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昨日のお話の続きです。相談に来た女性の息子が難病だった。この女性は前世でも、息子が不治の病で、お遍路をしていた。与乃登は繰り返しを断ち切るために前世の記憶を書き換えようと考えた。女 性「前世の記憶を書き換えることが出来るんですか?」与乃登「厳密には違うのですが、催眠誘導によって前世のストーリーを良い物へ置き換えて今生への影響を抑えます。」女 性「どのようにするのですか?」与乃登「今のあなたが、前世のつらかった部分を手助けして、新しい物語に変えていきます。無理にしなくても物語は勝手に展開していきますから心配有りません。」女 性「はぁ。よろしくお願いします。」つまり、この女性の場合、お遍路の廻って願掛けをしたにもかかわらず、不治の病で息子が死んでしまったことが問題になっている。誘導催眠で、この前世に戻り、息子の病気が治るストーリーを体験する。そのことで、繰り返す事から解放されるのだ。女性はまさに前世のお遍路の現場にいた。与乃登「さぁ、注意深く見てください。息子さんの病気が治りそうな情報はありませんか。」女 性「そういえば、ご住職が何か言っています。そう、病気なら、この「飲み札」を飲んでみなさいと言っています。」与乃登「いいですね、他には何かありませんか。」女 性「門前に漢方の薬屋さんがあります。漢方医の先生が煎じ薬を分けてくれました。」与乃登「それでは、時間を進めましょう。息子さんにその二つを飲ませてみましょう。どうですか?」女 性「いいようですね。元気になってきました。」与乃登「それからどうなりましたか。」女 性「息子の病気は治りました。無事に育っています。」与乃登「その後はどうですか?」女 性「息子は成人しました。立派に店の跡を継いでくれました。」与乃登「もっと時間を進めてみましょう。」女 性「私はおばあちゃんになり、孫に囲まれています。」与乃登「あなたは幸せですか?」女 性「はい。家族に囲まれて幸せです。息子も幸せそうです。私は安心して、亡くなりました。」与乃登「はい、どうですか、戻られてみて。」女 性「今のは本当の前世ですか?」与乃登「いいえ、違います。しかし、本当の前世のような感じでしょう?」女 性「なんだか、言いようのない絶望感のようなものが無くなりました。」与乃登「それは良かった。たぶん前世での体験を繰り返すことは無くなるでしょう。」女 性「でも、どうして、体験していないことが見えるのでしょうか。」与乃登「さぁ、そこまでは分かりません。でも、問題のある部分を手助けすると違うストーリーが展開するようです。」女 性「それで悪影響が無くなるんですか?」与乃登「そのようですね。」女 性「息子の病気も良くなると嬉しいです。」与乃登「そうですね、楽しみですね。」それから、女性の息子は少しづつ良くなっていると聞いている。与乃登(よのと)の神霊心療室与乃登の神霊心療室/
2009年01月10日
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与乃登へご相談をされた方の中にはこんな方がおられました。30代前半の女性が守護霊を知りたいとご相談に見えました。与乃登「どういったご相談でしょうか?」女 性「はい、守護霊を教えて頂きたいと思います。」与乃登「分かりました。視てみましょう。」早速、与乃登は神前に座って霊視を始めました。与乃登はいつものように、主祭神に祈り、依頼者の守護霊を呼び出した。普通は、何か問題のない限り、守護霊は姿をみせるのだが、今回は違った。与乃登の目の前に映ったものは守護霊ではなかった。それは、この女性の前世の姿だった。雨の降りしきる中、お遍路姿の女性が、満足な蓑もなく、すり切れたわらじを引きずり、杖にすがりながら山道を歩く姿。これは、何時の時代か。江戸時代か。江戸時代に、女性が一人でお遍路?やがて、この女性の悲しみが与乃登の胸に伝わってきた。そうか、子供が病気か。もう三度目のお遍路。やっと授かった、跡取り息子。当時の不治の病。母はなすすべもなく、お遍路に願掛け。今でも、女性一人の歩き遍路は難しい。ましてや、江戸時代となれば、険しさは言うに及ばず、それだけ強い思いが伝わってくる。そして、願いむなしく、幼い息子は帰らなかった。悲しい。与乃登はこの物語を女性に告げた。女性はあふれる涙をぬぐおうともせず、こう言った。女 性「実は、息子が難病なんです。」あぁ、何という因果!与乃登「そうでしたか。」女 性「この前、お遍路に行ったんです。」与乃登「・・・・。」女 性「確かに、昔来た事があるなーって感じたんです。前世で回ってたんですね。」与乃登「三度ほど回られたようですよ。」女 性「そうですか。その時の息子の病気は治ったのでしょうか?」与乃登「残念ながら、治らなかったようです。」女 性「今生も治らないのでしょうか?」与乃登「そうとは限りません。結末はいつも同じではありません。」女 性「では、なぜ、今も同じように息子は難病なのでしょうか?」与乃登「この前の人生で、治らずに亡くなったので、今回は治るために同じような人生を選んだのかも知れませんね。」女 性「そのときの息子は、今の息子でしょうか?」与乃登「おそらくそうでしょう。」女 性「前世と同じように、治らずに亡くなるといったことがないように出来ませんか。」与乃登「そうですねぇ。守護霊様に聞いてみましょうか。」女 性「お願いします。」与乃登はもう一度神前に座った。やがて守護霊が現れた。女性の父方、8代前の男性。医者だ。与乃登「お出ましありがとうございます。」守護霊が頷いた。与乃登「質問したき事がございます。この女性の息子の病気は治りますか?」守護霊「前世と同じではない。」与乃登「では、可能性はあると言うことですね。」守護霊「親子がそう思えば。」守護霊はそういって、消えた。もう、いつだって、説明は十分ではない。女 性「どうでした?」与乃登「親子が治ると思えば道はあるそうです。」女 性「良かった。どうすればいいですか?」与乃登は考えた。今のままでは、前世の繰り返しの道を歩んでいるように思えたからだ。与乃登「では、前世の記憶を書き換えましょう。」女 性「え?そんなことが出来るのですか?」この続きは次回と言うことで。
2009年01月09日
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この前のお話の続きです。飛び降り自殺が出たマンションの供養とお祓いを済ませた与乃登は安心していた。しかし、予想に反してまた、飛び降り自殺者が出てしまった。与乃登はすぐに現場のマンションに向かった。そして、マンションを見るなり、驚いた。彎弓直箭だ。しかも、祠と直沖だ!与乃登は初めて見た。原因はこれか。つまりこういう事だ。マンションの建っている場所は風水的に大凶相の土地なのだ。彎弓直箭(わんきゅうちょくせん)とは住居が、道が弓のように曲がっているカーブの外側に建ち道の内側に向いた出入り口に向かって真正面に、寺院や祠・神社などが建っていることを示している。ちょうどカーブした道を弓となぞらえて、寺院などから矢が住居に向かって放たれている様(直沖)を表している。このマンションの前にはカーブした道。マンションの出入り口正面にお寺の参道があり、寺院と向かい合って建っているのだ。風水では寺院や神社などの正面に住居を立てることを忌み嫌う。カーブした道の外側に立てることも災いを呼ぶと言って忌み嫌う。ここではこの二つが重なっていた。大変な大凶相の土地と言えよう。しかし、お寺や神社などとても身近な建物だ。いままで、ここまで、災いがひどい例は見たことがない。やはり、二つそろえば大凶相といわれるだけのことはある。道理で、マンションの建っている土地自体に因縁があるわけではない。霊視で、風水的なことまで見ておけば良かった。災いを呼び込む立地条件となっていた。さて、問題はどうやって災いを止めるかだ。与乃登「社長、このマンションの所にお地蔵さんはありませんでしたか。」社 長「あぁ、そういえば、このマンションの前のカーブは事故多発地帯だったので、昔、お地蔵さんがありました。」与乃登「今はないのですか?」社 長「マンションの建設に邪魔だったので、裏へ回しましたが、何か?」与乃登「そのお地蔵さんをマンションの入り口に戻せば、災いは収まりますよ。」社 長「え!そんなことで収まりますか?それならすぐに戻しましょう。」与乃登「そのお地蔵さんが、マンションがお寺の正面にあることの風水凶相を押さえてくれていたのですよ。」社 長「はぁ。祠は動かすなと言いますからねぇ。祟りですか?」与乃登「いやぁ、ちょっと違うんですけど。」社長は理解してくれたか別として、大急ぎで戻したようだった。あれから、自殺者も交通事故も起きていないと言うことだ。与乃登(よのと)の神霊心療室与乃登の神霊心療室/http://yonoto.com/
2008年11月13日
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与乃登へご相談をされた方の中にはこんな方がおられました。不動産会社の社長がご相談にお見えになりました。与乃登「お久しぶりですね。どうかされましたか。」社 長「はい、この前は自殺者の部屋のお祓いでお世話になりました。実は今回もまた出たんです。」与乃登「え!また、自殺者ですか。」社 長「はい。この前とは違うマンションなんですが、飛び降りです。」与乃登「これは、痛ましい。」社 長「マンションの住人ではないのですが、どうも近隣の区の住人で、老人らしいのです。」与乃登「詳しくは判らないのですか?」社 長「はい。警察に聞いたのですが、何せ個人情報保護法やらで、亡くなった方すら判りません。」与乃登「そうですか。そうしたら、お祓いをご希望ですか?」社 長「はい。実は、先生にお会いする前に何人か飛び降りがあったのです。」与乃登「多発現場ですね。」社 長「前はお寺さんにお願いしてご供養頂いたのですが、どうも収まりませんでした。」与乃登「わかりました。マンションの住所はこれですね。」与乃登は早速、霊視に入った。おや、女性が居るな。与乃登「社長、この前亡くなった方は女性でしたか?」社 長「いえ、男性だったと聞いています。」そうか。この人が引っ張ったのか。他には何もなさそうだな。社長が引き寄せたのでもないし、土地に問題はない。よし、ご供養に入ろう。現場にいた女性をあの世へ送る紙札が焚かれた。亡くなった方々のため観音経が読誦された。土地の神々にご加護を祈願した。与乃登「さぁ、これでいいでしょう。」社 長「いや、助かります。自殺者が出ると本当に困るのです。」与乃登「そうですよね、誰も喜ぶ人はいませんからね。でも、老人の自殺者が出る悲しい時代になりましたね。」社長は安心したように帰って行った。それからしばらくして、社長から電話があった。与乃登「どうされました?」社 長「先生、また自殺者が出ました。」与乃登「何ですって?まさか!」与乃登はすぐに現場のマンションに向かった。そして、マンションを見るなり、驚いた。彎弓直箭だ。しかも、祠と直沖だ!与乃登は初めて見た。原因はこれか。この続きは次回と言うことで。
2008年11月11日
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有る会社の社長さんが不運の原因をご相談に見えました。熱心に先祖供養をする社長さんは開運の兆しが見えましたが、またもや不運に見舞われます。与乃登は先祖が原因では無いと気づき、祟りの主を探しだし、あの世に帰しましたが、そこで見たものは。与乃登は社長の後ろに立つ女性の姿を見た。夜叉のような表情で仁王立ちする女性はまさに恨みの権化とかしていた。ほうほぅ、生き霊ですか。なるほど。女性の恨みか。かなり気合いが入っていますな。ピンクのシャネルのスーツにフェラガモのパンプスで仁王立ち。普通、家の中の生き霊は靴は履かないんだけどなぁ。勝負服は崩せないか?それともトレードマークで見せたいか?霊達は個人を象徴する持ち物は割とはっきりと主張するものである。与乃登「社長。女性に恨まれるようなことでもありましたか。」驚いた表情を読まれまいと平静を装いつつ、社 長「いや。心当たりは・・・・。」与乃登「そうですか。髪の毛の長い、結構化粧の濃い、ピンクのスーツを着た女性が見えますが。」社 長「え、えーっ。」与乃登「仁王立ちで、社長を睨んでいますが、ほっといてもいいですかぁ。」社 長「いや、何とかしてください。お恥ずかしい限りで。」社長が語るのはこうだった。十年ほど前、会社もうまく行かず、生活も荒れて、この生き霊の女性とねんごろになったが、結婚を迫られ、何もかも面倒になって無理矢理別れた。そのとき、お金のトラブルもあったという。そのことがあって、生き方を変えようと相談した僧侶に助けられたというのだ。与乃登「未だに恨んでいますね。」社 長「そうでしょうなぁ。悪いことをした。」与乃登「会って、話をされたらどうですか。」社 長「もう、どこにいるのか判らないのですよ。」与乃登「では、仕方ないですね。説得してみましょう。」与乃登は生き霊に帰るよう説得をした。しかし、言うことを聞くはずもなく、仕方ないので、取引をすることにした。与乃登「どうだろう。社長さんから謝ってもらいます。そして、あなたの開運祈祷を入れさせて頂くので帰ってもらえないか。」少し、夜叉のような表情は和らいだが、キツイ視線は変わらなかった。与乃登は女性が何も言わないのを了解したものと見なし、懺悔文を読み上げ、社長に謝罪の言葉を述べてもらった。そして、開運の護摩が焚かれると女性は居なくなった。与乃登「これからもあの女性の幸せを祈ってあげてください。」社 長「もう懲りましたので、十分にさせてもらいます。先祖供養だけしておけば何とかなると思っていました。」与乃登「先祖だけよければいいというものではありません。一人で生きているわけではありませんから。」社 長「そうですね。恨みだけは怖いですね。」恨みは時間を超えて残る。ありがたくない遺産は残したくないものだ。与乃登(よのと)の神霊心療室与乃登の神霊心療室/STRONG>http://yonoto.com/
2008年10月28日
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与乃登へご相談をされた方の中にはこんな方がおられました。有る会社の社長さんがご相談に見えました。与乃登「どうなさいましたか?」社 長「はい。実は、私の家は代々災難続きで、途方にくれておりましたところ、ある密教のお坊さんに先祖の問題があると教えられまして、熱心に先祖供養をして参りました。」与乃登「それで良く成られましたか?」社 長「はい、おかげさまで毎月護摩焚きをして頂いてもう十年になりますか、ずいぶんと災難も減りまして、会社の方の売り上げも安定してきまして、一時のことを思えば事なきを得ております。」与乃登「それは良かったですねぇ。」社 長「それが、今年の初めにそのお坊さんが亡くなられて、護摩焚きが途絶えまして、また、いろいろとやっかいなことが起こって参りました。やはり、先祖の問題は解決していなかったのでしょうか。」与乃登「それはご心配でしょう、視てみましょう。」早速、与乃登は神前に座り、ご先祖を呼び出してみた。すると、初老の夫婦が現れ、丁寧に頭を下げられた。あぁ、ご先祖様だな。しかもかなり古い。与乃登の心に感謝の念が伝わってきた。判りました、その旨、お伝えしましょう。与乃登「ご先祖様は感謝をしておられますよ。問題はないようですね。」社 長「そうですか。それは良かった。それでは、私の災難は何が原因でしょうか。」与乃登は再び神前に座って霊視を行った。すると、若い男性が現れた。どうやら死んだことが理解できていない様子だ。自殺者だな。与乃登「社長さん、ご親戚の方で、若くして自殺をされた方はいらっしゃいませんか。」社 長「はい、おります。甥ですね。まだ迷っていますか。」与乃登「そうですね。亡くなられたことが判っていないご様子です。でも、この方が災難の原因ではありませんよ。」与乃登は亡くなられた甥御さんを丁寧に諭し、あの世へお送りした。さてと、何が原因で、災難が起こっているのか。おかしいな。さっきから、殺気の視線を感じるぞ。じーっと、視線の先を見据え、殺気の主を捜した。おまえか。神前に飾られた、御幣の陰に息を潜めるように、殺気の主が居た。与乃登「おまえは、誰か。」殺気の主は姿を現した。武 者「お前に語るつもりはない。」与乃登「姿を現したのなら、名を名乗れ。」武 者「お前は関係ない。」与乃登「当ててやろう。この社長の先祖に恨みを持つ者だな。」男はにやりと笑い、ひげ面をなで回した。武 者「いかにも。我らが一族、受けた仕打ちはお返し申す。」事は起こりはこうだ。この社長の先祖が引き起こした数々の問題で、子孫に代々不幸が押し寄せてきた。幸いなことに密教僧侶のおかげで、先祖供養は行き届き、かなり問題は解決したが、先祖が起こした問題で、恨みを持つ者まで、供養は行き届かず、先祖ばかり供養することに腹を立てた祟りの主が、僧侶が死んで、護摩焚きが途絶えたために祟り始めたと言うことだ。与乃登「おとなしく、供養を受けたらどうだ。」武 者「そうはいかぬな。坊主の手前、おとなしく見ておったが、もう恐れるものは何もない。やりたいようにさせてもらう。」これは、相当、験力のあった僧侶であったのだな。ついでにこいつも焚いてくれていればなぁ。与乃登「おとなしく、供養を受けぬと、ただでは済まぬぞ。」武 者「やれるものならやってみろ。おぬしなど、怖くはないわ。」もう、面倒なヤツだな。しょうがない。かたづけるか。与乃登は桃の剣を取り出し、霊縛をかけた。与乃登「困々々 、至道神勅、急々、如塞、道塞、結塞縛、不通不起、縛々々律令、えーいっ!」霊縄が武者を巻き、霊縛がされた。武 者「何をする。祟ってやる。」与乃登「わめきなさんな。おとなしくしていればはずれる。」与乃登は恨みを持つ武者のため、祝詞を奏上した。武者は声を出さずに泣いていた。いつの間にか巻き付いていた霊縄は消えていた。与乃登「さぁ、もうよろしいでしょう。お帰りなさいませ。」与乃登は武者をあの世へ帰した。振り返って、社長を見たとき、与乃登はのけぞった。この続きは次回と言うことで。
