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肩に雨の気配を感じながら 彼は敗者となった。 母親を亡くした時彼はエンジンを無くし父親を亡くした時彼はホームを無くした従属からの開放は何時しか眠っていた不安を呼び起こし慌てた探し物はするりと懐を抜け出して行った飛行機の中で見た夢隣の席で寝息をたてている横顔コンナトコロニアッタノカ 彼は敗者になった。 でも神様になるよりはまだましだ I hope you'll have a nice trip Fuck you!!
April 15, 2007
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お客さんの「うまかった」の言葉にどうも居心地の悪さを感じてきた。美味く上手いものは作ってきたはずだが旨いものをつくったことが無いからである。「うまかった」と言っていただいてもそれが「旨く」ないことは自分が一番わかっているし美味く上手いものでなければお客さんには出せない「さわ田」という店は美味く上手い「六泉寺」という店は旨く上手いそういう店を作りたかった今はただ旨いものを作ってみたいそれだけである。そして、日々の食卓の中にその答えはある今はそんな気がしている。
April 4, 2007
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ボンバルディア機でお馴染みの高知龍馬空港に舞い降りたのはもうすでに幻想の中の出来事に近く懐かしさすらわかないちなみに人の名前が付く空港は世界でもJFKとシャルル・ドゴールと高知龍馬空港だけらしいがまあどうでもいい人間妙なタイミングで妙なハマリ方をすると妙な教祖の矛盾もつけなくなるもの私は大丈夫と思っている奴ほど妙な壷を買っちまうのがいい例愚かといえば愚かだが予期せぬ出来事は予期できない結局人は役を演じることはできても己を客観視など出来ないようだ東京~大阪~NY。長~~い前振りがありそして…高知にて「なんじゃそりゃ!」「なんでやねん!」壇上全員ズッコケる。音。ホンワカパッパ~ホンワカパッパ~暗転。幕いつかあの時の事を本にしてみたいと思うがどうしてもコメディーにしかならないな「六泉寺」「さわ田」幻の一周年存在していれば採算ベースにも乗っただろうしその先の展開も見えるもったいないただあれぐらいの店なら何時でも作れる確認はできた利益の出し方も確認できただからつまんない仕事はもうやんない儲かる仕事はもうや~めた第二幕は勝手に家元でも襲名するかその前に第一幕の清算モデルケース「六泉寺」モデルケース「さわ田」近々に店をやりたい人は参考になるかなどうかな、わかんねえ
March 14, 2007
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記録的な暖冬どうやら花粉は例年より早く、受験シーズンは例年並にやってくる中学受験のニュースを見ながらふと己の中学生時代を思い出そうとするがさて?さて?さて?…まったく思い出せないもう随分過去の話だが保育園、小学校と高校時代の記憶はある中学三年間だけがものの見事にすっぽり抜けているつまり思い出に残るようなスペシャルな事も思い出したくも無いような嫌な事も何も無かったということだおそらくは淡々とそう淡々と過していたに違いないそれでも唯一その担任の一言は整髪料と仁丹の匂いと相まって記憶のひだに栞のように挟まれている何をしでかした上でか?だだの日常の戯言か?シチュエーションもコンディションも覚えていないが「おまえは女の腐ったようなやつだな・・・」たいした事ではない、もう二十数年も前の話この担任との相性は決して良くなかったがそんな事世間では当たり前のことそれにこの一言で人生が変わったわけでもないただ全女性に対してこの一言は失礼だろうとは思う高校受験は答案用紙にだるまの絵を描き噴出しに「手も足も出ません」と書いて見事突破した。確かに今思えばあの頃の私は男でも女でもどちらでも腐ったような奴だったのだそしてその後人生で何度も何度もその腐った自分に遭遇していくことになる今はその腐った自分が何とか肥やしになってくれていることを願うばかりである。ほほえましいというのだろうか?テレビで某有名私立中学に合格した児童への「今一番気になるニュース」はというアンケートをしているその第一位がなんと「少子化」受験合格のご褒美は?とお母さんに聞かれたらきっと「兄弟が欲しい」と答えるに違いない。
