poco a poco~くららんびより

October 28, 2006
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カテゴリ: のんびり暮らし
今日は足の具合もよく、実家に帰ってお線香を上げました。
母は、私の横に座って写真を見上げ、
「ほんまになあ。涙も出えへんわ。」
とつぶやきました。
「ほんまやね。不思議な感じやね。」
と私。

父は2年間入院していました。
ずっと、ただ目を開けたり閉じたりして、眠ったままの2年間でした。
話しかけても返事もなく。反応もない。
それでも私たちは病院に通い、手や足をさすって話しかけ続けました。
今だって病院にいったら、いつものベッドで父は眠ってるような気がします。
父の写真が祭壇にあって、果物やお花が飾ってあって、お線香を上げていることにものすごい違和感。
2年間ずっと父は家にいなかった。それは今までも今も変わらないのに、もう父はこの世にいないなんて。

父が入院してから、毎日が必死でした。
希望は何もなくて、ただ本当に1日でも長く、1日でいいから長生きしていてほしい。
意識もなくても、どうかずっと1日でも長く。
そして、だんだん、病院通いが1日のくらしの一部分になり。
母も私も、「今日はお出かけするから少し早く家を出て病院にいく」というふうに、
1日のスケジュールの中に父のことがくみこまれて、それが自然になっていました。

こんな日が来るって、覚悟はしていました。ちょっと早すぎたけれど。
それでも、毎日の暮らしの中に大きな比重をかけていた父のことが、すっぽりなくなってしまって、
父を亡くしたことそのもの以上に、ものすごい空虚感。
この感情はどうにも説明できません。

涙は今は出ません。
悲しい涙は、父の写真を前にしてももう出ません。
ただ、こみ上げて来る寂しさだけは、きっと一生抱えていくのかもしれない。
そして、「もっと父にこうしてあげれば良かった。元気なうちにこんなことしたかった。」っていう後悔と。

でも、そんな気持ちを抱えたままでも、私はこれからも生きていかなくちゃ。
私らしく元気に。楽しく。明るく。

もっと強くなりたいな。





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最終更新日  October 28, 2006 09:02:42 PM
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Re:写真(10/28)  
★カルラ★  さん
くららんさんの日記を読んでいるとすこし反省
させられます。でも誰もがきっと同じように
両親や大切な人はいつまでもこの世に生き続けて
いてくれるって錯覚してしまうんですよね。
両親が生きているうちに親孝行をしておきたいと
思います。が、ついつい憎まれ口をきいてしまいます。近くに住んでいるんだからもっと沢山
アリーを会わせてあげなくちゃいけませんね。 (October 29, 2006 05:21:50 PM)

Re:写真(10/28)  
mon-km  さん
本当に悲しい時は涙は出ないんだよ...
って聞いたことがあります。

くららんさんは十分強いですよ。
時が経てば、きっと楽に考えられる日が来ると思います。生意気なこと言ってすいません。
(October 29, 2006 06:27:09 PM)

Re:写真(10/28)  
ナツプリオ  さん
私は父を大学4年の時ガンで亡くしました。
入退院を繰り返していたし、大学時代は京都に住んでいたこともあり、なかなか病院にいったりすることも出来ず…。ほんと後悔が残りましたね。
でも、亡くなった日はホント「無」で葬式のこととか、そんなことで追われていて、涙はでませんでした。
数日たってから、もういないってことを痛感して辛かったですが。

今の家には写真もろくにないのですが、いつも心の中には父がいてくれていると思ってます。

くららんさんもお辛いでしょうが、お父様の分もお母様を大事になさってくださいね。 (October 29, 2006 09:24:44 PM)

Re[1]:★カルラ★さん  
温かいメッセージありがとうございます。
自分の気持ちを整理しようと、あえてブログで文章化して、自分自身と向き合って見つめてみました。
自分の親だと遠慮がないし、独身のころは父の思いに気づかないまま、ずけずけと言ってしまいましたね…。
こんな娘で父は幸せだったのかな。幸せでいてくれたら、それだけで嬉しいのですけれど。 (October 29, 2006 09:40:41 PM)

Re[1]:mon-kmさん  
温かいメッセージありがとうございます。
そうですね、最期の別れのときは、2度と会えない苦しさで沢山泣いてしまいましたが、
それも、つい数日前のことなのに、なんだかずいぶん前のことのようで…
今はひしひしと、写真でしか会えない寂しさを感じています。
強いって言ってくれてありがとうね。励まされます。大丈夫だよん。
(October 29, 2006 09:48:18 PM)

Re[1]:ナツプリオさん  
温かいメッセージをありがとうございます。
そうでしたか…そんな若いときにお父様と悲しい別れをされて、さぞおつらかったでしょうね。
本当に、お葬式のときは、準備や段取りに追われ、親戚との応対に追われ、「無」でしたね。

お父様はきっとナツプリオさんのことを見守っていらっしゃるでしょうね。
私の父もきっと。そう思うとやさしい気持ちになれますね。 (October 29, 2006 09:58:15 PM)

Re:写真(10/28)  
私、自分の両親が大好きなんです。でも未だ心配かけてばっかりで全く親孝行できてません。
それはいつも居て当たり前の存在だからなんだよね。いつの日か、っていうかいつくるかもわからない別れのとき、きっとくららんさんと同じように
「こうしてあげれば良かった」って後悔するんだろうなぁ。
亡くなった後もずっとくららんさんや可愛い孫を見守ってくれてるんだと思いますよ、今までの病院で過ごされてた時間も、意識はベッドを離れて側で見守ってくれてたんじゃないかなと思います。
根拠はないけれど親ってそういう存在って気がする。流れていく時間と共に形は変われど心にいつも
お父さんは生き続けてると思うから、くららんさんの心に暖かい光が灯っていくように元気出してね。 (October 29, 2006 11:29:42 PM)

Re[1]:SHIGEさん  
ありがとうございます。
父が倒れるまで、まさかこんなことになると思っていなかったから、本当になんっにも親孝行らしいことできなかったんですね…
せめて感謝の言葉を、きちんと伝えたかったです。
考え出したらきりがないよね。
でも、SHIGEさんのおっしゃるように、私たちを見守っていてくれているのなら、きっと、伝わっていますよね…。
(October 30, 2006 02:56:11 AM)

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