2008年10月27日
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昨日のお話の続きです。ある2代目社長が、事業がうまく行かないと言ってご相談に来られました。聞くところによると亡くなった祈祷師に祟られているというのです。与乃登は早速、祈祷師を地獄から呼び出し、あの世に送り返しました。そのとき、祈祷師は不敵な笑みを浮かべ、一言つぶやいた。祈祷師「俺を帰しても、呪詛は破れんぞ。」与乃登「あっ!しまった。こやつ、呪詛を残したな。」与乃登は神前に座り直した。なるほど、あやつの流派は独特らしい。これはやっかいなことになるな。同じ流派のやり方でないと呪詛ははずれぬか?与乃登は書庫から**流の呪詛外しの資料を引っ張り出した。与乃登「なになに、本尊は大黒天。35日の行法か。」そこへひょっこりと栄信が顔を出した。栄 信「何のまねごとだ?」与乃登「おぉ、栄信和尚、いいところに。今あの世からお帰りですか?」栄信は元々**宗の僧侶だが、死んでなお長年私のクライアントに祟っていたお方だ。しかし、いまではすっかり浄化が行き届いて、あの世とこの世を行き来する気ままな僧侶となっている。与乃登「そういえば、和尚は**流の呪詛外しはご存じですよね。」栄 信「慣れぬ事はやめておけ。手伝ってやるから、いつもの通りの護摩を焚け。」与乃登「これはありがたい。違う流派のことで手間取っておりましたゆえ。」早速、神道護摩が焚かれた。**流派独特の呪詛は、法力の強い栄信の助けで、流派を越えて外された。栄 信「供物と経を頼むぞ。」そう言い残すと栄信和尚は神前に消えた。与乃登「ご協力おおきにさんです。また、たのんます。」ようやく落ち着いた与乃登は神前から降りて与乃登「社長、祟りは収まったと思います。」社 長「そうですか。途中からどなたかとお話の様子でしたが。」与乃登「はい、知り合いの僧侶が手伝ってくれました。宗派が違いますといろいろと難しいことがありまして。」社 長「よく分かりませんが、見えない応援があると言うことですね。」与乃登「そうなりますね。」社 長「両親は祈祷師を信じて亡くなりましたが、私には判っていました。私は改宗していませんから、元々の宗派で両親を供養していきたいと思いますが、問題はないでしょうか。」与乃登「そうですね、ご両親も判ってくれるでしょう。」2代目社長は安心して帰って行った。与乃登は栄信和尚を供養したときと同じように、一度は仏道に励んだ破戒僧の祈祷師を供養するために護摩を焚いた。なぜ、そんなヤツのために護摩を焚くのかって?そんなヤツのためだから護摩を焚くのだよ。誰も供養などしちゃくれないヤツだから。そりゃあ、神様や御仏にしこたま怒られるだろうさ。でも、供養を受けないと、浄化の道のりは遠いからね。袖すり合うも多生の縁。与乃登(よのと)の神霊心療室http://yonoto.com/
2008年10月04日
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与乃登へご相談をされた方の中にはこんな方がおられました。ある2代目社長が、事業がうまく行かないと言ってご相談に来られました。与乃登「どうなさいました?」社 長「はい、実は視て頂きたいことがございまして。」与乃登「会社のことですか?」社 長「そうなんです。どうしてもうまく行きません。私には理解できないことがありまして。」与乃登「と、申されますと?なにか不思議なことでも起こっているのですか?」社 長「はい。祟りではないかと思うのです。」与乃登は社長の運気を調べてみた。与乃登「そうですね。今の時期、財運も、経営に関しても悪い時期ではないですね。」社 長「はい。悪い材料は何もないのです。でも、次々と契約がつぶれ、嫌がらせなどのトラブルに見舞われています。」与乃登「思い当たる節もないのですね?まるで呪われているみたいだと。」 社 長「いえ、思い当たる節はあるのです。」与乃登「では呪っている相手をご存じなのですか?」社 長「おそらく間違いはないと思うのですが、しかし・・・。」与乃登「何でしょうか?」社 長「相手は亡くなっているのです。」与乃登「残留思念ですか。」社 長「いえ、今も呪っていると思います。だから、祟りだと思うのです。」事の起こりはこうだ。父親である先代社長が病気の兄、長男を救うため、ある祈祷師に救いを求めた。評判のよろしくない祈祷師は自分の所属する宗派に改宗を進め、先代社長夫妻は熱心に信心をしたが、甲斐無く長男は亡くなった。次男である2代目社長は菩提寺の住職の薦めもあって、改宗しなかった。祈祷師は2代目社長にも強く改宗を迫ったが、拒否しトラブルとなった。社 長「私が、2代目を継ぐことになってから、祈祷師の嫌がらせが続き、菩提寺のご住職にお願いして、護摩焚きをして、押さえていたのですが、ご住職が高齢のため亡くなられてから、いっそうひどくなりました。しかし、今年の春先に当の祈祷師が亡くなったのです。ようやく解放されると喜んだのですが、トラブルが収まりません。」与乃登「そうでしたか。今でも祟っていると確信されているのですね。判りました。視てみましょう。」早速、与乃登は神前に座って、霊視に入った。すると眼光鋭く、仁王立ちの汚れた袈裟を着た僧侶が現れた。与乃登「破戒僧だな。何が欲しい。」破戒僧はただ、与乃登をにらみつけた。与乃登「地獄におわすか。ならば、この世に戻られよ。」与乃登は抵抗する祈祷師を捕まえ、この世に戻した。そして間髪を入れず、あの世へ送り返した。そのとき、祈祷師は不敵な笑みを浮かべ、一言つぶやいた。与乃登「あっ!」この続きは明日と言うことで。
2008年10月02日
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昨日のお話の続きです。与乃登は滝場で神道護摩を焚いておりました。地獄に落ちた御霊を救う札を焚いたとき龍神が現れました。そして、その龍神を地獄に迎えに行き、無事、お連れ致しました。龍神 「地獄に忘れ物をした。取りに行ってはくれまいか。」与乃登「して、何をお忘れで?」龍神 「珠を忘れた。」与乃登「珠、ですか。」うーん。また、もう一度、地獄へ行くのか。簡単なことではない。第一、臭い。笑い事ではない。臓物がせり上がるような匂いなのだ。守護神がもう一度行ってくれるのか?ましてや、珠。どこにあるのだ。与乃登は思案していた。龍神 「あれがないと龍神界に帰れぬ。」与乃登「うーん。守護神が許すのなら、取りに参りましょう。」そんな大事な物を忘れるか?どこにあるんだよ。GPS機能でも付いているのか?与乃登「緋龍磐船、天降りませ。おぉー。」守護神は風と共に現れた。あぁ、行けってことね。しかたない。与乃登「姫谷の龍神の珠が有る場所まで、我を連れ給え!」やがて、地獄に到着し、浮いた躰は落ち着き、右手下方向に珠がある感覚があった。与乃登「ここか。」手を伸ばし、掴もうとした。与乃登「届かない。」やっかいだった。珠はヘドロのような汚泥に埋もれ掴めないのだ。与乃登は守護神の緋龍の背から落ちないようにしがみつきながら、ヘドロの海をかき回した。与乃登「取れた!」珠は入念に両手でぬぐうと美しい光を取り戻した。与乃登「よし、戻ろう!」やがて、与乃登の意識は祝詞座の躰へと戻っていった。早速、右手の掌の内に光る珠を龍神が待つ、水晶玉へ戻した。龍神 「大儀であったな。」与乃登「お喜びなら何よりです。龍神界に戻られますか?」龍神 「戻ろう。」与乃登「では、お送り致しましょう。」与乃登は龍神を載せ込んだ水晶玉を祭壇の中央に置き、短い祝詞をあげた。与乃登「綾に畏き、姫谷の龍神、龍神界に帰りませ、おぉー。」風がゆっくりと祭壇の前を通り過ぎ、龍神は龍神界へと戻っていった。与乃登「やれ、お戻りになられたか。」与乃登の躰に鱗のような光る小さな破片がぱらぱらと舞い降りてきた。与乃登「あぁ、龍神様はお喜びだな。」なぜ、龍神様が地獄に堕ちていたのか判らずじまいだったが、無事、龍神界に戻れて何よりだった。与乃登(よのと)の神霊心療室http://yonoto.com/
2008年06月15日
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与乃登はこんな不思議な体験を致しました。ある日、与乃登は精霊供養のため滝場で神道護摩を焚いておりました。この日は珍しく地獄に落ちた御霊を救う札を焚きました。この札は、口伝の特殊な札で、大変強力な力を持つ札です。すると、祭壇の前に龍神が姿を現しました。与乃登「どちら様ですか。」龍神 「姫谷の龍神である。」与乃登「何かご用でしょうか。」龍神 「迎えにまいれ。」与乃登「はて、どちらまでお迎えに上がればよろしいか。」龍神 「地獄。」これは、これは。また高飛車な。地獄まで迎えに来いだと?与乃登「龍神様とお見受け致しますが、なぜ故に地獄におられますか?」龍神 「理由は申せぬ。早く参れ。」さては、この札のせいか?地獄から龍神を呼び起こしたか?やれやれ、精霊供養ではなかったのか。理由は言えないだとぉ?どうせ、ろくな理由ではないだろうけど。しかたがない、何かのご縁なのだろう、迎えに行くか。与乃登「では、お迎えに上がりましょう。」龍神 「早く致せ。」どこまでもタカビーなのね、このお方は。地獄からお連れした龍神を載せ込む水晶玉を祭壇に用意した。そして、与乃登は守護神の緋龍に乗るために祝詞座へ座り直した。与乃登「緋龍磐船、天降りませ。我を地獄まで連れ給え!」風が吹き、与乃登の躰は浮いたような感覚に襲われた。与乃登「緋龍様、姫谷の龍神様の場所までお連れ願えませんか。」与乃登の躰が左右に揺れ、風の中を飛ぶような感覚が続いた。やがて、浮いていた感覚が収まり、揺れも止まった。意識上に右手前方の薄明るい光を放つ珠が見えた。与乃登「お待たせ致しました。姫谷の龍神様、これより、現界へお連れ申し上げます。」与乃登は薄明るい珠を両手で抱え込み、戴いて持ち、緋龍磐船に声を掛けた。与乃登「緋龍様、それでは、戻して下さい。」すると、また、与乃登の躰が浮いたような感覚になり、風の中を飛び、意識が祝詞座へ戻ってきた。祭壇の前で、素早く両手から、龍神様に水晶玉へお移りいただいた。龍神 「ご苦労であった。」与乃登「理由は明かしていただきませんでしたが、よくお戻りになられました。龍神界へお帰りになられますか?」しばらく沈黙があった。龍神 「いや、帰ることが出来ぬ。」与乃登「何か不都合でもおありですか?」龍神 「忘れ物をした。」与乃登「はぁ?」この続きは明日と云うことで。
2008年06月14日
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昨日のお話の続きです。若い奥さんに懸かった、しわがれ声の男は、奥さんのダンナさんに殺されたという。恨み続けて二千年、クリスチャンの男はキリストに許してもらえないと行って泣いた。その男のために与乃登は天使を呼んだ。与乃登「天使は降りましたか?」奥さん「あぁ、会えたよ。」ただ黙って、すすり泣くしわがれ声の男。与乃登「もう、お帰りになりますか?」奥さん「あぁ、帰る。だが、賛美歌を歌ってくれないか。」なにぃ?賛美歌だぁ?ちょっと待て。私は、神主だ。ま、坊主でもあるから、声明は歌えても、賛美歌は知らんな。そういえば、子供の頃、近所のクリスマス会で、歌ったわな。歌えるのか?そういえば、アメージング・グレイスは知って居るぞ。あれは賛美歌か?よく分からんが、これで許してもらおう。しかし。神主装束で、御霊のためとはいえ、賛美歌を歌うか?ぬかみそが腐っても知らんぞ。ただただ泣き続けるしわがれ声の男。奥さん「われは救われた。」与乃登「良かったな。よし。送ろう。」やがて、しわがれ声の男は天使に誘われて、旅立っていった。あぁ、よかった。一時はどうなることかと思った。だが、安堵したのはつかの間、奥さんに新たな異変が。奥さん「わしにも天使を呼んでくれ。」なにぃー!またかよ。今度は誰だよ。与乃登「どなたですか?」奥さん「わしも天国に帰りたい。天使を呼んでくれ。」もぉー。いっぺんに言え!与乃登「よし、わかった呼んでやる。」与乃登は一度呼べた安心感からか、天使の名前を言うのを忘れた。与乃登「異国の神の使い、天降りませ、おぉー。」するとどこからともなく、パイプオルガンの音が響き、小さなエンジェル達が数名降りてきた。おぉ、これは、なんだ。確かに天使だわな。いいのだろうか?よく分からんが、御霊を連れて帰ってもらおう。与乃登「異国の神の使い、もとつ御倉へ帰りませ、おぉー。」小さなエンジェル達は御霊を連れて天に昇っていった。与乃登「奥さん、しっかりして下さい。大丈夫ですか?」奥さん「あ、大丈夫です。良かったですね。」与乃登「あぁ、お気づきでしたか。」奥さん「えぇ、途中から気が付いていました。」与乃登「これで本当に終わりのようですね。霊障の方も収まるでしょう。」奥さん「はい。すっきり致しました。」与乃登は信じられなかった。しかし、目の前で起きたことは幻であろうとも、亡霊が懸かった奥さんが健康に戻るのならそれもまた、有りなのだろうと。与乃登(よのと)の神霊心療室http://yonoto.com/
2008年05月12日