February 17, 2007
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バレンタインを目前にしたいつもの年なら不二家の店頭にも沢山のお客さんが並んでいたことだろう今回の不祥事に対し同情するつもりはまったくないが実害もなく慢性的に行われていたかも知れないにせよその商品を流通させなかったということはある意味英断ではなかったかと思う組織内で何があったか知らないが同族経営に対するクーデターか?もしくは同族同士の覇権争いか?万俵家はいったいどうなっていくのか?今回の一件で一番の被害者はフランチャイズのオーナーやそこで働く人たちだつまり組織内の問題とその解決に何とか止まった問題と食中毒をおこし子会社の牛肉偽装まで発覚した会社の事件とは強盗殺人と殺人未遂程の差が有るあの事件の教訓があったからこそせめてこの時点での発覚にいたったのかもしれないヒステリックになりすぎてはいけない話は変わるが以前北九州のある小さな寿司屋で食べた寿司はそれまで私が食べた事のある物とはまったく価値観の違うものだった熟成したワインのような上等のクラシック話を聞くとそのネタは仕入れてから二十日以上経っているという言うまでもなく北九州は玄界灘から新鮮で旨い魚はいくらでも入るし寝かした方が良いネタもあることは理解しているが二十日とは常識では考えられない仕事であるそもそも私達が仕入れる肉、魚等食材には賞味期限など書いてないそれを管理し判断し経験と技量で商品にする私はその北九州の大将のまねは出来ない私にはそれだけの技量が無いからである食の安全は先人から受け継いだ歴史に裏づけされたものを土台にその食人への信頼感から生まれるものそしてその食人はその責任をすべて背負わなくてはいけない不二家の工場の責任者が判断した流通期限切れの牛乳を使ったケーキの品質は分らない憶測するに数字へのプレッシャーが作用したのかもしれない想像以上にずさんな管理状態だったのかもしれないがそこに慢心があった事は事実であろう。同じ食に携る者として今年のバレンタインにはいつもより苦いチョコを食べるもらえればの話だが…
February 12, 2007
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錆びた鉄管のような喉の奥から熱気と臭気が鼻をぬける2、3日寝ていた髭面急に髪の毛が伸びたような気がするそんな折友人から第一子誕生の報が届く彼と出会ったのはもう十数年前お互いに上京したばかりだったと思う彼は芸人、僕は音楽の世界を目指していた20代は貧乏で荒んだ暮らしもそれなりに30を過ぎそこはかとない不安と祭りの後のような寂しさまで共有した仲だそんな彼も今では歌舞伎町でバーを切盛りして4.5年になるあの入れ替わりの激しい難しい街でも経営状況は順調のようだ歌舞伎町こっちの世界とあっちの世界のジョイントのような街車両と車両の間の蛇腹の部分に耐久年数をとうに超えた雑居ビルが麻雀牌のように立つ風営法施行や都庁移転等など多少様変わりをしても蛇腹の中でしか生きられない人々は移るか潜るか待つかしてきっと今日も日本一の歓楽街のネオンの電球のひとつとしてあかりを灯しているはずだ。あの熱気と臭気は錆びた鉄管をぬける熱気と臭気によく似ている。第一子誕生おめでとうどうやら女の子らしい
February 10, 2007
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新年早々訃報が届く下げた株を早めに売り抜ける様な閉店結局机上のパソコンの中から抜け出すことなく完結実体は血を流す昨年東京と福岡の友を高知へ短絡に引き寄せてしまった事を恥じ高知の有望な人材を曖昧にしてしまった事を恥じた仕事を恥じたことは無かったが最後は虚無感しか残らずそれは今も続いている個人的にはあの仕事がこの十数年の句読点だったのかもしれないそう思えばこの訃報はエピローグ残念だがEnterを押すしかない恥を知り恥の上塗りをして生きて行く他無い ククルス・ドアンの島にて
