん、日本だけではなく、米国などの外国出願でも上記と同じような処理を行っています。

1-1~3が、出願系の処理で、1-4は、中間処理系ですね。
メーカーっていうのは、継続的な出願をするために、期に何件出願する、と予算を立てていますから、出願系の処理は、毎期ごとに一定量発生します。で、出願すれば、当然特許庁からのアクションも発生しますから(一発で登録になれば、中間処理は発生しませんけど、まず、そういうことはありません。なぜなら、なるべく広い権利を取るために、特許請求の範囲を広めに書くことが多いから。)、中間処理系の仕事も毎期必ず発生します。

したがって、業務の多くの時間が、この1の出願権利化系に割かれているといえます。良い権利を取るには、やはり欠かせない処理ですしね。おろそかには出来ませんから。
特に最近は、日本では補正の制限が厳しく、更には、明細書の書き方がまずいと、特許請求の範囲も実施例のレベルまで縮小させられるケースが多いですから、出願時にどれだけ明細書をブラッシュアップできるかで、良い権利を取れるかどうかが決まってくると思います。

しかし、発明者となるべき設計者や研究者は、特許に慣れていない人が多いですから、そこから上手く発明となる”モノになるアイデア”を引き出し、それを書面化する、特許明細書に仕立て上げる、っていうのは結構ノウハウのいる仕事だと思います。

外部の特許事務所さんに仕事を頼むときもあり、そういう時は、事務所の方の仕事ぶりを見て、特許技術者の仕事を客観的に見ることが出来るのですが、やはり、人によって上手く引く出せる人、出せない人、明細書にちゃんと書き込める人、そうでない人、いろいろ居ます。
出願系の処理をさせると、特許技術者としてのノウハウの有無というか、力量の差が如実に現れるものだなぁ、と思います。自分のことは棚に上げて、言わせてもらうと、なんですがw
まあ、ひとつの腕の見せ所なんでしょうね。この辺りの処理が。

でも、これがすぐに成果として結びつかないところが、この仕事の悲しさでしょうか。
特許って、権利化されるまでに、すごく時間が掛かる。日本の場合、昔よりは審査が促進されて早くなっているとはいえ、やはり5年くらいは掛かるのが普通でしょうか。
米国はずっと早いんですが、それでも2,3年は掛かります。欧州(EP)なんかは、7,8年はざらですかねぇ。

したがって、がんばって明細書を作っても、権利化されて成果が出るのは、5,6年後なんです。
出願権利化って、なが~いスパンで考える必要がある、結構地味な仕事なんです。

これはちょっと愚痴なんですけど、今の私の会社って、この出願権利化に関して、あんまり成果としてスポット当ててくれないんですよねぇ。確かに、スパンが長いものだから、なかなか成果として報告しづらいってのもあるんですが、もうちょっと力入れて欲しいなぁ、なんて思います。
じゃないと、特許技術者が目先の成果が出やすい、上で書いた2や3の処理ばかりに力入れて、一番基礎となる出願権利化を疎かにしちゃいますから・・・ そうなっちゃうと、知財体力がなくなって、将来的には、2や3の処理もできなくなっちゃいそうです。
このあたり、どう思ってるんだろうか・・うちの上の方々は。

まあ、愚痴はこの辺にしといて(w)、次は、2や3の処理についても書いてみたいんですが、それはまた別の機会に書くことにします。

今日はこれまで。








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最終更新日  2005.09.04 23:58:18
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