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与乃登へご相談をされた方の中にはこんな方がおられました。与乃登は、とある都市に清祓いで呼ばれていた。与乃登「さぁ、これで大丈夫だと思います。」祭壇の前で、若い奥さんに懸かった亡霊をあの世に送り、一段落したときだった。なごやいだ雰囲気を壊す、しわがれた声が響き渡った。奥さん「俺はこいつの亭主に殺されたっ!」これは穏やかではないな。何が懸かった。与乃登「そなたは誰だっ!」奥さん「俺か。おれはこいつの亭主の仲間だったのよ。信頼していたんだ。なのにあいつは俺を殺したんだ。」与乃登「殺されたのか。」奥さん「そうだ。俺はキリストを信じることが出来なかったんだ。判るかこの気持ちが?」そうか、クリスチャンか。何時の時代の御霊か?与乃登「ならば、キリストの元に帰ったらどうだ。」奥さん「いや、キリストは許してくれまい。」与乃登「聖書にはそうは書いてはいない。帰るのなら、送ろう。」奥さん「いや、俺はキリストに会ったんだ。だから判るんだ。」なに?会った?霊界でか?なら何故此処にいる?奥さん「俺はキリストに直接、予言を受けていたんだよ。お前に判るか?」なにー?会ったのは直接って事かい?何年前の話だよ。ヨタ吹いてんじゃじゃねぇよ。まったく。どこのタヌキだよ。奥さん「俺は信じることが出来なかったんだよ。だから、こうして今も祟って居るんだよ。情けない。」そういって、さめざめと泣き出した。奥さん「お前は俺が嘘をついていると思っているな。予言を当ててみろよ。俺は直接キリストに会ったんだよ。」与乃登は半信半疑だった。そんな昔の御霊がこの目の前にいるはずがない。しかし、きちんと正体を暴いてやらないと帰りそうにもない。与乃登「わかった、視てみよう。」祭壇の前に座り直した。そうして、霊視を始めた。すると、目の前に赤茶けた日干し煉瓦風の家屋が建ち並ぶ異国の風景が広がった。石畳の道には布を巻き付けただけのような服を着た男達が居た。ほう、これが、この男か。その横に立つ男が、殺した男なのか。なるほど。そういうことか。この二人は仕事仲間だったのだ。裏切られて殺された。そのことを前もって忠告を受けていたのだな。そして、恨んで祟ることも。この男は仲間を信じて、忠告に耳を貸そうとしなかった。ましてや、自分自身が祟るなんて事も。そうか、だから、信じることが出来なかったから、許してもらえないと思いこんでいるのか。さて、どうしたものか。異国の神の元へどうやって送ればよいのか。与乃登「長く、苦しまれましたね。もう、お帰りになったら如何ですか。」奥さん「いや、俺は許されない。」はて、困ったな。与乃登「あなたは天使の存在を信じますか?」奥さん「あぁ、信じるよ。」与乃登「では、あなたの元へ天使をお呼びしましょう。直接聞いてみたら如何ですか。」奥さん「あぁ、赦されるのならそうしてくれ。」さて、簡単に言ってしまったが、天使はどうやって呼べばよいのだろう。与乃登は呼んだことはなかったが、目の前に天使の存在を信じる人の元へ降りてくれるであろうと考え、神道式で呼んでみることにした。与乃登「異国の神の使い、ガブリエル天降りませ、おぉー。」奥さんが急に泣き出した。与乃登「天使は降りましたか?」この続きは明日と言うことで。
2008年05月11日
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与乃登へご相談をされた方の中にはこんな方がおられました。中年の男性が、心配なことがあると言って来られました。金魚が消えたことはおそらくご先祖からのメッセージであろうと判断した。男性 「お墓の写真を持ってきました。」与乃登「では、視てみましょう。」はて、移転には問題はないようだが。与乃登「こちらはお寺さんにお願いしたのですね。」男性 「そうです。近くの同じ宗派のお寺に移転致しました。」さて、家族全員が身体の調子が悪いと言っていたが、移転とは関係がないのか。おや、この写真。与乃登「このビルは最近建ったのですか?」男性 「はい、ちょうどお墓を移転した頃に建ちました。このビルが何か?」与乃登「このビルの間から強い風が吹きませんか。」男性 「はい、時折、キツイ風が吹いてきます。」それだッ!与乃登「家族全員身体の具合が悪いと言っていたのは、偏頭痛ではありませんか。」男性 「そうです。全員左側の偏頭痛です。」与乃登「同じ時間ではありませんか。」男性 「はい。そうです。でもすぐに収まるんです。」与乃登「それは風さつですね。」男性 「なんですか、それは。」与乃登「ちょうどお墓の鬼門方向からビルの強いすきま風が吹き付けているのでしょう。風水では、そういう場合身体に影響が出ると考えます。」男性 「そうすると、お墓に吹き付ける風で頭痛が起こっていると?」与乃登「信じられないでしょうが、そうなりますね。防風林を立ててみますか?」男性 「うーん、あり得ないが、時期的に考えると一致しますね。」与乃登の眼には男性の後ろで、先祖であろう老人が頭を下げたのが見えた。与乃登「まず、間違いがないでしょう。金魚が消えたのもこうやって、風さつに気づかせるためのものだったのでしょう。」男性 「まだ信じられませんが、防風林を立ててみましょう。」与乃登「偏頭痛が無くなれば、私の勝ちですね。」その後男性はお墓に防風林を立てた。家族の偏頭痛は治まったという。与乃登(よのと)の神霊心療室http://yonoto.com/
2007年10月03日
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与乃登へご相談をされた方の中にはこんな方がおられました。中年の男性が、心配なことがあると言って来られました。与乃登「どうなさいました?」男性 「はい、家で飼っていた金魚が突然消えました。」与乃登「はい?水槽の中からですか?」男性 「うちは猫など動物を飼っておりません。家に帰ると金魚が全部、居なくなっていたのです。」与乃登「それは驚きますねぇ。」男性 「それが、翌日、蓋の代わりに置いてある網の上にあった陶器の置物も、水槽の中に沈んでおりました。誰もさわっておりません。」与乃登「それもまた、怪しいですねぇ。」男性 「何か良くないことでも起きそうで。見て頂きたいのです。」与乃登「分かりました。視てみましょう。」早速、神前に座り霊視に入りました。おや、おかしいな。霊現象のようだが、何もない。与乃登「間取りはこちらですね。」やはり、おかしな所は見あたらない。与乃登「最近何か変えられましたか?」男性 「いえ、なにも。変わったことと言えばお墓を移転したことぐらいですが。」そうか。その手があったか。ご先祖からのメッセージか?男性 「そういえば、仏壇も移転致しました。」与乃登「この部屋へ移動されたのですね?」男性 「はい、元の位置はこちらです。」与乃登「これは、元の位置に戻された方がいいでしょう。」男性 「あぁ、やっぱり。何となくそんな気がしていました。」与乃登「お墓の写真はありますか?」男性 「今度持ってきます。家族全員身体の調子が悪いので、お墓の移転が悪かったのでしょうか。」与乃登「さぁ、どうでしょうか。今度、視てみましょう。」男性は取りあえず帰っていった。与乃登はお墓の移転が何となく気にはなっていた。この続きは明日と言うことで。
2007年10月02日
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この前のお話の続きです。若い女性が呪われていると言って相談に来られました。与乃登は女性に起こる不幸事が占い師による強い念であると見抜いた。与乃登「やはり、占い師の強い念ですね。」女性 「そうでしたか。何とかなりますか?私怖いんです。」与乃登「そうですね、呪詛祓いをしましょう。安心して、ファンクラブを辞められるようにね。」女性 「お願いします。」早速、神前に座り霊視に入りました。おぉ、これは、めずらしい。ドクロにダキニ天が見える。ふむ。淫祠教か。さては、良からぬ宗派を立ち上げてこの女性を信者に仕立て上げるつもりだったのか。それで、男と付き合っていては都合が悪いと言うことか。さて、どうしたものか。立川流(ドクロとダキニ天を祀り、性交によって男女が仏と一体の境地なることを目指す。)のようだが。同じ宗派や流派で呪詛返しをした方が効果があると聞くが、どうしたものか。しかたがない、ダキニ天様にお越しいただこう。オン ダキニ ギャチ ギャカニエイ ソワカ、 オン キリカク ソワカ ・・・ダキニ天様には金幣に乗って頂いた。ふん、相手方は邪宗の匂いプンプンがするな。さて、呪詛返しの護摩を焚くとするか。呪詛返しの護摩が焚かれた。そして、香の薫りが立ちこめ、剣祓いを行った。ピシッ。何かが割れるような音が響いた。よし、射抜いたな。おそらく相手方が祀るドクロが割れる音。女性がへなへなと崩れ落ちた。与乃登「大丈夫ですか。」女性 「なんだか力が抜けてしまって。」与乃登「もう大丈夫ですよ。おそらく、占い師は呪いが出来なくなっているでしょう。」女性 「もう、心配ないんですね。よかった。彼氏とも大丈夫でしょうか。」与乃登「おそらくは。もとどおりに戻っているはずです。」女性 「ありがとうございました。」女性は帰っていった。あれからファンクラブを抜けても不幸事は起こっていないと聞く。信者を縛り付けて、都合のいいようにしようという、良からぬミニ教祖達の話をたまに聞く。くれぐれも、おかしいなと思ったら、一度身を引いてみるべきだろう。与乃登(よのと)の神霊心療室http://yonoto.com/
2007年09月22日
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与乃登へご相談をされた方の中にはこんな方がおられました。若い女性が思い詰めたような表情でお見えになりました。与乃登「どうされました?」女性 「はい、私、呪われているみたいなんです。」これは穏やかではないな。与乃登「何か心当たりでも?」黙って、うつむいていた女性はやがて泣き出してしまった。与乃登「落ち着いて。ゆっくりと話を聞きましょう。何がありましたか?」女性 「はい。私、付き合っていた人がいたんです。」事の話によるとこうだ。この女性は仕事先の男性と出会い、付き合うようになったがうまく行かず、悩んだ末、雑誌に載っていた有名な占い師の元を尋ねたのだそうだ。親切に話を聞いてくれ、安心して通うようになり、ファンクラブに入った。しかし、いつも助言に沿っていればうまくいったのだが、そのうち占い師に男性と別れるように指導され、断るとだんだん不幸なことが続きだして怖くなったというのだ。女性 「私、怖いんです。あの先生の言うとおりにしていないと不幸になるみたいで。」与乃登「それで、呪われていると思ったの?」女性 「はい。おまじないでいろんな事を引き起こすのです。」おぉ、それが本当なら、やっかいだな。それとも、マインドコントロールされているだけか?与乃登「どんなことが起きるの?」女性 「はい。相手の男性から突然暴言を吐かれたり、仕事がうまくいかなくなったり、猫の死骸が置かれていたこともありました。他のファンクラブの人は事故にあった人もいます。」うーん、一概には判断しづらいな。与乃登「そう。それは大変ね。気味悪いわね。本当にその占い師の呪いなのか視てみましょうね。」与乃登は占い師の名前と写真を手に神前に座った。まず、この相談者は霊媒体質者。この占い師も霊媒体質で念の強いタイプ。白雲 「何を見ておる。」与乃登「あ、これは、これは。白雲様。」これは珍しい、私の守護霊神様のご出座だ。白雲 「お前を指導するのも儂の役目。何が知りたいのだ。」与乃登「実は、この相談者なんですが。」白雲 「説明はよいわ。聞こえておるからな。知りたいのは呪いがかかっておるかどうかじゃろ?」与乃登「そうです。私にはどうも宗教団体の様な感じがします。」白雲 「うん、そうだな。団体を造ろうともくろんでおるな。ただし、マインドコントロールに関しては素人芸じゃな。」与乃登「はぁ。では呪いは?」白雲 「呪いといえば呪いじゃな。信者を放したくないのだよ。うまく操って崇められたい。」与乃登「では、不幸事も仕掛けられたもの?」白雲 「うむ。そうだな。ただし、意に沿えばうまく行かすのだろう。」与乃登「先程から視えているものは何でしょうか?」白雲 「それは見るな。この相談者との前世の因縁。ひもとくと長くなるぞ。」与乃登「わかりました。そのように伝えます。」この続きは明日と言うことで。
2007年09月21日
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昨日のお話の続きです。初老の男性が憔悴しきった状態でご相談に見えました。呪詛を仕掛けられていると訴える男性に与乃登は疑いを持った。しかし、霊視で見た相手は紛れもなく呪詛を行う行者だった。与乃登は考えていた。さて、どうしたものか。相手は外法使いと見える。呪詛返しも慎重に行わなければこちらもやられてしまう。ダキニ天修法だろうか。それとも、他の天部修法だろうか。男性が通っていたお寺の地方には犬神呪詛があるという。こちらも天部で返そうか、それとも。思案のしどころだな。しかたない。第六天神様を召喚するとするか。呪詛返しなら強い神様でなければだめだな。早々に祭の準備は整った。新月の夜、幽祭となった。金幣に第六天神様を呼んだ。祭壇に警蹕(けいひつ)の声が響いた。やがて、第六天神様が金幣に降りられた。ずんっとくる重量感。重い。中臣祓(なかとみのはらい)が7回、独特の言い回しで奏上された。約2時間に及ぶ祝詞奏上。ようやく、重しが取れたように軽くなった。与乃登はすぐさま札を焚いた。普段は、あまり上がらない煙が上がり、タイヤが焼けるような匂いが充満した。相手さんはいったい何をやらかしているんだ。すぐさま剣祓いに入った。すると呪詛が切れた。よしっ。効果はあるぞ。さて、相談者に連絡をしてみるか。翌日、男性に電話を入れた。与乃登「その後どうですか?」男性 「おかげさまで楽になりました。できものが夜中の二時頃、くるしいーって泣いていました。」うぅっ。きしょい。でも、効果はあったのね。与乃登「そうですか。何度か繰り返し祈祷をする必要がありそうですね。」男性 「はい。まだ、全身に釘が刺さっている感覚が抜けません。」与乃登「分かりました。連続祈祷に入りましょう。」そして、一週間後。男性 「おかげさまで、できものがかさぶたになってきました。」与乃登「もう泣きませんか?」男性 「はい、大丈夫です。昨日の晩、最後まで残っていた心臓に刺さった釘の感覚がなくなりました。」与乃登「それは良かった。大丈夫だとは思いますが少し様子を見ましょう。」男性はとても喜んでいた。そうだろう、今まで、薬も祈祷も効果がなかったのだから。相手の行者はどうなったのだろうか。呪詛を返すと何倍にもなるという。どうしてそこまでして呪う必要があるというのだろう。しかし、呪うという行為は本当に古くからあるという。最古の商売は売春だと言うが、私は呪詛ではないかと思っている。もちろん、呪い殺すと言うことだけではない。人の心の闇は計り知れない。しかし、呪詛を打ち返す力も存在するのだと言うことが救いではある。人を呪えば穴二つ。与乃登(よのと)の神霊心療室http://yonoto.com/
2006年10月01日
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与乃登へご相談をされた方の中にはこんな方がおられました。初老の男性が憔悴しきった状態でご相談に見えました。与乃登「お体は大丈夫ですか?」男性 「はい、思わしくありません。そのことでちょっと。」男性はかなり症状の重い病気に見えた。男性 「実は、呪詛を掛けられておりまして。この有様なんです。」与乃登「え?呪詛ですか。」どうりで、さっきから頭が痛いと思った。男性 「もちろん、医者にも行きました。病名はつきません。ご祈祷もいろんな所にお願いをしてきました。でも、一時的には良くなっても、止まらないのです。」おー、これはやっかいな。相手は相当の使い手と見えるな。与乃登「なぜ、あなたが呪詛を?」男性 「はい。私自身は人を恨んだり、妬んだりすることはありません。」男性は見たとおり、誠実そうだった。その言葉に嘘はないだろう。男性 「手短に申し上げると、私はある観音信仰のお寺の信者だったのです。そのむかし、ご住職に病気平癒の祈祷をして頂き、不治の病と言われた病気を治して頂きました。それからのご縁で、そのお寺に通わせて頂いておりました。」しかし、法力のある住職は十数年前になくなり、後継ぎに指名をされていた尼さんが継ぐことなく、兄弟子の僧侶が住職から一番嫌われていたにもかかわらず、強引に後を継ぎました。男性は放り出された尼さんを不憫に思い、方々を駆け回り、やがて立派なお寺に致しました。しかし、その繁栄を妬んだ兄弟子がまたも乗っ取ろうと圧力を掛けてきました。男性は尼さんを守り、阻止しましたが、尼さんは原因不明の病気で亡くなってしまいました。そして、男性も、原因不明の病気に苦しんでいるというのです。男性 「間違いなく呪詛だと思うのです。」与乃登「そうですか。」男性 「疑っておられますね?これを見てください。」男性はシャツをまくった。できものが腹の周りに出来ていた。よく見ると、そのできものに顔のようなものが見えるのだ。まるで、苦悶の表情のような柄が浮かび上がって見えるのだ。男性 「丑三つ時になると、しくしくと痛み出し、泣くような声が聞こえるのです。」これは、怖いな。男性 「今では、そのお寺は、呪詛の噂の絶えない、いかがわしい場所になっているのです。」与乃登「うーん。」男性 「頼りにしていた尼さんも亡くなり、噂を聞きつけては、ご祈祷をお願いしてきました。しかし、呪詛が止まらないのです。」与乃登「分かりました、取り合えず、視てみましょう。」さて、本当に呪詛なのか。早速、神前に座り、霊視に入った。いきなり、鬼のような形相の僧侶の顔が目に飛び込んできた。うわぁっ。これはなんだ。水晶のドクロが見えるぞ。外法だな。あぁ、体中が痛い。そして、この匂いは何だ。かいだこともない腐臭がするぞ。これは、これは。今時、珍しい、正当な呪詛だな。行える行者がいたのだな。与乃登「確かに、呪詛のようですね。」男性 「よかった、おわかりいただけて。何とかして頂けませんか。実は、前にお願いした行者さんには祈祷の翌日、死なれてしまいまして。」うへっ。死人が出てるのかよっ。もう、どうしてウチはこんなキツイ案件が多いのかね。与乃登「分かりました、呪詛返しを致しましょう。準備がありますので、また、後ほどお越しいただけませんか。」男性 「分かりました。よろしくお願い致します。」この続きは明日と言うことで。