January 21, 2007
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ニューヨーカーになるにはどうしたらいいか?ある人は言った「ニューヨークに住めばいい」「・・・有りか無しで言ったら・・・有りだな。」すれ違い際口元にリングをつけたあばた顔のシドが連れのナンシーに呟いていた新宿南口十数年住んだこの街を今はビジターとして歩くもうギターは抱えていないけれど・・・東京はビュッフェのようだ共存のために上書きされリフレッシュを繰り返す毒も蜜も含んだ華やかなプレートさあ、シド&ナンシー君たちは何を選ぶ?「アリカ、ナシカ・・・」
December 9, 2006
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初めて自分の作った料理をお客さんに出してからもう20年になるここまでこの世界にいる事になるとは思いもしなかったが小学校の卒業文集に将来の夢として世界各国の料理店チェーンのオーナーになると書いていたのだからその素養はあったのかもしれない初めては高校生の頃冬休みと寒中休業(今はどうか分らないが当時長野は1月の終わりから2月の始めに 1~2週間ほど学校が休みになるその代わり夏休みが短いのだけど・・・)になると泊り込みで白馬や志賀高原のペンションへアルバイトに行くそこでの朝食の手伝いが初めての調理経験だとは言ってもトーストやサラダの盛り付け位だったと思うがいつもは煮物や漬物を食べている田舎者にとって西洋の香りする厨房はとても新鮮だった特に生卵をそのまま油で揚げるフライドエッグはちょっとしたカルチャーショックだった事を覚えているそして自分の手の加わった物がお客さんの前に並んでいる不可思議な光景朝食が終わるとお客さんはスキー場へそこから僕らは掃除をしベットメイクをしレンタルスキーの用意等雑用をこなす・・・ペンションの仕事は多岐にわたり膨大だそれでも何とか時間の隙間を見つける当時のリフト券には一日券以外に回数券があったため食堂の隅にお客さんが余ったら入れてもらうポストを設置しておき強引に作った夕食準備までの空き時間にゲレンデに繰り出す訳だ夕食の片づけが終わると僕らの仕事もひと段落若さは偉大だそれからまたナイタースキーに出かける事もあれば厨房から料理用のワインをこっそり持ち出し屋根裏のバイト部屋で夜通しなんて事もあった途方もなく安い給料もハードワークもそんな青春のひとコマも山小屋の湿気た布団の重さと灯油の焼けるにおいに閉じ込められているそしてもうそろそろあの頃と同じ季節がまたやってくるはずだ。
November 2, 2006
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墓標は海を見ている人も茶畑もこの国のすべてが海を見ている御影石が並ぶ遺跡のような丘陵地の斜面紅色の彼岸花が揺れるその隙間を浮かぶように歩く白衣と菅笠の老犬男に名は無い深く刻まれた皺の数ほど訪れたが台場からフェリーで徳島に入るのは今回が初めてだここから順打ちに八十八箇所を巡る試練の地に入り人の数もぐっと減る観光バスで数箇所訪れるような人々は大抵道後か讃岐に向かうその為だけに白衣を着る姿は秋葉原のコスプレと大差ない寺間も長く道も険しいこの地の巡礼は過酷だ卒塔婆をスラロームのようにくるくる回る同行者が金剛杖の鈴の音に首を傾げ後を追うフェリーにしたのはこの為だ人知れず生きたいのならなるべく人に埋もれていた方が良い東京にいるのはただそれだけ家族も無くただ生きながらえこの血を抹消する記号としてだけのあの日与えられた名はただの「0」と「1」に崩れ落ちる砕ける波、砂の城壁のように墓標は海を見ている人も茶畑もこの国のすべてが海を見ているその墓標に名は無い
October 25, 2006
