与乃登の霊障日記

与乃登の霊障日記

2006年04月30日
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昨日のお話の続きです。

若い男性が頭蓋骨を釣り上げたと言って、ご相談に訪れました。
釣り上げた頭蓋骨は自殺した女性のものだった。
与乃登は迷っている女性の霊をあの世へ送り返した。

しかし、この男性から緊急の電話が鳴った。

男性 「先生、出ました・・・。」

与乃登「何が出ました?」

男性 「赤い服を着た髪の毛の長い女性です。」

おかしいな。自殺した女性だな。この前あの世へ返したはずだが。

与乃登「落ち着いて。すぐに祓いますから、こちらへ来られますか?」

男性 「す、すぐ、行きます。」

与乃登は早速、神前に座り、女性の霊を呼び出した。

やがて、女性の霊が現れた。

与乃登「何を迷うておる。あちらに帰ったのではないのか?」

女性 「はい。思い残すことがあって帰ってきました。」

与乃登「何が気がかりだ?」

女性 「この頭蓋骨を釣り上げた男性には怨みはありません。感謝を言いに寄りました。」

与乃登「もう、人騒がせな。それだけか?」

女性 「いえ、私はある男性と一緒に心中自殺を致しました。その方の遺体がまだ上がっていないのです。」

与乃登「すると、もう一人、海底に眠っているのだな。」

女性 「はい。どうしても上げて頂きたくて。あの方に釣り上げて頂けないものかと。」

与乃登「無茶を言うものではない。するとその人も迷うておるのか?」

女性 「いえ、あの世お帰りになっておられます。しかし、自殺者ですから成仏はまだ致しておりません。」

与乃登「なるほど、家族に供養がして欲しくなったか。それで遺体を上げて欲しいのだな。」

女性 「・・・。」

与乃登「そうか、お前さんも、家族に弔ってもらっていないのか。」

女性 「・・・。」

与乃登「もう、泣くな。心中自殺と言うことで警察に言ってあげよう。家族が気が付くかも知れない。」

与乃登は女性ともう一人の男性のために観音経をあげた。

与乃登「今から、神様に良くお願いをしてあげるから、一緒に自殺した男性と、自ら命を絶ったことを反省するんだよ。」

与乃登は長い祝詞をあげた。
やがて、女性の霊はかき消すように神前から消えていった。

そこへ、当の釣り人が駆け込んできた。

与乃登「や、ごくろうさん。終わったよ。」

男性 「先生、何でした?」

与乃登「もう一人一緒に自殺した男性を釣り上げて欲しいんだとさ。」

男性 「えー、冗談でしょう。」

与乃登「冗談だよ。ホントはお礼を言いに来たんだとさ。」

男性 「えー、なんですか、それ。もう、たまんねーな。出ないように言っといて下さいよ。」

与乃登「だからさ、もう出ないよ、終わったの。」

男性 「あー、心配して損した。」

男性は疲れた顔で帰って行った。

くれぐれも、自殺はするもんではない。

与乃登(よのと)の神霊心療室
http://yonoto.com/









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最終更新日  2006年04月30日 16時56分10秒
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