2006年09月30日
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昨日のお話の続きです。若い男性が死に神を見たと言って相談に来られました。男性は相当女癖の悪い男だった。男性は自殺された元彼女におぼれて死ぬと遺書に書かれているのだった。与乃登「それで、彼の様態は?」友人 「良くないんです。」与乃登「何でまた入院を?」友人 「酒の飲み過ぎで劇症肝炎です。」与乃登「なんてこと!それで?」友人 「肺炎を併発しました。何とか助けてやって下さい。」与乃登「分かりました、ご祈祷に入りましょう。」早速、神前に座り霊視に入った。なんて事。酒も水だし、おぼれて死ぬという予言はまんざら嘘でもないのか。肺炎?肺に水でも溜まったか。これもおぼれて死ぬと言うことにもとれるな。おお、あの男、よほど怖かったと見えて、愛染明王の元には足繁く通ったと見える。ご縁が繋がっている。これは助かるかも知れん。与乃登はご真言を唱えた。与乃登「願わくば、この男の命を助け給え。オン マカラギャ バゾロウシュニシャ バザラサトバ ジャク ウン バク 。」罪業消滅の札が焚かれた。香が焚かれ、祈祷に入った。与乃登「よし、手応えがあった。戻るぞ。」この若い男のそばにいた死に神の姿がない。与乃登「とりあえずは山を越えたな。後はこの男性の生命力が勝負だな。」やがて、友人から連絡があり、峠を越えたという。そうか、回復に向かうか。ひとつ、自殺した元彼女への回向でもしてやるか。戻ってきたらまた、お説教だな。与乃登は経を上げた。人の命を大切に思わぬ人は自分の命も大切に出来ない。与乃登(よのと)の神霊心療室http://yonoto.com/
2006年08月08日
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与乃登へご相談をされた方の中にはこんな方がおられました。若い男性が相談に来られました。与乃登「どうされました?」思い詰めたような顔をして黙っていた。与乃登「よほど深刻なご心配事でもおありですか?」男性 「あの、笑わんといて欲しいんですけど。」与乃登「は、どないしました?」男性 「死に神を見たのです。」与乃登「あ、そうですか。」なんだ、そんなことか。もっとすごいことかと思った。男性 「驚きませんか?」与乃登「死に神ぐらい、どこの病院にも、うろうろしてまんがな。珍しいことおません。」男性 「でも、マントを着て鎌を持ったヤツですよ。」与乃登「うーん、それは珍しいかも。」スーツを着たヤツは見かけたことあるけど、伝統的な西洋の死に神ねぇ。今時ねぇ。男性 「実は僕の死に神なんですよ。もう死ぬんでしょうか。」与乃登「さし迫った死の匂いはありませんけどねぇ。」男性 「じつは僕、おぼれて死ぬんですよ。」与乃登「ほぉ、それはまた何故?」男性 「昔、付き合ってた彼女をふったら、自殺されまして。その遺書に僕はおぼれて死ぬと書かれてあったんです。」もう、ややこしいヤツだな。男性 「事実2度ほどおぼれて死にかけました。」与乃登「分かりました、視てみましょう。」早速、神前に座り、霊視に入りました。まず、男性の守護霊を呼んでみた。おや、おかしいな、誰も出てこない。ほほぉ。相当なワルか?こいつは。守護霊にまで見放されたか?しかたない。自殺した元彼女を呼び出すか。あれま。彼女も出てこない。しょうがないな。短い祝詞をあげ、問題点を視た。そうか、こいつは救いようのないヤツだな。女を泣かせる常習犯か。さすがに怖くなったか?与乃登「あんた、相当、女を泣かせたね?」男性 「いや、まぁ。若気の至りですよ。」与乃登「死に神も、あんたの恐怖心が呼んだね。」男性 「え!そんなことがあるんですか?」与乃登「死ぬかも知れないって考えていただろう?」男性 「はい。」与乃登「だから姿を見せたのだよ。近くにお参りの出来る神社仏閣はないか?」男性 「あ、近くに比較的大きい寺があります。」与乃登「何を祀っておられる?」男性 「さぁ、愛染さん、と呼んでますけど。」与乃登「ちょうどいい。愛染明王に今までの所業を謝っておいで。」男性 「え!謝るんですか?」与乃登「胸に手を当てたら、謝る内容がいっぱいあるだろう?」男性 「えぇ、まぁねぇ。」与乃登「これに懲りて、まともに生活しなさいよ。」男性 「はい、分かりました。気をつけます。」ホントだろうか?と思いながらも、男性は安心したように帰っていった。しばらくして男性の友人から電話があった。友人 「彼が入院したんです。様態が良くなくって。」与乃登「なんですって?まさかおぼれたんじゃないですよね?」友人 「いえ、違います。」この続きは明日と言うことで。
2006年08月07日
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昨日のお話の続きです。若い男性が身体の調子が悪く、気分が優れないとご相談に見えました。男性は先祖の祟りをご心配でしたが、与乃登は先祖を呼び出し、祟りでないと判断。気分がふさぐのはイカスミの食べ過ぎではないかと疑った。与乃登「身体の調子はどうですか?」男性 「はい、おかげさまで、良くなりました。」与乃登「良かったですねぇ。」男性 「それで、またちょっと心配なことが。」与乃登「何でしょうか。」男性 「おばあちゃんのお墓のことで。また、もめているんです。」与乃登「どんなことでしょう。」男性 「はい、本家のおじさんが田舎に墓に入れると言っているのですが、父が誰もみる者がいないので、こちらで墓を用意すると言ってもめているのです。」与乃登「それは、困りましたね。」男性 「そのことがあってから、アトピーがひどくなりまして。祟りかなと思いまして。」与乃登「それはどうかしらね。」そりゃ、可能性はありますよ、湿疹が出たのがお知らせとかね。でも、この人の場合どうかなー。何でも祟りというわけではないからねー。与乃登「何か、また、大量に食べていませんか?」男性 「いえ、乳製品のアレルギーがあるので避けていますし、これといって。」与乃登「チョコレートとか、ジャガイモとか、大量に食べていませんか。」男性 「え!チョコレートはダメですか?」与乃登「そうですねー、湿疹が悪化する人もいますねー。」男性 「ジャガイモもですか?聞いたこと無いですけども。」与乃登「ポテトチップスは?」男性 「大好きです。」与乃登「実は、アメリカの昔の霊能者でチョコレートとジャガイモは皮膚に悪いと言っている人がいるのです。」男性 「イカスミを食べられなくなったので、チョコレートとポテトチップスにはまっていました。」与乃登「やっぱりねー。やめてみますか?」男性 「そうしてみます。でも、お墓は?」与乃登「宗派のお寺さんに指示を仰いで下さい。一生懸命祀ろうとしていることで先祖は祟りませんよ。」男性 「そうですか。祟りじゃないんだぁ。」与乃登「なんでもかんでも、祟りません!」男性 「あのぉ、お酒は大丈夫ですよね。」与乃登「大量ですか?」男性 「いえ、ほんの少しです。」うそつけ。与乃登「そういえば、運気が悪いのはそのせいかも知れません。」男性 「え!そんなことがあるのですか。」与乃登「病気になれば、運気どころじゃないでしょう?しばらくやめてみますか?」男性 「いあや、ぼちぼちにしておきます。」与乃登(よのと)の神霊心療室http://yonoto.com/
2006年07月09日
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与乃登へご相談をされた方の中にはこんな方がおられました。若い男性が身体の調子が悪いとご相談に見えました。与乃登「どうなさいました?」男性 「実は身体の調子が悪くて、医者に行っても原因が分からなくて。」与乃登「それはお困りでしょう。」男性 「どうもだるくって。こう、ふさぎ込むような感じなのです。何か祟ってますか?」与乃登「いつ頃からですか?」男性 「それが最近なのです。ちょうど先月、法事があった頃からですね。」与乃登「何か気になることでも?」男性 「えぇ、法事の席で、おばあちゃんの土地の相続で親戚がもめていましたから。」与乃登「それで気になるのですね。分かりました。視てみましょう。」早速、神前に座り、霊視に入った。ご先祖様を呼び出した。すると、白髪の老婆が現れた。与乃登「何か、言いたいことでもおありでしょうか?」老婆はにこにこ笑い、立っていた。与乃登「気にしなくても良いと言うことですか?」老婆は大きく頷いた。そして、平たいざるを差し出した。ざるには烏賊(イカ)がたくさん載っていた。何で烏賊なのか?老婆は「いけない」と言って消えた。さて、何なのか?与乃登「どうも、相続の方は心配ないようですよ。」男性 「あぁ、それなら、おじさんが呼んだ弁護士で何とかなるんだな。」与乃登「そうでしょうね、おばあちゃんは心配ないという様子でしたから。」男性 「安心しました。」与乃登「ところで、おばあちゃんと烏賊と何か関係があるのでしょうか?」男性 「烏賊ですか?別に好物だって聞いたことはないですしねぇ。これといってねぇ。」与乃登「ざる一杯の烏賊を持って出てきたのですが、心当たりはないですか?」男性 「さぁ。烏賊ねぇ。」与乃登「何か、いけないよと言っていたような気がするんですが。」男性 「烏賊ねぇ。そういえば、僕最近イカスミのスパゲッティにはまってますけど関係ないですよね。」与乃登「イカスミ?あっ。それだっ。」男性 「えぇっ。何がですか?」与乃登「法事の後ぐらいから、頻繁に食べていませんか?」男性 「えっと、そうですね。ちょうどその頃、近所においしいイタリアレストランを見つけましたから。ここのイカスミスパゲッティは最高ですよ。」与乃登「なんだか気分が落ち込むと言っていましたね。イカスミのせいだと思います。」男性 「え。そんなことがあるのですか。」与乃登「イカスミはうつのホメオパシーのレメディです。大量に食べると気分の落ち込む人もいるのですよ。」男性 「はぁ。知らなかった。」与乃登「どうもない人もいますよ。しかし、そういう風に反応する人もいるようです。」男性 「なすを食べ過ぎると身体が冷えるって奴ですか?」与乃登「うーん、ちょっと違いますが、ま、そのような物です。」男性 「そうすればいいですか?」与乃登「ためしに少しやめてみてはいかがですか?様子を見てみましょう。戻らなければ、もう一度検査してもらって下さい。」男性 「あー残念だなぁ。もう食べられないのかぁ。」与乃登「どんな食べ物でも、大量に食べちゃダメですよ。」男性 「はい、気をつけます。」男性は帰っていった。そして、しばらくして、男性から電話があった。男性 「先生。おかげさまで、元気になりました。」与乃登「そう。良かったじゃない。」男性 「えぇ、おばあちゃんの相続も無事収まりました。」与乃登「何よりです。」男性 「でも、また心配なことが。墓のことでちょっと。」男性はまた尋ねてくることになった。この続きは明日と言うことで。
2006年07月08日
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昨日のお話の続きです。若い男性が具合が悪いと言って相談に訪れました。与乃登は一目見るなり、この男性が何か霊障を引き起こす物を身につけていると感じた。男性は拾ったお守りを身につけており、祓い清めを行った。与乃登「まだ何か具合が悪いのですか?」男性 「えぇ、ここから出たときはどうもなかったのですが、家に帰ったら具合が悪くなりました。」与乃登「また、何か拾いましたね?」男性 「いえ、拾ってませんて。」与乃登「何か身につけていませんか?」男性はごそごそと胸元からペンダントを引っ張り出した。大粒のエメラルドらしき物だった。与乃登「それは何ですか?」男性 「これも拾った鞄に入っていたんです。」こいつはどうしてこんな霊障を引き起こすような物ばかり身につけたがるのだろうか。与乃登「高価そうな物ですけど、良くないですね。いわれのはっきりしない物は身につけない方が良いですよ。」男性 「これもダメですか?」与乃登「祓いましょう。しかし、他にもあるでしょう?」男性 「はい。」与乃登「悪いことは言わないから、拾った物は出来るだけ処分して下さい。」男性 「これもですか?」与乃登「本来はね。でも、まぁ、良いでしょう、祓いますから。後はきちんと浄化の手入れをして下さいよ。」男性 「どうしよう。」与乃登「いいですか。おそらくそれも盗まれた物でしょう。怨念が乗っていても不思議はありません。高価な拾い物は届けて下さいよ。」男性 「金目の物はないんですけど。」与乃登「金目の物だから祟るわけではありません。身体が具合悪いのはおそらく拾った物のせいでしょう。」与乃登は男性のペンダントを祓った。男性は神妙な顔で帰って行った。後日、この男性から電話があった。引っ越しをする際、拾った物はみんな捨てたそうな。すると仕事が決まったと笑っていた。いらない物やゴミには邪気が溜まりやすい。運気が悪いと、お嘆きのあなた。貯まった物を捨てましょう。与乃登(よのと)の神霊心療室http://yonoto.com/
2006年06月17日
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与乃登へご相談をされた方の中にはこんな方がおられました。身体の調子が悪いと若い男性が相談に来られました。与乃登「どうされました?」男性 「なんだか身体がだるくて、調子が悪いのです。医者に行きましたが原因が分からないのです。」与乃登はこの男性から発せられる異様な妖気に気が付いていた。首にはドクロのネックレス、じゃらじゃらと悪魔モチーフのアクセサリー、反社会的なメッセージが書かれたTシャツ。どれが良くない物を呼び込んでいるのか分からなかった。与乃登「どこか心霊スポットとか気味の悪い場所とかに行きませんでしたか?」男性 「どこって、いつも行ってる飲み屋は心霊スポットみたいなモンだし、仲間が集まる場所は気味が悪いって言われているし特別どこといわれても。」与乃登はじーっと霊視をした。与乃登「何か拾いませんでしたか?」男性 「金がないからしょっちゅういろんな物を拾っていますよ。家具は全部拾いモンだし。猫も拾ったし。」与乃登「彼女も拾ったって?」男性 「そー、そー。お金は拾ったこと無いけど。」与乃登「そういう物じゃなくて何か大切そうな物を拾いませんでしたか。」男性 「うーん、これかな。」ジーパンのポケットから不似合いな赤いお守りを引っ張り出した。うわっ。何でそんな物を平気で身につけていられるのだ。化けモンか、こいつは!与乃登「それも拾い物ですか?」男性 「そうです。バッグを拾ったんですよ。その中に入ってました。」与乃登「何でそんな物を持っているのですか?」男性 「うーん、分からないんですけどね、何故か惹かれたんですよね。汚いし捨てようと思ったんですけど、ま、お守りだし持って居るんですけど。」あー。こいつは、どこまでも、壊れている。与乃登「それが霊障を引き起こしていますよ。」男性 「えー、これがー?だってお守りでしょう?」与乃登「あなたねぇ。元はお守りでも、もう、それは怨念の塊ですよ。」男性 「えっ。それじゃーもういりません。」男性はお守りを投げてよこした。こいつは救われない。与乃登はお守りを持った瞬間に理由を理解した。与乃登「そのお守りは安産祈願のお守りです。手作りですからよほど念が込められているのでしょう。バッグを拾ったと言っていましたね。」男性 「そうです。公園のゴミ箱で拾いました。」与乃登「金目の物はなかったのでしょう?」男性 「はい。何もありませんでした。」与乃登「それはひったくりか何かで盗まれた物ですよ。足のつきそうな物は別に捨てられたのでしょう。」男性 「えっ、道理で、ブランド品にしてはおかしな捨て方だと思った。コピーにしては良くできているしと思ったモン。」与乃登「そのバッグはどこに?」男性 「いやー、彼女にやったんですが、持って出て行ってしまいました。。」与乃登「とにかくお祓いを致しましょう。」与乃登は祓い清めの祝詞をあげた。特に赤いお守りには念入りに祓いをかけた。与乃登「後でこのお守りはお焚き上げをしておきます。何でも拾ってこないようにね。」男性 「はい、気をつけます。」しおらしく男性は帰っていった。それからしばらくしてまた、男性から電話があった。男性 「先生、助けて下さい。」与乃登「どうしました?」男性 「また、具合が悪いのです。」この続きは明日と言うことで。