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お大師さまが寄り添うようにその守りを受けながら浜辺を歩くふたりの背中南無大師遍照金剛高速道路は須崎までこの先は工事中だ台形の盛り土の上辺をダンプが土埃をあげていた高知西岸まで今はこの道が主要道路のはず太いトルクを活かし右へ左へバイクを傾け海を山を川を田を畑をころころ変えるここの景色を望みながらディーゼル線路と付かず離れず走っていたこの国で電車とは路面電車のことを指すらしいガーガーと排ガスを吐きながら走る汽車と時たますれ違う一息入れようと道の駅に止まる名物の豚まんを頬張りながらふと思い返してみて気が付いた随分走ったがそういえばここまでコンビニがなかったな・・・便利という一度足を踏み入れた沼からはもう抜け出せない日本人の舌を惑わしてしまったのはファミレスとコンビニが起したひとつの罪だと思うが夜中の山越えに浮かぶ灯のような存在するコンビニへの安心感はヘンゼルとグレーテルの一片のパンのようなものかもしれない仕事を辞めたとたんに鳴らなくなった携帯電話のキーを押し液晶に「新着Eメールはありません」とまるで炙り出しかのように浮かびあがった画面をぼんやりと眺めていた便利という底なしの沼ふと森で迷うグリム童話の兄弟を取り巻いていた靄が一斉に晴れる「ナリタミキオ」だ今日の朝会ったリーを連れたあのお遍路誰かに似ていると思っていたがこの時のおれを周りから見ると随分気味の悪い事だったろう「クドウちゃん、クドウちゃん」と劇中のマツダユウサクを呼ぶあの役者を携帯の液晶に見ながら一頻りニヤニヤしていたのだから
October 18, 2006
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羊水に浮かぶ卵の殻の中外界が薄く透けて見えている自分の背よりも高くレンガのように天井まで積上げられたマンガ本の背表紙がまるでステンドグラスのように色鮮やかに四方を囲んでいる西日のあたる縁側の死角に作られた巣宇宙への入り口膝を抱えコックピットに収まった僕は旅に出るハックルベリー・フィンのように誰かに呼ばれたような気がしたどこかで「晩ごはんよ」と言う声を期待していてもそうでない事は知っている夢の中でもだそれにもう朝だという事も目の前に青空が広がっているどうやら台風はそれたらしい垂れた眉毛の犬が好奇心からか異邦人のおれを覗き込んでいる首輪をしている野良犬ではないようださなぎから抜け出すように寝袋のジッパーを開け起き上がると2、3歩後ろにステップを踏み後ずさるがまだおれをけん制しているその姿はまるでブルース・リーのように軽やかだポケットから湿気ったクッキーを抛り投げてやるとひとしきり夢中になっていたが誰かの気配を感じ徐に頭を上げると突然翻り駆け出していくその先にはそれを迎る白装束の大男が立っていたお遍路よく焼けた深く渓谷のような皺が刻まれたその顔でおれを一瞥しかぶっている傘をぐっと下げると背を向け物言わず歩き出していったその足元をブルース・リーが絶妙な間隔を保ちついてゆくその対照的な足取りで一度も振り返ることなくその二人に夏を取り戻したような日差しが容赦なく降り注いでいるそそくさと脱皮のような寝袋を丸めアイコのリアシートの括り付け暖機もそこそこに走り出す筏で川を下るハックルベリー・フィンとジムのようにさらに西へ
October 12, 2006
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とろりとしたジュンサイ色の沼井戸の底は闇の主の住処だ引きずり込まれたらもう二度と戻れない永遠の深みあの夏の日の青蛙は今もそこに水面に浮かべたスイカがぼんやりと望月に変わる頃玄関脇に立てかけられた木枠に洗濯物の靴下のように何十本もの大根が干され二階の下屋には縄のれんのように吊るされた渋柿が揺れ野沢菜を洗う冷たい水は指先を割る冬支度に猶予はないずっと昔からそうやってずっとこうして冬を迎える茶の間の真ん中半畳の畳と敷板を剥がす平面の凹にやぐらを組み布団に天板冷たい朝寝床からやっとのことで抜け出すと一目散に転がり込むすでに火の入っているそこは極楽浄土一酸化炭素中毒で本当に極楽に行かないよう布団から首だけ出しているおれを見てまるで亀のようだと母は言った炭を熾す事から始まる冬の一日そうして先人達は火を管理してきた灯をともし、車を動かし、人を暖め人を殺し料理をしてきた料理は火術火を使えなければ私など何者でもない傍らの焚き火はほとぼりが残る程にいつしか辺りは日が落ち夜の入り口を彷徨っている火の底に棒切れを差込みてこの要領で持ち上げ一息吹き込むとパッと火の粉が舞い上がり一瞬元の力を取り戻した火の化身がテトラポットに膨らんだおれとアイコの影を映した
October 6, 2006
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空は何とか持ちこたえているものの波は相変わらず高く水平線は霞んでいるそこに遥か北アルプスの稜線が浮かぶ極限の蜃気楼その稜線のサークルの中が世界のすべてだった頃を思い浮かべ傍らに熾した小さな火に流木をくべながら砂浜の座標にひとつ点を加える結界でも張られているかのようにしんとして真っ暗だ味噌樽の味噌と粕漬けの粕が混じりそこへ何百年ものほこりが覆いかぶさる様な匂い梁には誰のものか分らないが兵隊のヘルメットや水筒が掛けられ農機具や使われなくなった家具やおもちゃ等が一言もしゃべらずにそこで息継ぎの仕方を忘れたかのように泣いているおれを見ている逃げ出そうと試みるも厚さ10センチもあるような重い扉は子供の力ではどうする事も出来ない何を仕出かしたのかは忘れたここに入れられているのだから何か悪さをした事は間違いない「土蔵に入れるよ」言う事を聞かないと母はこの決めゼリフを使いおれを震え上がらせ父は何も言わずに泣きじゃくり抵抗するおれを引きずりいとも簡単に閉じこめて蓋をしたひとしきり泣いて泣き疲れた頃そのまま眠ってしまった事もあったかもしれないきゅる、ぎゅるるる・・・突然結界は破られたかと思うとその重い扉は開けられシャバの光が差し込んでくる外光に立ってこの幼い犯罪者を開放してくれるのは大抵腰の曲がった祖母だその顔を見てまたぶり返したように泣き出すおれに祖母は「腹へってねえか?」と本物の刑事みたいだおれは心の中で「腹へったよ山さん」とジーパン刑事のものまねでつぶやいた。
October 3, 2006
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砂浜に流木で座標軸を引く時の流れと感情の「XとY」最初の点三億円事件のあった年、まだ感情はないJFK暗殺もビートルズ来日も知らないベトナム戦争は泥沼化していたらしいが戦争も知らない数年後のあさま山荘事件なまり玉を飲み込んでしまい腹の底に溜まるような記憶されている初めての感情今にも玄関からこの犯人達がショッカーのように我が家に押し入って僕を何所かへ連れ去って行くんじゃないか僕達はずっと茶の間のテレビを見ていた日本の近代化がほぼ完成した頃僕はまだハンバーグもスパゲッティナポリタンの存在も知らない祖母の後を追いかけ畑でトマトをもいで食べてたし裏の小屋にはニワトリとヤギとウサギがいた毎朝産み落とされる卵はまだあたたかく鶏糞がついてるヤギの乳は沸騰させないように一度沸かして飲むスーパーの調整された牛乳よりも濃くて甘い夜店で買ったひよこは雄で役に立たないと言われたが親にお願いして鶏小屋で一緒に飼ってもらった見る見るうちに大きくなり愛嬌は消えた雌鶏は興奮して卵を産まなくなったらしいいつの間にか雄鶏はいなくなっていた。おれはこの頃の舌の記憶を持っているそれが何十年後最大のアドバンテージになるとはまだこの頃の僕は知らない
October 1, 2006
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食堂のTVから新内閣発足のニュースが流れている若々しく精悍な新しいこの国のリーダーはあの騒々しいボクサーと重なる似ているのはそれを取り巻く環境皆何をそんなに慌てているのか甘い蜜は「急いで口で吸え」カウンターの「百式」とプリントされたTシャツの青年が箸をおきチャンネルを変えてみるがどこも同じニュースにあきらめた様に目の前の鍋焼きラーメンとの格闘を再開した「鍋焼きラーメン」親鳥からとった鶏がら醤油スープ四国の醤油は基本的に甘味料などの調味料が入った混合醤油讃岐の生醤油うどんも純粋な本来の生醤油ではないつまりそのままでも「かえし」みたいに使える代物である一人前の土鍋にスープ、親鳥の細切れを入れ炊きバリ硬に湯がいた麺と青ネギ、ちくわ最後に生卵を落とし、蓋 鍋焼きラーメンはたとえ口の中の皮がむけようとも熱いうちに「急いで口で吸え」麺が伸びる前に「急いで口で吸え」