2006年06月16日
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昨日のお話の続きです。若い男性が良くないことが続くと行って訪れました。話の中で、競馬場で初老の男性に本を渡されたことを思い出した男性は売りに出した本を探しに行った。与乃登「手に入りましたか?」男性 「この本です。」渡された本は古い旅行記だった。早速、霊視の時に見た裏表紙をめくってみた。すると、茶色の古い封筒が出てきた。与乃登「あぁ、これですね。」与乃登の思った通り、封筒から家族の写った写真が出てきた。男性 「あ、このオッサンですわ。」しかし、住所はなかった。与乃登「住所は書かれていませんね。しかし、名前がありますね。」男性 「この写真、背景のお寺の名前が読めますよ。ひょっとしたらあの有名なお寺と違いますか。」与乃登「相当古い写真ですからね。少し景色が違いますけど、そうかも知れませんね。」男性 「この名前で、このお寺に送ったら分かるんと違いますか。」与乃登「そうですね、住所はすぐ分かりますから送ってみましょう。」取り合えず、写真を送ってみることにした。それから、男性の所へ写真の家族から連絡があったそうだ。与乃登「それで、分かったのですね。」男性 「えぇ、お寺から、檀家の方だと言うことがすぐに分かって、家族の方に送られたらしいんです。」与乃登「よかったですね、約束が果たせて。」男性 「それがね、このオッサン、ずいぶん前に死んで居るんですよ。」与乃登「すると、手渡した人は別人ですか。」男性 「いや、間違いなくこの人です。」与乃登「では、どうしてもこの写真を手渡したかったのでしょうね。」男性 「家族は喜んでましたわ。みんなで写っている写真はこれしかないって。」与乃登「良かったじゃないですか。」男性 「うーん、僕は幽霊に本を手渡されたのかぁ。」与乃登「ま、人のお役に立てたのだから細かいことは良いでしょう?」男性 「今週も万馬券取れたし、ま、良いですよ。」与乃登「そうですか。幽霊も気を使うんですね。」与乃登(よのと)の神霊心療室http://yonoto.com/
2006年06月06日
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与乃登へご相談をされた方の中にはこんな方がおられました。若い男性がご相談に訪れました。与乃登「どうされました?」男性 「どうも、うまくいかないんです。」与乃登「何かどう、うまくいかないんですか?」男性 「何もかもなんです。なんか、こう、突然ダメになった感じ。」与乃登「何かきっかけでもありましたか?」男性 「いやー、別に、思い当たるようなことは・・。」与乃登「それは困りましたね。」男性 「おお困りですよ。彼女には逃げられるわ、仕事はトラブルわ、事故は起こすわ、でもう、無茶苦茶ですよ。」与乃登「はぁ、いっぺんに来ましたね。でも、何か無かったですか?」男性 「いやー、こんなになる前は、競馬もぼろ勝ちしましたしね、あっ!」与乃登「なにか?」男性 「そー言えば、競馬場でオッサンに何か渡されたな。」与乃登「どんな物でした?」男性 「えーっと、そのオッサンに当たりを教えてもらったんですよ、やたら馬に詳しい人でね、そうだ、そのとき本を渡されたんだ。」与乃登「それで?」男性 「何故か、その本を誰かに渡して欲しいとか言ってて、詳しく聞こうと思ったら居なくなったんですよ、その人が。」与乃登「それで、その本は?」男性 「いやー、興味のない本だったんで売っちゃいました。」与乃登「そうですか、ま、視てみましょうかね。」早速、神前に座り霊視に入りました。初老の男性が見えた。ただじーっと手にした本の裏表紙を開き見入っていた。写真だな。これを誰かに渡して欲しいのだな。与乃登「その本に写真は挟まっていませんでしたか?」男性 「いやー、見なかったなー。」与乃登「そうですか。その本はどちらに売られましたか?」男性 「え?競馬場近くの古本屋。」与乃登「まだあるようなら、買い戻して頼まれたことを実行した方が良いかもしれませんね。」男性 「えー。でも、誰に渡すかも聞いてないんですよ。」与乃登「ひょっとしたらその本に書いてあるかも知れませんよ。」男性 「そんなぁ。何で僕がそんなことをしなくちゃならないんですか。」与乃登「手数料をもらったのではないですか?」男性 「え、えぇ、まあ、万馬券取らせてもらいましたけどね。」与乃登「ほらご覧なさい。古本屋に行ってみてきたらいかがですか?無ければ、あきらめもつくでしょう?」男性 「そりゃまぁ、ねぇ。今週末も行きますからねぇ。」男性は渋々、帰って行った。そして、週末を待たずして連絡があった。男性 「ありましたあの本が。まだ売れずにありました。」与乃登「手に入りましたか?」男性 「ホントにこれで、僕の災難は止まりますか?」与乃登「大丈夫でしょう。」男性 「しゃーないな、買い戻しますわ。」この続きは明日と言うことで。
2006年06月05日
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昨日のお話の続きです。若い男性が急に水が怖くなったと言って相談に来られました。与乃登はこの男性の過去世で水死をしていることを霊視した。男性は水への恐怖の原因を知り、解放された。しかし、具合が悪いと言って、また尋ねてきた。与乃登「どうされました?」男性 「また、具合が悪いのです。これも過去世が原因ですか?」与乃登「どのような症状が出ていますか?」男性 「吐き気がして寒く、悪寒がします。ちょうど風邪が悪化したような状態です。でも、風邪は引いていません。」与乃登「病院は行きましたか?」男性 「はい。でも、過労だろうということで帰されました。」与乃登には分かっていた。良からぬ物が憑いていた。与乃登「具合が悪くなる前、どこかへ出かけましたか?」男性 「えーっと、救命救急の教習に行きました。」与乃登「海ですか?」男性 「そうです。」与乃登「そこだな。」男性 「え?今度は過去世が原因ではないのですか?」与乃登「違いますね。救命救急の講習で助けてもらおうと思った水死した死霊が憑いてきています。」男性 「え!僕はてっきり、水死したときの過去世がぶり返したのだと思っていました。」与乃登「あのねぇ、風邪じゃないんだから、ぶり返しません。あなたが一生懸命なのを見て、助けてもらおうと思ってしがみついているのですよ。」男性 「えーっ!それはいやだなぁ。」与乃登「大丈夫、すぐに外してあげますよ。」早速、神前に座り霊視に入りました。男性の背中にすがりつくようにしがみつく女性を見つけた。与乃登「さぁ、こちらへいらっしゃい。」疑うような目で与乃登を見つめる女性は動こうとしない。困ったな。与乃登「あなたは、助かったのですよ。ほら、歩けるでしょう。」女性はおそるおそる立ち上がった。与乃登「そこへ座りなさい。」びしょぬれの姿をした女性は若かった。かわいそうにずっと助けを求めていたに違いない。与乃登「私の声は聞こえるね?そう、よかった。あなたはもう死んでいるのだよ。」目を丸くして黙ってこちらを見ていた。与乃登「お家に帰りたいだろう?でも、そのままでは帰れないのは分かっているね?さぁ、泣かないで。服を乾かして上げよう。」与乃登は短い呪文を唱えた。すると女性の顔が生前の顔に戻った。与乃登「今から行くべき所へ送ってあげるね。落ち着いて聞いていなさい。」与乃登は観音経を上げた。やがて香の煙にかすんで、姿が見えなくなった。与乃登「具合はどうですか?」男性 「はい、身体が温かくなってきました。吐き気もありません。」与乃登「そう、よかった。」男性 「女性の水死者ですか?」与乃登「あ、分かりましたか?」男性 「えぇ、何となく。」与乃登「生きていようと死んでいようと水難救助には変わりはありません。あなたは一人救出されたのですよ。」男性 「はぁ、お役に立てたのなら嬉しいですが、出来ることなら、生きて救出したいですね。」与乃登「ま、そうですね。」男性は元気に帰っていった。与乃登(よのと)の神霊心療室http://yonoto.com/
2006年05月26日
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与乃登へご相談をされた方の中にはこんな方がおられました。若い男性が急に水が怖くなったと言って相談に来られました。与乃登「どうなさいました。」男性 「はい。実は僕はスポーツクラブでプールの指導員をしているのですが、このごろ急に水が怖くなったんです。」与乃登「何かきっかけはありましたか?」男性 「いえ、特別なにも。この前誕生日を迎えたぐらいで、変わりはありません。」与乃登「そうですか。それは変ですねぇ。」男性 「仕事が仕事なもので困って居るんです。」与乃登「そうですよねぇ。少し視てみましょう。」早速、神前に座り霊視に入りました。さて、原因は何か?霊障ではないな。憑きものは見あたらない。おや、この姿は何かな。東南アジアとおぼしき景色の中で男性が漁をしている姿が見えた。少し顔が違うかな。そうかこの人の前世だな。やがて、この男性はしけに飲み込まれ、亡くなったようだ。26歳の時に。男性 「ううっ。苦しい。」与乃登「大丈夫ですか。」男性はもがくように苦しみ大きく息を吸って、目を閉じた。しまった。追体験をさせてしまったな。まさか、退行催眠を掛けていなかったのに共振するとは思わなかった。与乃登「落ち着いて、息をゆっくり吸って下さい。」男性は深呼吸をした。与乃登「もう大丈夫ですよ。何が見えますか。」男性 「身体が浮かんでいるようです。」与乃登「今の身体に戻れますか。」男性 「はい、大丈夫だと思います。」男性はゆっくりと目を開け、周りを見渡した。与乃登「しけでおぼれたのですね。」男性 「えっ、やっぱりそうですか。夢のようでした。でもとってもリアルで。」与乃登「あなたの前世を追体験したのですよ。」男性 「え?前世ですか?」与乃登「前世であなたは東南アジアの漁師だったのですよ。26歳で亡くなりました。」男性 「今のフィリピンですね。何となくそう思います。僕はこの前26歳になりました。」与乃登「今でも水が怖いですか?」男性 「いいえ、怖くない気がします。」与乃登「水死したのが26歳だったので、同じように死ぬかも知れないとどこかで思ったのでしょうね。でも、原因が分かれば大丈夫。もう怖くないはずですよ。」男性 「助かります。これで職場に復帰が出来る。」与乃登「今回は強制的に年齢遡行をしてしまいましたので、十分に睡眠を取って休んで下さい。」男性 「わかりました。そうします。」男性は明るい笑顔で帰って行った。そうしてしばらくして男性から連絡があった。与乃登「どうされました。」男性 「また調子が悪いのです。伺っても良いですか。」与乃登「どうぞお越し下さい。」また、何か起こったのだろうか?この続きは明日と言うことで。
2006年05月25日
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昨日のお話の続きです。若い男性が相続した家を見て欲しいと言って相談に見えた。住人が死に絶えた家を視た与乃登は魔物が居ると確信した。そして、男性に霊視で視た牛の絵があるはずだから探して欲しいと頼んだ。男性 「牛の絵は見つかりませんでしたが、こんな物を倉の床下から発見しました。」古い陶器の壺だった。与乃登「開けても良いですか?」与乃登はぼろぼろになったひもを外し、蓋を開けました。男性 「何が入っていますか?」中には泥だらけになった、和紙と二枚重ねに縛った平皿、動物の骨らしき物が入っていました。与乃登「埋鎮(まいちん)ですね。」男性 「何ですか、その、埋鎮(まいちん)って?」与乃登「陰陽道の呪術です。本来は土地の穢れを清めるために行われたり、地縛霊を封じるために用いられる呪術ですが、これは違いますね。おそらく呪いをかけた物でしょう。」与乃登は茶色くなった和紙を拡げた。与乃登「あぁ、これは。」そこには、牛の頭をした赤い和服の女性姿が書かれていた。男性 「何ですか、それは。」与乃登「おそらく魔物の正体でしょう。私が視た牛の絵はこれでしょう。赤いよだれかけに見えたのはこの女性の和服だったようですが。」男性 「陰陽師が呪いを掛けたのでしょうか。」与乃登「そうでしょうね。しかし、これは普通の陰陽道の呪術とは少し違います。埋鎮はこのようにお皿を二枚重ねにして使用する形もありますが、魔物の絵や動物の骨などは一緒には使用しません。おそらく、いろんな呪術が混交した呪術師が呪った物でしょう。」男性 「怖いですね。」与乃登「でも、もう大丈夫です。こうやって日の光にさらされて、これから祈祷を行いますので呪力はなくなるでしょう。」早速、与乃登はこの呪物の祓いの祈祷に入った。祝詞を奏上し、剣祓いを掛けた。さらに、この男性の家の浄霊祈祷も行った。与乃登「さぁ、これで良いでしょう。」男性 「もう、災いはありませんか。」与乃登「あとは、亡くなった方々のご供養をなさって下さいね。」男性 「はい。あのぉ、あの魔物はなんて言う名前なんでしょうか?」与乃登「さぁ、名前まではちょっと。しかし、昔、兵庫の山奥で見たという話を聞いたことがあります。昔いた魔物でしょう。」男性 「そうですか。本当にいたら怖いですね。」与乃登「今はもっと怖い魔物が都会の人の心にいるかも知れません。」与乃登(よのと)の神霊心療室http://yonoto.com/
2006年05月20日
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与乃登へご相談をされた方の中にはこんな方がおられました。若い男性が家を見て欲しいと言って相談に見えた。与乃登「どうされました?」男性 「実は遠縁の親戚が亡くなりまして、家を相続したのですが、おかしな事が続きますので見て頂きたいと思いまして。」与乃登「こちらのお家ですね?」男性は数枚の写真を差し出した。与乃登は写真を手に取ったとたん、頭痛がし、尋常な状態ではないと悟った。与乃登「こちらに今お住まいですか?」男性 「いえ、住んではいません。元の持ち主にも会ったことはありません。」与乃登「そうでしたか。」そこには立派な日本建築の住居と古い倉、見事な日本庭園が写っていた。与乃登「言いにくいのですが・・・。皆さん、亡くなられたのですね?」男性 「はい。一家皆、死に絶えました。一族で残っているのは僕だけです。」与乃登「ひょっとして、皆さん変死でしょうか。」男性 「いえ、そういうわけではありませんが。でも、立て続けに皆亡くなりましたのでおかしいとは思います。」与乃登「分かりました、視てみましょう。」与乃登はため息をついた。これはやっかいな。きれいな家だが、魔物が住んでいそうだな。与乃登は神前に座り霊視に入りました。すると与乃登の身体に冷気が押し寄せた。これは、これは。相当な妖気だな。死人が何人出ても不思議ではない。さて、何者だ?精神を集中して、じーっと神前の神鏡を見据えた。ボーと浮かぶ、一枚の絵。これは何だ。不思議な絵だ。取り合えずこれが原因だな。与乃登「このお家に古い絵はたくさんありますか?」男性 「はい、倉にたくさんあったと思います。」与乃登「その中に牛の絵はありましたか?」男性 「牛ですか?さぁー、どうでしょうか。」与乃登「是非探して頂きたいのです。その絵が関係しているか、原因が分かると思います。赤いよだれかけを付けた牛の絵です。」男性 「分かりました。探してみます。それと何か他に分かりましたか?」与乃登「はい。大変な恨みをご先祖が受けています。おそらくそのことが原因で、若死の方が多いのでしょう。」男性 「あぁ、やっぱり。こちらの家のお寺さんが古文書にそのようなことが書かれていると言っていました。」与乃登「そうですか。とにかく絵を探してみて下さい。」男性 「はい、探して連絡致します。」その後、男性から連絡があった。男性 「先生、家中探したのですが、牛の絵は見あたりません。」与乃登「おかしいですねぇ。」男性 「絵ではないのですが倉の床下から変な物を見つけました。持って行っても良いですか。」与乃登「どうぞ、お越し下さい。」この続きは明日と言うことで。