September 29, 2006
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doot do doot do doot do…不思議と潮の香りがしない子供の頃海水浴に行った柏崎の海は塩を煮詰めた蒸し缶の中にいるようだった波間に打ち寄せられた海草を腰に巻き輪島のまねをしておどけたいい思い出だまだ皆そこにいる重いクラッチを切りアイコのギアをひとつあげるバックスキンのレッドウイングの甲の部分は白く擦れている差し詰めふり塩された鮎かあめごと言ったところか9月に入っても今だ衰えない天日のオーブンの中串を引き抜き西へdoot do doot do doot do…仁淀川河口をぬける橋の欄干は一本のフィルムのようにサーファーの粒が見え隠れするフィリピン沖で発生した台風13号が迫っているせいか波が高い漁船も立錐の隙間なく港を埋めているその傍らに左に傾いた蹲踞の背中が海を見ている野武士のようだと思った手にしていたワンカップをぐいっと飲み干すとおもむろに立ち上がり踵を返すと体が少しぶれたその目に力は無かった一瞬の事だがそう感じた原油高で漁に出るほど赤字になると嘆く漁師のニュースが頭を過ぎる野武士のあの目の奥には一瞬で人を袈裟切りにしてしまうような灯は残されているのかおれはカブり気味のエンジンに鞭を入れるように回転数を上げほぼ開店休業中の干物屋の店先で店員と話をしている電動車椅子の婆さんを横目に銀河鉄道の発着台のような宇佐大橋を駆け上がるdoot do doot do doot do…弓形の海岸線にまるで黒潮になびかれる昆布の様に寄り添う半島その付け根が須崎だ
September 23, 2006
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「で、どこにお住まいなんです?」受付の女性職員が首に掛けていたチェーン付の眼鏡をかけ直し差し出した離職票と保険証と今日の昼飯代をつぎ込んだインスタント証明写真のおれの顔を正確に三拍子を刻み眺めながら「住所確認できるものがないと困るんですが…」とただ単に感情が表に出にくいタイプなのかワルツを打ち切りそう言って本物のおれの顔を見上げた色にしたら「グレー」だこの人もこの場所もその中で彼女の紅すぎる唇が動く、おもちゃのようだただおれはそんな彼女に同情さえもする不景気な地方都市でこの場所だけは盛況だいちいちひとりの失業者に時間なんかとっていられない事実おれの後ろにはもうすでに何らかの手続きの順番を待っている人が並び始めているそもそもこの場所で上機嫌の人などいるわけがない皆、失望感と不満と後ろめたさを隠し持っているそれは火薬を抱えているみたいなものほんの僅かなショートや火種で爆発する時を待っているおれもそのひとりだが彼女達はただのスタンパーだ腹を立てても仕方ない「で・す・か・ら住民票があるのはここで今住んでいるのはここなんですがここももうすぐ引越しで・・・」と、さっきと同じ説明を繰り返し今度は免許証にも手を伸ばしたが更に混乱を招くと断念した。免許は二年前更新した住所大阪東成のまま思えばそこから6,7回引越しを繰り返しその都度律義に住民票を変えているこんな事なら・・・まさかこれほど転々と居が変わろうとは想像もつかなかった背後から燻りを感じ後日住民票を提出する事でなんとか免れ雇用保険説明会の日付が書かれた小冊子と簡単な注意事項を聞かされて今日の所は開放された日本中どこでも見られる消費社会の風景が並ぶ幹線道路を通り桂浜付近から太平洋を左手に走る01年式ハーレーXL1200Sぎっしり詰った真っ黒なボディがカブトムシのようだから「アイコ」と呼んでいるこの辺は遊泳禁止らしく真夏でもそれ程賑う事もないがもう夏の盛りは過ぎた平日の海岸線はバイク乗りにはうってつけだ彼女に言われなくとも一番居場所を知りたいのは己自身だ「漂流者か」そう心の中で呟いた see you next… パロディです
September 21, 2006