2006年05月19日
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昨日の話の続きです。若い男性が祖母を心配して相談に来られました。二ヶ月に一度、おかしくなると言う、祖母は蛇の祟りのように思えた。しかし、霊視をした与乃登には蛇は見えず、おかしくなる日を予測して待つことにした。男性 「先生、おばあちゃんがっ。」与乃登「落ち着いて。またおかしくなったんだね?」男性 「はい、この前と同じです。蛇みたいになっています。」早速、神前に座り霊視に入りました。よし、今日は視えたぞ。おや、白蛇か?なるほど。亡くなったおじいさんが殺したのか。ご神木に住む、お使いだったのか。では、何故、つちのと巳の日に取り憑くのか。なるほど、この日が縁日だったのか。そしてその日に殺された。戻る神木も、お社もなくなったのか。さて、どうする。取り合えず、おばあちゃんから引き離して、こちらの御霊箱に納めよう。与乃登は一旦、おばあちゃんの身体に乗り移っている白蛇を霊縛し、御霊箱に乗せ換えた。与乃登は祭りの準備に入った。卵を三宝にうずたかく盛り、白蛇を丁重にもてなした。祝詞をあげ出すと暴れていた白蛇もおとなしくなり、頃合いを見て与乃登は霊縛を解いた。与乃登「御使いの白蛇よ、この者の祖父が大変失礼を致した。今日から奉り上げていきます故、許してはいただけまいか。」白蛇は御霊箱の中で居住まいを正し、与乃登の話に聞き入った。与乃登「縁日はつちのと巳の日と心得ますが、ささやかですがお慰めの御祭りをさせて頂きます。よしなにお聞き届け頂きたい。」白蛇は何も答えなかったが、了承と与乃登は受け止めた。与乃登「大丈夫ですよ。おばあちゃんも元通り普通に戻っていると思います。」男性 「本当ですか?もう大丈夫ですか?」与乃登「はい。そのかわり、この御霊箱をお祀りして下さいね。特につちのと巳の日は縁日ですから丁重にね。」男性 「あのぉ。」与乃登「どうされました?」男性 「僕、言いにくかったんですけど、身体にずっと蛇が巻き付いている感覚があったんです。でも、今はもう無いです。」与乃登「そう。よかったね。」男性は御霊箱を大事そうに抱えて帰って行った。どんな事情があったのか知らないが、おじいちゃんの殺した白蛇はようやく孫の手で祀られることになった。不思議な話もあるもんです。与乃登(よのと)の神霊心療室http://yonoto.com/
2006年05月16日
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蛇の祟りか?与乃登へご相談をされた方の中にはこんな方がおられました。若い男性が祖母を心配して相談に来られました。与乃登「どうなさいました?」男性 「はい。おばあちゃんがおかしくなったんです。」与乃登「おばあさまが?おいくつですか?」男性 「72歳です。」与乃登「そう、心配だねぇ。」男性 「はい。この前から突然おかしくなる日がたまにあるんです。二ヶ月にいっぺんぐらいかな?」与乃登「どのようにおかしくなるの?」男性 「うーん、なんか、こう、蛇みたいになるんです。」与乃登「は?蛇?」男性 「そう。床をずるずる這っていたり、卵を殻ごと飲んだり。あと、口臭がすごく臭くなるんです。」与乃登「うーん、それは呆けたわけではないよねぇ。」男性 「医者にも連れて行ったんですけど、どうもないって。それに二ヶ月に一度だけだし、普段は普通だし。」与乃登「それは最近突然なったの?何かきっかけはある?」男性 「えぇっとね、やっぱり最近からかなぁ。前からって訳ではないです。」与乃登「何か原因があるんだろうね。少し視てみましょうか。」早速、神前に座り霊視に入りました。おかしいな。何も視えないな。何にもないはずはないだろうに。霊障の匂いがするがな。さて、原因は何か?二ヶ月にいっぺんというのが引っかかるな。霊障だったらそんな出方は変だな。与乃登「おばあさまがおかしくなる日には何か理由があるのかな?」男性 「さぁ、これといって曜日や日にちには関係がないみたいだし。」与乃登「この前おかしくなったのはいつ?」男性 「この前は僕がアルバイトに行った日だから、えぇっとこの日です。」与乃登「どれどれ。うーん、満月でもないし。おや?この日は、つちのと巳の日だぞ。つまり蛇の日だ。」男性 「え?蛇の日というのがあるのですか?」与乃登「ほら、ひのえ馬って聞いたことがあるでしょ?あれは年だけど、日にちにもあるのよ。干支が巡ってくるの。」まてよ。二ヶ月にいっぺん?十干、干支は約二ヶ月に一度巡ってくるぞ。つまり、つちのと巳は約二ヶ月に一度。ひょっとすると関係しているか?すると次のつちのと巳には怪しいな。与乃登「ひょっとすると、次のつちのと巳の日におばあさまがおかしくなるかも知れないから、その日にもう一度視てみましょうか。」男性 「わかりました。その日、僕休みなんで、また来ます。」男性は帰っていった。そして、次のつちのと巳の日がやってきた。男性から電話がかかった。男性 「先生。おばあちゃんがっ。」与乃登「大丈夫だからね。すぐにこちらに来られる?」男性 「分かりましたすぐに行きます。」この続きは明日と言うことで。
2006年05月15日
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昨日のお話の続きです。男性が娘さんが病気だと言ってご相談に見えました。霊視に入った与乃登に娘さんの母親が霊水を飲むように伝えてきた。そこで、病気平癒のお守りを渡した与乃登へ男性から連絡が入った。与乃登「それで、お守りで何かあったのでしょうか。」男性 「はい。娘が古代の戦士を見ました。」与乃登「は?古代の戦士ですか?」男性 「はい。なんでも、この前教えて頂いた霊水を入れたボトルにお守りを掛けて、ベッドの頭もとにおいて寝ていたらしいんです。」与乃登「はい、それで?」男性 「夜中に明るい光で目が覚めたらしいんです。」与乃登「ええ。」男性 「光の元を見ると霊水の入ったボトルとお守りが光っていたらしいんです。じっと見ているとお守りから小さな古代の戦士が刀を持って出てきたらしいんです。」与乃登「日本の古代の戦士ですね?」男性 「えぇ。その戦士が身体の上に乗ってきて、おなかのあたりで身体の中へ飛び込んだのだそうです。」与乃登「夢ではなかったのですね?」男性 「娘は起きていたと言っています。」与乃登「それは神様のお使いでしょうね。」男性 「そうだと思います。それから娘の身体の調子が良いんです。」与乃登「それはよかったですね。」男性 「はい。霊水を飲んで効果が出たんだと思います。」与乃登「それはそれは。何よりですね。」男性 「はい。本当に良かったと思います。」与乃登「では娘さんの回復が楽しみですね。」男性 「はい。ありがとうございました。」男性は嬉しそうに帰っていった。時として神様は粋なお計らいをするようだ。娘さんの原因不明の病気が治ることが何より楽しみだ。与乃登(よのと)の神霊心療室http://yonoto.com/
2006年05月09日
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与乃登へご相談をされた方の中にはこんな方がおられました。男性が娘さんが病気だと言ってご相談に見えました。与乃登「どうされましたか?」男性 「はい。娘が原因不明の病気なんです。」与乃登「それはご心配でしょう?それでご様子は?」男性 「はい、これといってひどい症状はないので病名も分からず、お薬もないので良くなりもせずで困っております。」与乃登「そうでしたか。」男性 「大学も入ったばかりで、学校にも行けず、不憫で。何とかなりませんでしょうか。」与乃登「そうですね。少し視てみましょうか。」与乃登は早速、神前に座り霊視に入りました。すると娘さんの写真にそっくりな髪の毛の長い女性が現れました。母親だな。与乃登「何か、言いたいことがありますか?」母親 「私の出身地に観音様の水があります。娘に飲ませて下さい。」与乃登「お父さんに言えば分かりますか?」母親 「分かると思います。」与乃登は早速、父親に尋ねた。与乃登「奥さんが出てこられました。」男性 「え!あれはずいぶんと前に亡くなっていますが。」与乃登「奥さんの出身地に観音様の水があるそうですがご存じですか。」男性 「いえ、知りません。」与乃登「そうですか。奥さんは分かると言ってましたが。」男性 「そういってましたか?では妻の実家に聞いてみましょう。」与乃登「その水を娘さんに飲ませて下さいという事でした。」男性 「分かりました。そうします。」与乃登「それと、このお守りをお持ち下さい。病気平癒の祈祷済みです。」男性 「はい、娘に持たせます。ありがとうございました。」男性は帰っていった。そうしてしばらくして電話があった。男性 「先生、観音様の水、分かりました。地元では難病に効くといって有名だそうです。」与乃登「それはよかった。」男性 「それで、この前いただいたお守りのことでちょっと、とんでもない事がありまして。」与乃登「え?なんでしょうか?」この続きは明日と言うことで。
2006年05月08日
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昨日のお話の続きです。若い男性が頭蓋骨を釣り上げたと言って、ご相談に訪れました。釣り上げた頭蓋骨は自殺した女性のものだった。与乃登は迷っている女性の霊をあの世へ送り返した。しかし、この男性から緊急の電話が鳴った。男性 「先生、出ました・・・。」与乃登「何が出ました?」男性 「赤い服を着た髪の毛の長い女性です。」おかしいな。自殺した女性だな。この前あの世へ返したはずだが。与乃登「落ち着いて。すぐに祓いますから、こちらへ来られますか?」男性 「す、すぐ、行きます。」与乃登は早速、神前に座り、女性の霊を呼び出した。やがて、女性の霊が現れた。与乃登「何を迷うておる。あちらに帰ったのではないのか?」女性 「はい。思い残すことがあって帰ってきました。」与乃登「何が気がかりだ?」女性 「この頭蓋骨を釣り上げた男性には怨みはありません。感謝を言いに寄りました。」与乃登「もう、人騒がせな。それだけか?」女性 「いえ、私はある男性と一緒に心中自殺を致しました。その方の遺体がまだ上がっていないのです。」与乃登「すると、もう一人、海底に眠っているのだな。」女性 「はい。どうしても上げて頂きたくて。あの方に釣り上げて頂けないものかと。」与乃登「無茶を言うものではない。するとその人も迷うておるのか?」女性 「いえ、あの世お帰りになっておられます。しかし、自殺者ですから成仏はまだ致しておりません。」与乃登「なるほど、家族に供養がして欲しくなったか。それで遺体を上げて欲しいのだな。」女性 「・・・。」与乃登「そうか、お前さんも、家族に弔ってもらっていないのか。」女性 「・・・。」与乃登「もう、泣くな。心中自殺と言うことで警察に言ってあげよう。家族が気が付くかも知れない。」与乃登は女性ともう一人の男性のために観音経をあげた。与乃登「今から、神様に良くお願いをしてあげるから、一緒に自殺した男性と、自ら命を絶ったことを反省するんだよ。」与乃登は長い祝詞をあげた。やがて、女性の霊はかき消すように神前から消えていった。そこへ、当の釣り人が駆け込んできた。与乃登「や、ごくろうさん。終わったよ。」男性 「先生、何でした?」与乃登「もう一人一緒に自殺した男性を釣り上げて欲しいんだとさ。」男性 「えー、冗談でしょう。」与乃登「冗談だよ。ホントはお礼を言いに来たんだとさ。」男性 「えー、なんですか、それ。もう、たまんねーな。出ないように言っといて下さいよ。」与乃登「だからさ、もう出ないよ、終わったの。」男性 「あー、心配して損した。」男性は疲れた顔で帰って行った。くれぐれも、自殺はするもんではない。与乃登(よのと)の神霊心療室http://yonoto.com/
2006年04月30日
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与乃登へご相談をされた方の中にはこんな方がおられました。若い男性がご相談に訪れました。与乃登「どうされました?」男性 「実はこの前、頭蓋骨を釣ってしまったのです。」与乃登「は?頭蓋骨ですか?」男性 「いやぁ、僕は釣りが趣味でして、この前友人と磯釣りに出かけたんです。そこで引っかけてしまって。びっくりしました。」与乃登「それは大変でしたね。」男性 「パトカーは来るは、警察に呼ばれるは、でさんざんでした。」与乃登「それで、事件だったんですか?」男性 「いやぁ、そこの磯はすぐ近くの岬が自殺の名所なので自殺者だろうということで落ち着きました。」与乃登「そうでしたか。」男性 「それよりも、それからというもの、なんだか気持ち悪いんです。やっぱり祟りでしょうか?」与乃登「霊の存在を感じますか?」男性 「いや、姿をはっきり見たわけではないのですが、居るような気がします。」与乃登「分かりました、視てみましょう。」早速、神前に座り霊視に入りました。おや、この頭蓋骨は女の人だったのか。物憂いげな女性が神前に現れた。自殺者か。まだ迷うておるのか。よし、上げてやろう。そこに座りなさい。与乃登は女性の霊を神前に座らせ、経典を上げた。程なくして、迎えの親族が現れ旅立っていった。与乃登「さぁ、これで大丈夫ですよ。頭蓋骨は自殺した女の人でしたよ。」男性 「あぁ、よかった。なんだか寒いのが止まりました。ずっと右手が寒かったのです。」与乃登「良かったですね。もう、心配ないですよ。」男性 「ありがとうございました。また、磯釣りに行っても大丈夫ですよね?」与乃登「大丈夫ですよ。」男性は嬉しそうに帰って行った。海で身投げをしても遺体が上がるとは限らない。何年も海底に沈んだままのご遺体も多いことだろう。くれぐれも早まって死ぬものではないのだ。そうこうしているうちに、この男性から電話が鳴った。男性 「先生、先生・・。」与乃登「どうされました?落ち着いて。」男性 「で、出たぁ。」与乃登「は?なんですって?」この続きは明日と言うことで。
2006年04月29日
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昨日のお話の続きです。年配の男性が奥さんのことでご相談に見えました。なんでも、お母様が亡くなられてからお身内が3人も立て続きに亡くなられたというのだ。先祖の因縁が原因と霊視した与乃登は原因となっていた恨んで死んでいった人たちの供養を行った。収まったはずだが相談者の男性の娘さんがおかしくなったというのだ。与乃登「どうされました?」男性 「娘が急にうわごとを繰り返すようになりまして、おかしいのです。」与乃登「それは大変ですね、視てみましょう。」早速、神前に座り霊視に入った。はて、憑きものではないな。与乃登「娘さんは何か繰り返し同じ事を言っていませんか?」男性 「はい。宝来山、観音、と繰り返しています。」与乃登「その言葉に心当たりはありませんか。」男性 「いいえ。家内の母親は観音様を信仰していましたが、宝来山には聞き覚えはありません。」与乃登「観音様が祀られていた山ではないのですか?」男性 「いえ、山の名前は違います。」与乃登「はて、なにかな?」再び、霊視に入った。おや、この人は奥さんの亡くなったお母さんではないかな?なにやら言いたげではあるな。手に観音様を持っている。やはり、供養のために信仰していた観音様か。そうすると娘さんのうわごとは観音様の関係か。そうか。この娘さんは霊媒体質だな。しかも修行をしていないので、いきなり観音様のご縁が出来て我を失ったか。与乃登は観音様を呼び出した。観音様「我は宝来山霊山寺准胝観音菩薩」与乃登「ようこそお越しいただきました。この娘にお懸かり頂いた理由は何でしょうか。」観音様「この者の祖母が行者であった。たっての願いで一族の供養に縁をつないだ。」与乃登「残念ながら、この娘には準備が出来ていない様子です。順を追ってご指導願えませんか。」観音様「娘を錯乱させる意図はない。緩やかに守護致そう。」与乃登「お心感謝致します。」与乃登はようやく状況を把握した。与乃登「ご主人、娘さんに懸かっていたのは観音様でした。」男性 「え?観音様?なんで観音様?観音様が祟るのか?」与乃登「いいえ、祟ってなどいません。おばあさまの計らいで観音様の縁がつながったのです。しかし、おばあさまは行者さんでしたからきっと、修行をしていない孫娘に同じように縁をつないでしまったのできつかったのでしょう。観音様はおわかりでしたので娘さんは落ち着くと思いますよ。」男性 「家内の母親の信仰していた観音様?宝来山ではなかったが。」与乃登「宝来山は山号です。地名の山の名前ではないのです。」男性 「よくわからん話だな。とにかく娘は元に戻るのか?」与乃登「はい。大丈夫でしょう。」そこへ娘さんから電話があった。男性は何度も確認をしていた。男性 「わからん。いつもの娘に戻っている。」与乃登「よかったではないですか。観音様もご守護して頂けるようですし。少なくとも、祟りに持って行かれるようなことはありませんよ。」男性 「そうだ、一番心配なのはそのことだ。ま、少しは安心して良いのだな?」与乃登「はい。また、何かあったら連絡を下さい。」男性は首をひねりながらも帰って行った。おそらくはおばあさまの意向を汲んで娘さんはご供養に励まれることだろう。与乃登(よのと)の神霊心療室http://yonoto.com/
2006年04月22日
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与乃登へご相談をされた方の中にはこんな方がおられました。年配の男性が奥さんのことでご相談に見えました。与乃登「どうなさいましたか?」男性 「はい、家内のことでちょっと相談がありまして。」与乃登「何か心配事でもおありですか?」男性 「はい、家内の母親が半年前に亡くなりまして、それからというもの、家内の身内が三人立て続けに亡くなりましてな。何かあるんじゃないかと思いまして今日来ました。」与乃登「そうでしたか。お身内の方が四人も亡くなられては奥様も御憔悴のことでしょう。」男性 「いや、なによりも、ワシは家内の母親の供養のせいだと思っております。」与乃登「は?お母様の供養のせい?」男性 「そう。家内の母親はそれは熱心に先祖供養をしておった。それが亡くなって身内の者は誰一人として供養をしよらん。そのせいであの無信心の兄弟どもは持って行かれたとワシは思う。」与乃登「はぁ。そうですか。」これはやっかいなことだな。この人の見立てが正しければ大変な祟り話だし、違ったとしても何か裏がありそうだな。与乃登「そうですね、何かありそうですね。視てみましょう。」早速神前に座り霊視に入りました。これは、やはり、祟りの因縁か。奥さんのご実家はその昔、大店の商家だったのか。五代前の因縁か。そうか、お母様は知っていたのだ。それで必死になって家を救おうとして信心し、供養をしておられた。しかし、因縁のせいか、誰も耳を貸そうとせず真剣にとらえていなかった。図らずも力尽きて亡くなられた後は、祟りによって残された男はすべて持って行かれたのか。因果よなぁ。与乃登は悲しい思いに胸を打たれた。与乃登「ご祈祷に入ります。」与乃登は祟りの原因になっている、大店でいじめ抜かれて死んでいった使用人の若い男達の供養を行った。供養のための特別な札が焚かれた。与乃登「さぁ、これで良いでしょう。祟りの原因となっていた亡くなった人たちの思いは収まりました。」男性 「そうですか。やはり、無信心な連中の報いでっしゃろ?」与乃登「まぁ、それさえも因縁のなせる業かも知れませんが。」男性 「ま、家内とウチの子供達に災いが無ければ良いんですわ。助かりました。」安心したように男性は帰って行った。そしてしばらくしてから男性から連絡があった。男性 「娘が、娘が。おかしくなったんです。祟りのせですか?」与乃登「なんですって?」この続きは明日と言うことで。
2006年04月21日
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昨日のお話の続きです。骨折した後遺症で腕が動かないと男性が相談に来られました。仏罰ではないかと疑った与乃登に心当たりはないと男性は答えました。しかし、男性はもう一度尋ねてきたのです。与乃登「腕の具合はいかがですか。」男性 「おかげさまで少しましになりました。」与乃登「それは良かったですね。」男性 「あのう、神仏の祟りの件ですが。」与乃登「何か思い出されましたか。」男性 「実は、仏像を壊してしまったのです。」聞くところによると、解体業をしている男性は、夜逃げをした家の解体を頼まれ、残っていた仏像を譲り受けました。しかし、仏像に興味の無かった男性は手荒に扱い、右腕を折ってしまったのだそうです。処分に困った男性は折れた腕を瞬間接着剤で付け、骨董品屋に売り飛ばしてしまったのだそうです。与乃登「なるほど、その後で事故に遭われた。」男性 「まさか、盗んだ物でもないし、高そうな物でもなかったですし、それが祟るとは思いませんでした。」与乃登「そうでしたか。」男性 「しかし、先生に指摘をされて考えてみれば、骨折したのが同じ場所ですし、ひょっとしてと思い直して伺いました。」与乃登「どのような経緯のある仏像かは知りませんが、仏像に傷を付けると同じ場所に傷が出来るという話もありますからねぇ。」男性 「そのようなこともあるのですねぇ。」与乃登「不思議といえば、不思議です。しかし、どなたかが聖なる物として大切にしてこられた物には敬意を払うべきでしょう。」男性 「いや、参りました。どうすればこの腕が動くようになりますか。」与乃登「その仏像は高い物でしたか?」男性 「いえ、二束三文でした。」与乃登「まだその骨董屋さんにあるようなら引き取られてお祀りされますか?」男性 「はぁ、それで腕が動くなら。」与乃登「これも何かのご縁でしょう。動くようになるかどうかは分かりませんが、試される価値はあるでしょう。」男性は骨董屋へ仏像が残っているかどうか確認しに行った。その後、無事、引き取ることになり、祀られてリハビリが進んでいると言うことだそうだ。与乃登(よのと)の神霊心療室http://yonoto.com/
2006年03月04日
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与乃登へご相談をされた方の中にはこんな方がおられました。骨折した後遺症で腕が動かないと男性が相談に来られました。与乃登「どうされました?」男性 「仕事中の事故で肘を複雑骨折してしまい、どうも動かないのです。何とかなりませんでしょうか。」与乃登「それはおつらいことですね。どこが動きませんか?」男性 「右肘です。」差し出された男性の右肘に触れたとたん、与乃登の手にしびれが走った。うっ。これは仏罰だな。与乃登「つかぬ事を伺いますが、何か神仏に失礼になるような事はございませんでしたか。」男性 「・・・・。別に心当たりはありませんが。」うそをつけ。顔に書いてあるぞ。こんなにはっきりとした仏罰は珍しいぞ。何をやらかした?仏像でも盗んだか?与乃登「そうですか。思い出してみてください。悪意が無くても、仏や神に失礼になることだってあるやも知れません。」男性 「いやぁ。そのようなことは。」与乃登「そうでしたか。」贖罪しないと治んねーぞ。知らないからな。でも、ま、一応病気平癒を入れてやるか。何とかする気になるかも知れないし。与乃登「おつらそうなのでご祈念してみましょう。」病気平癒の祝詞をあげ、肘に手を当て治るように祈念した。男性 「おかげさまでだいぶ楽になりました。」与乃登「何かありましたらおっしゃってください。」男性 「分かりました、そうします。」右肘を抱えるようにして男性は帰っていった。与乃登は事情があるのだろうが何があったのだろうかと考えていた。そこへその男性から電話があった。男性 「あのう、また伺ってもよろしいでしょうか。」与乃登「はい。どうぞ。」この続きは明日と言うことで。
2006年03月03日
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昨日のお話の続きです。ひどい腰痛に悩まされているといって男性が相談に訪れました。与乃登は男性の腰に手を当て霊視をすると木材に釘を打つ姿が見えた。家族に釘を抜いてもらうと痛みが無くなったと言って帰って行った。そして、男性は腰痛が治らない友人を連れてきた。与乃登「つらそうですね。」友人 「いやぁ、歩くのがやっとですわ。」そのとき、与乃登の目には男性の友人の腰にしがみつく黒い影が見えていた。これはなんだ。黒い猿のような物はしっかり腰にしがみつき与乃登を伺っていた。与乃登「椅子ではつらいでしょうからこちらにどうぞ。」神前にゆっくり座ってもらった与乃登はおもむろに人形(ひとがた)を手に取り呪文を掛けた。榊の祓い串で男性の腰を軽くたたいた。友人 「あっ!」与乃登「どうですか?痛みますか?」友人 「いえ、痛みが無くなりました。」与乃登「痛みの原因は取れましたからもう大丈夫ですよ。」男性 「彼の痛みの原因は何だったんですか?」与乃登「うーん、何でしょうね。憑きものですね。」男性 「つきものぉ?」与乃登「なんていいますか。変な物がしがみついていました。」友人 「え、それで、祓って頂いたから痛みが取れた。」与乃登「そうだと思います。」男性 「僕の時といい、こいつの場合といい、いったいどうなっているんだ。」友人 「いや、憑きものなら分かる気がする。」男性 「おい、なんだよ。」友人 「この前、山へ行ってからなんだ。この腰痛は。あそこの山はそういう伝説があるんだよ。」与乃登「熊野のダルのようなものですか?」友人 「そうです。憑きものにしがみつかれると供え物をしなくちゃならんのですけど、腰をひねったせいだとばっかり思っていましたから、供え物をしなかった。だから、治らなかったのでしょう。」与乃登「はぁ、そういう伝説が残って居るんですねぇ。」男性 「いまいちわからんが、治って良かったな。」友人 「いやぁ、ありがとうございます。」与乃登「お大事に。」二人は元気に歩いて帰っていった。この現代に不思議なことが残っている物です。昔なら村の長老が対処できたかも知れないが、今は知る人も、信じる人もいなくなって原因不明の原因だけが残ってしまうようになってしまいました。与乃登(よのと)の神霊心療室http://yonoto.com/
2006年03月02日
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与乃登へご相談をされた方の中にはこんな方がおられました。ひどい腰痛に悩まされているといって男性が相談に訪れました。与乃登「どうされました?」男性 「二週間ほど前から急に腰が痛くなりまして、良くならないんです。」与乃登「ぎっくり腰ですか?」男性 「医者はそういうんですが、安静にしていてもちっとも良くならないので何か他の原因があるのではないかと思いまして。」与乃登「そうですか、少しご祈念をしてみましょう。」与乃登は痛みに良く効くと言われている短い祝詞をあげ、男性に腰に手を当てた。男性 「あ、暖かくなってきました。」与乃登はしばらく腰痛の原因を霊視していた。ふと、与乃登の脳裏に不思議な映像が見えてきた。これは釘だな。柱に釘でも打ったのか?与乃登「あの、最近柱に釘を打たれましたか?」男性 「は?柱に釘ですか?」与乃登「柱でなければ、木材のような物だと思うんですけど。」男性 「あぁ、そういえば、打ちました。柿の古木の板に釘を打ちました。でも、それが何か?」与乃登「さぁ、分からないのですが、あなたの腰を視て居ると見えてきました。」男性 「そういえば、ちょうど腰痛が始まった日に打ちましたね。まさか、関連があるとでも?」与乃登「さぁ、関連があるとは分かりません。ただ、そう見えただけですから。」男性 「あぁ、でも、関連があるかも知れない。」与乃登「何か思い当たる節でも?」男性 「その板はテーブルにでもしようかと言っていたほど結構大きいんですが、元は神社の境内に生えていた物なんです。」与乃登「ご神木ですか?」男性 「いえ、ご神木という扱いではなかったと思いますが、台風で倒れた物をいただいて製材した物で、中央が黒く変色した希少価値の高い物です。」与乃登「そうでしたか。」男性 「いま、家に弟が居ますから釘を抜いてもらいますわ。」男性は家に電話をして釘を抜いてもらう段取りになった。男性 「あぁ、なんだか楽になってきました。」与乃登「そうですか?それは良かった。」男性 「いやぁ、まさか釘を打ったのと関係しているとは思いませんでした。」与乃登「やはり、ご神木だったのでしょうかね。」男性 「そうなんでしょうなぁ。釘なんぞ打たずに大事にしろと言うことでしょうなぁ。」与乃登「ま、原因が何であれ、腰痛がましになったのでしたら良かったですね。」男性 「不思議なこともあるもんですな。」男性は納得できない顔をしながらも普通に歩いて帰っていった。しばらくしてこの男性から電話があった。与乃登「その後どうですか?」男性 「おかげさまでどうもありません。」与乃登「それは良かった。」男性 「それが、友人の腰痛も治らんのです。連れて行ってもよろしいか?」与乃登「はぁ、どうぞ。」まさか、また、とんでもない原因なのだろうか。そう、とんでもない原因だったのです。この続きは明日と言うことで。
2006年03月01日
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昨日のお話の続きです。自分のために買ったネックレスを身につけるととても悲しくなると言うことで女性が相談に来られました。霊視の結果、前の持ち主の残留思念が原因とわかり、与乃登は清め祓いを行った。しかし、女性はネックレスがまた変だといって尋ねてきた。与乃登「どうされました?」女性 「はい、この前祓ってもらったネックレスなんですが、どうもまた変なんです。」与乃登「どういった事ででしょうか。」女性 「なんといったらいいのか。体に力が入らないような気がするのです。」与乃登「だるくなるとか、そういったことですか?」女性 「いいえ、そうではなくて、私は筋力トレーニングをしているんですが、どうも力が入らないんです。」与乃登「あぁ、このネックレスをして練習をされているのですね?」女性 「はい、お守り代わりにしている物ですから。」与乃登「それは、このネックレスがダイヤモンドだからですよ。」女性 「え?関係があるのですか?」与乃登「なぜだか知りませんけど、ダイヤモンドに敏感に反応を示す人の中には力が入らなくなる人がいるみたいです。」女性 「聞いたことがありませんけど。」与乃登「宝石には相性があって、力が増す物と、ダイヤモンドのように力が入らなくなる物とあるようです。」女性 「本当ですか?」与乃登「外国のアスリートの間では有名みたいですよ。一度、ネックレスを手に持って、持たないときと握力をはかってみてはいかがですか。」女性 「はぁー、そんなことがあるなんて。」与乃登「宝石をいくつか試してみてはいかがですか。力が増す物を探してみては?」女性 「まさか、ネックレスが原因だとは思っても見ませんでした。これが本当なら真剣に相性の良い宝石を探してみます。」与乃登「ダイヤモンドに敏感に反応するからといって他の宝石ですごい効果が出るとは限りませんよ。」女性 「でも、悪くなるよりはいい物を身につけたいじゃないですか。」与乃登「そうですね。ま、試してみてください。」女性は帰っていった。宝石には不思議な力がある。しかし、信じて力を引き出すのも相性があるのだろう。与乃登(よのと)の神霊心療室http://yonoto.com/
2006年02月28日
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与乃登へご相談をされた方の中にはこんな方がおられました。相談したいことがあるといって女性が訪れました。与乃登「どういったことが気がかりですか?」女性 「はい、実は自分のために思い切ってネックレスを買ったのですが、どうもなんか変なんです。」与乃登「何か不思議なことでも?」女性 「えぇ、結びつけるのはおかしいかも知れませんが、悲しいんです。」与乃登「悲しい?」女性 「はい。このネックレスを買ったのは失恋をしたからなんですが、悲しくはなかったんです。むしろセイセイしたぐらい。だからリセットのつもりで奮発して買ったんです。でも、このネックレスを着けるようになってから悲しいんです。」与乃登「そうですか。何かいわれのある物ですか?」女性 「さぁ。確かに質流れ品なんです。前の持ち主は分かりません。でも、きれいな物でしたし、格安でしたから気に入って買いました。」与乃登「なるほど、前の持ち主が居た物ですね?」女性 「そうです、でも、デザイナーブランドです。」与乃登「よほどお気に入りですね。分かりました、視てみましょう。」外してもらったネックレスを三方の上に置き、祭壇のまえに置いた。早速、神前に座り霊視に入りました。与乃登の胸のチャクラをたたく、悲しい思い。そうか、捨てられた女の思いか。死霊でも、生き霊でもない。残留思念。そうか、この人は強がりを言っているが男性に捨てられたのか。そこに引かれたな。まぁ、凶悪な思いでなくて幸いだな。祓いましょ。与乃登「確かに、前の持ち主の思いが残っていますね。それに共鳴されたのでしょう。」女性 「そうですか。祓ってもらえますか?」与乃登「そうですね、これからも身につけるのなら清め祓いをしておいた方が良いでしょうね。」女性 「お願いします。」与乃登は祓い清めの祝詞を奏上した。神前から供えてあった御神水を降ろした。与乃登「これで良いと思います。時々、この御神水で清めてください。」女性 「分かりました。そうします。」女性は三方からネックレスを取ると身につけた。女性 「あ!感じが全然違う。もう、悲しい感じはしません。」与乃登「それは良かったですね。」女性は嬉しそうに帰っていった。それからしばらくして、また女性から連絡があった。与乃登「どうされました?」女性 「あのぉ、あのネックレスがまた変なんです。」与乃登「え?今度もまた何か?」この続きは明日と言うことで。
2006年02月27日
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昨日のお話の続きです。若い男性が先祖が恨みを受けて居るようなので見て欲しいと相談に来られました。旅行中に友人が神懸かって先祖に殺されたと非難されたというのだ。もう一人の友人が予言通りに事故で大けがをしてから怖くなったというのです。与乃登「あなたのご先祖はその観光地の出身ですね。」男性 「はい、おじちゃんはそこ出身です。」与乃登「分かりました、詳しくお話ししましょう。」物語の内容はこうだ。神がかった女性の先祖はその土地の商家の娘。非難された男性二人は地元有力者、武士のバカ息子達。バカ息子達の親はその娘の家から金を借りていた。美しかった娘は地元大名屋敷に奉公が決まった。ちょっかいを出していた二人にはおもしろくない話。そこで、奉公に出てしまう前に自分達の物にしようと手込めにした。しかも、発覚を恐れた相談者の友人が手打ちにしたというのだ。一族の誉れだった娘の将来を奪った憎き相手の末裔が男性の先祖だったのだ。その時代から数百年の時が流れて現代、彼らはまた生まれ変わってそこに訪れた。与乃登「私の見えたお話は以上です。」男性 「確かに先祖は武士だったと聞いています。」与乃登「そうですか。とてつもなく強い念を感じます。」男性 「その話が本当だとすると、そうでしょうね。」与乃登「関わりを感じられるのならば、供養をしてみますか?」男性 「そうですね、友人は大けがをしていますしね。僕も怖いですしね。」与乃登「わかりました、供養のご祈祷を致しましょう。」早速、与乃登は供養の祈祷に入った。香を焚き、観音経をあげた。ゆっくりと憎しみが、恨みが解けていくのが分かった。男性が何故か涙を流している。供養がしみてくると涙を流す人が多い。与乃登「これで良いでしょう。今度はあなたが、現地に行きご供養なさってください。」男性 「はい、なんだかすっきりとしました。」与乃登「怪我をされた方にもお話ししてみてくださいね。」男性 「はい、退院を待って、一緒に行こうと思います。」与乃登「そう、それが良いでしょうね。」何も知らぬはずの末裔達が自分の過去世因縁の土地に訪れる。たとえ私が垣間見た世界が嘘だったとしても、彼の流した涙は本物だ。持ち越した思いを浄化できるならば、煩わしいと思われがちな供養も悪くはない。与乃登(よのと)の神霊心療室http://yonoto.com/
2006年02月22日
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与乃登へご相談をされた方の中にはこんな方がおられました。若い男性が先祖が恨みを受けて居るようなので見て欲しいと相談に来られました。与乃登「どうされました。」男性 「実はこの前、友人達と4人で観光地の湖に旅行に行ったんです。」与乃登「卒業旅行ですか。」男性 「はい。そこで友人の女性が、突然神懸かりのようになって、恐ろしい形相でしゃべり出したんです。」与乃登「その方は以前にもそのようなことがあったんですか?」男性 「いいえ、知りませんでした。本当に突然なんです。」与乃登「それでその方はなんとおっしゃったんですか?」男性 「えぇ、僕ともう一人の男友達に向かって、おまえ達を許さない、祟ってやるというのです。」与乃登「それは穏やかではないですね。」男性 「はい。私はおまえ達の先祖に辱められた。殺された恨みは忘れない。思い知らせてやるというのです。」与乃登「お二人の先祖が恨まれるようなことをしたというのですね。」男性 「どうもそうみたいです。でも僕たちは知りませんし、聞いてもいません。責任があるとは思えないんです。」与乃登「なのに、あなた方に責任を取ってもらうようなことを言われたのですね?」男性 「そうなんです。言われるだけなら知らないと言えばいいかも知れないですけど、僕の友人は事故に巻き込まれて大けがをしてしまったのです。」与乃登「それで次は自分かも知れないと思ったのですね。」男性 「そうです。知りもしない先祖の残した恨みで僕が巻き込まれるのはまっぴらです。でも、なんか起きそうで怖いのです。」与乃登「分かりました視てみましょう。」早速、神前に座り霊視に入りました。これは相当古いな。この土地に封印されていたのか?偶然か導かれてか、殺し殺された末裔達は因縁の場所を訪れた。そこで、霊媒体質の殺された側の末裔に強い恨みの念が憑依した。殺された側の無念の思い。そして、殺した側の無情な行い。いかん、恨みが再生産されてしまう。止めなければ。この男性も不慮の事故に巻き込まれるおそれがあるな。なるほど、全容が読めたぞ。与乃登「あなたのご先祖はその観光地の出身ですね。」男性 「はい、おじちゃんはそこ出身です。」与乃登「分かりました、詳しくお話ししましょう。」この続きは明日と言うことで。
2006年02月21日
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昨日のお話の続きです。工事責任者の方がマンション建設の現場で事故が多発するといいってご相談に訪れました。霊視により現地のお稲荷さんがないがしろにされていると感じた与乃登は責任者の方にご挨拶に行くように勧めた。しばらくして責任者から電話があった。責任者「先生、どうしましょう。お稲荷さんがありません。」与乃登「はぁ?そんなはずは。地元の方に聞かれました?」責任者「それが、あったらしいと言うのですが無いのです。」これは一大事と早速霊視に入った。おや、お社が運ばれていく。あぁ、隣の資材置き場。与乃登「あのぉ、マンションの隣は空き地でしたか?」責任者「はい、資材置き場になっています。」与乃登「そこにお社があったと思います。」責任者「はい、地元のお年寄りもそう言っているんですが、いつから無くなったか分からないんです。」与乃登「そのお社はすごく小さいです。資材とともに運ばれてしまったようですね。」責任者「え?ウチがのけてしまったんですかね?」与乃登「おそらくそうでしょう。最初は壊してはいけないとのけたものが、事情を知らない人がいらない物と勘違いをして処分したと思います。」責任者「はぁ、それで。それは祟りますわな。でも、どうしたらいいでしょうか。」与乃登「そのお社は少し離れたところのお稲荷さんだと思います。そちらの神社に行かれてご相談されてみてはいかがでしょうか。」責任者「分かりました。そうしますっ。」後日、近くのお稲荷さんから新しく勧請し直してお社が設けられたそうな。職人一同、参拝してからの作業となり、事故は起きていないと言うことです。忘れ去られたような小さなお稲荷さん。お世話をする人もおそらく年老いて分からなくなってしまわれたのでしょう。しかし、無断で処分されては怒りますわな。ま、お戻りになって何よりです。与乃登(よのと)の神霊心療室http://yonoto.com/
2006年02月17日
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与乃登へご相談をされた方の中にはこんな方がおられました。工事現場の責任者の方がご相談に訪れました。与乃登「何かおありでしたか?」責任者「実は事故が相次ぎまして。」与乃登「ビルの工事現場ですか?」責任者「いえ、マンションです。」与乃登「そうですか。今、市内はマンションの建設ラッシュですものね。」責任者「そうですねぇ。でも、この現場は異常でして。」与乃登「そうですか。少しおかしいとお感じなんですね。」責任者「もう、現場では職人が逃げる始末で。何かあるだろうということになりまして伺いました。」与乃登「分かりました。視てみましょう。」早速、神前に座り霊視に入りました。ほぉ。事故が相次いでいる。何が原因か?狐が居てるな。稲荷か?お社は見えない。さて、どうしたものか。与乃登「現場にお稲荷さんがありましたか?」責任者「いえ、気が付きませんでしたが。」与乃登「地鎮祭はされました?」責任者「はい、それはしております。」与乃登「そうですか。どうも、お稲荷さんがないがしろにされている感じがします。」責任者「あ、そうですか。祟りますか。」与乃登「いえ、ご守護いただけてないんじゃないですか。」責任者「はぁ、そういうものですか。」与乃登「たぶん、現場かそのすぐ近くにお稲荷さんがあると思いますので、ご挨拶に行かれて、丁重にお騒がせしていることを謝られて、お許しとご守護を願ってください。それで治まると思いますよ。」責任者「はい、それで事故がなくなるなら大至急させて頂きます。」与乃登「あ、お供え物をお忘れになりませんように。」責任者「はい。何がよろしいでしょうか。」与乃登「何でもかまいません。食べ物なら、果物でも野菜でも、お菓子でも。」責任者「やはり、おあげとかいなり寿司でしょうか?」与乃登「それでもかまいません。」責任者「分かりました、そういたしますっ。」喜び勇んで帰って行かれた。しばらくして責任者から電話があった。責任者「先生、どうしましょう。お稲荷さんがありません。」与乃登「はぁ?そんなはずは。地元の方に聞かれました?」責任者「それが、あったらしいと言うのですが無いのです。」与乃登「うーん。分かりました。もう一度視てみましょう。」この続きは明日と言うことで。
2006年02月16日
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昨日のお話の続きです。部屋に動物の幽霊が出ると言って男性がご相談に来られました。黒猫や狼が出るというのだ。しかし、霊視では何も問題はなかった。取り合えず、祓い清めを行って男性は帰っていった。後日、この男性の父親の部屋にピエロが出るといって、何か大きな包みを抱えて尋ねてきた。与乃登「それは何ですか?額縁ですね?」男性 「油絵なんです。」広げた大きな油絵には黒猫とオオカミそして、中央にはピエロの姿が描かれていた。何とも言えず暗い面影のある鬼気迫る絵画である。与乃登「これがあなたの部屋にあったのですね。」男性 「はい。実は言っていなかったのですが、幽霊として黒猫が部屋にいたのではなく、僕がこの絵の中にいたのです。」与乃登「つまり、あなたがこの絵に入り込んで、黒猫やオオカミを見ていた?」男性 「そうなると思います。あまりのことに言えませんでした。怖くなって父親にこの絵を引き取ってもらったのです。」与乃登「なるほど、そうすると今度はお父様がこの絵の中にお入りになった?」男性 「いえ、そうではないのです。本当に部屋にピエロが出てきたそうです。」与乃登「はぁ。」男性 「この絵の後ろを見てください。」額縁をひっくり返すと裏ふたになにやら紙のはがした跡があった。与乃登「これは・・、お札をはがした跡ですね?」男性 「そうです。実は僕の部屋にあったときには、はがれかかっていたのですがまだ貼ってありました。しかし、父親は無頓着な人なのではがしてしまったのです。」与乃登「すると中から、ピエロが出てきた。」男性は黙って頷いた。与乃登「そうですね、もう出歩かないように封印を掛けましょう。」絵の中のピエロは人の話が聞こえているかのように与乃登をじっと見つめてきた。何とも気持ち悪い絵だな。まるで生きているようだ。前の持ち主も困っていたのだろうな。さて、縛るか。祭壇の前に絵を置き、与乃登は前に座った。呪文をあげた。天の諸手で縛り給い、地の諸手で結び給い・・。気合いを掛けた。よし、後ろに札を貼ろう。さらに封印の呪文を掛けた。手応えはあった。これで出歩けまい。与乃登「これで良いでしょう。」男性 「あのう、これをオークションに出しても大丈夫でしょうか。」与乃登「まぁ、縛ってありますしねぇ。でも、ディーラーさんに一言、言っておいても良いかもしれませんね。お札を外すと知りませんよって。」男性 「そうですよね。やれることはやりましたしね。そうします。」大きな包みを抱えて男性は帰っていった。きっと高い金額を出して手に入れただろう、油絵。作者は知らないが、腕の立つ画家であることは間違いない。魂がこもって絵を抜け出した話は良く聞くが、絵に入り込んだ話は聞いたことがない。不思議なこともある物です。与乃登(よのと)の神霊心療室http://yonoto.com/
2006年02月14日
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与乃登へご相談をされた方の中にはこんな方がおられました。部屋に動物の幽霊が出ると言って男性がご相談に来られました。与乃登「どうされました?」男性 「実は動物が出るのです。」与乃登「猫か何かですか?」男性 「はぁ、猫もですが、狼が出るのです。」与乃登「オオカミ?これはまた、めずらしいものが出ますね。」男性 「笑い事ではないんです。引っ越してきてから毎晩なんですよ。」与乃登「これはどうも。猫も出るのですね?」男性 「えぇ、黒猫が。何をするという物ではないんですが、夜中になると部屋にいるんです。ここは社宅なんで、変われないんですよ。何とか出来ますか?」与乃登「分かりました、視てみましょう。」早速、神前に座り霊視に入りました。はて、何も感じないが。この部屋の原因か?それともこの男性が連れてきたか?おかしいな。取り立てて何も問題はなさそうだが。与乃登「済みません、いま、部屋の方には何もいないようですね。」男性 「はー、そうですか。」男性はたいして驚く様子もなく、頷いた。与乃登「ま、気持ち悪いと思いますので、お清めだけしておきましょうね。」祓い清めの祝詞をあげた。与乃登「このお札を貼っておいて下さい、魔物よけですから変な物は入れなくなります。」男性 「はい、わかりました。」与乃登「つかぬ事を伺いますが、何か物を移動させませんでしたか?置物とかなにか。」男性 「いいえ。」与乃登「そうですか。お部屋の方は祓ってありますので、大丈夫だと思います。何かあったら連絡を下さい。」男性 「はい、そうします。」男性は素直に帰っていった。与乃登には理解が出来なかった。問題のない部屋に何故、動物の幽霊など出たのか。原因が掴めなかった。本当に何も動かさなかったのか?また、男性が何も聞かずに帰って行ったのも解せなかった。そうして、しばらくして、男性から連絡があった。与乃登「あれからどうですか?」男性 「先生、大変なんです。あれからウチの部屋には出ていないんですが、親父の部屋にピエロが出るんです!」与乃登「はぁ?ピエロ?」男性 「あの、持って行っても良いですか?」与乃登「ピエロをですか?」男性 「違います、とにかく見てください。」男性は言うだけ言って電話を切った。いったい何を持って来るというのだろうか。この続きは明日と言うことで。
2006年02月13日
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