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米産牛肉の輸入が絶たれてからもう2年以上あらためて月日の早さに驚かされるが吉野家の関係者にとっては途轍もなく長く感じられた時間だろうと思う今や1000店舗を誇る吉野家まさに「牛丼一筋○○年」 日本のソールフードのひとつとしてまた日本発のファーストフードとして君臨しているその「よしぎゅう」から「ぎゅう」が消えたこれは「うどん」から「そば」、「天丼」から「うな丼」へに匹敵する方向転換それも外的な物によるものこの存続の危機をどう乗り切るかライバル店は輸入牛肉の産地を変え牛丼を続けるこの判断の向こう側に何があったのか分からないが「はやい」「安い」「うまい」の企業コンセプトを忠実に守ったこの英断には敬意を表する以前無理な店舗増に対応するように乾燥肉や粉末出汁を使い消費者からそっぽを向かれ経営破たんにまで陥った過去の経験の賜物かもしれない商品を安定した味で提供する事の難しさレシピや材料の確保だけでは解決の出来ない問題であるそれも規模が大きくなればなるほど困難になってくるおいしかった店が人気店になりお客さんの増加で味が落ちるよく聞く話であるがそれは何故か人が作っているからであるだからこそ大手のチェーン店等は商品は工場で作られる勿論コストダウンの要素も大きいいがそれは極力現場で手を入れないようにする為で当然味に起伏がなく画一化するが安定的に供給し提供できるそれでもたまに真っ黒なから揚げが出てきたりするのである主観的商売における人材育成はなによりも難しいちなみにあるチェーン店の餃子一個の原価は2円これでは個人店が価格競争で勝てる訳がない今日一日限定の復活をした吉牛「はやい」「安い」「うまい」これからは「安全」も問われることになる。でも吉野家はまたシェアを取り戻すだろう世論は吉野家の見方をするそんな気がする。
September 18, 2006
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場所 資金 規模 形態 時機 人材…当然一つ一つが独立している訳ではないが出店条件に同じものはないただその条件下でやる事は企画開発 製造 広告宣伝 営業 販売 経理 育成…TOYOTAが何百万円の車を売るのも一杯何百円のうどんを売るのも同じ事どれが欠けても成り立ちはしないしすべてに優がつけば自ずと結果はついてくる「顔」や「腕」だけではいつか限界を知るそれは思いのほか早くやってくるものである。7~8年前某元プロ野球選手オーナーの居酒屋を一緒に立ち上げた事がある(在籍は日本一有名な球団でその時代の人にはかなり名の通った方)場所はオーナーの地元である東京郊外の住宅街現場は私の友人でもあった長男が店主となり私はサポート役開店時には華々しく各界有名人からの花輪が並びお客さんは後を絶たずこれは何の問題もないと思ったのもつかの間一ヶ月を境に客足がぱったりと途絶えてしまった原因を洗いなおすが商品は悪くないはず食材は築地から仕入れ値段とのバランスも問題ない何故か答えは簡単圧倒的に営業力がなかったのであるそのネームに胡坐をかいてお客さんは黙っても来るものだと錯覚してしまったその結果リピーターをほとんど獲得できなかったどれだけ顔の広い有名人でも何年間も満席にすることは出来ないそれからはいつも居る事の出来ないオーナーはサブ的な要素にし現場の自分達を売り込むようにカウンター越しにしゃべりたおしたこの店ではあまり料理を作った記憶がない口泡を飛ばし時に道化のようにもなりお客さんとの距離を縮める努力をした店主がどちらかというと物静かであった為それは丁度良いコントラストになったと思う店の敷居を下げる作業は無論弊害もあるが商品には自信があっても黙っていても物は売れないそこは「東京郊外の住宅街の居酒屋」なのであるそこが割烹だったならそこが六本木や麻布、銀座だったならそこがキムタクの店だったならまた話は少々違ってくるのだが・・・その店は今でも地域一番店のはずである
September 15, 2006
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何故か若い頃からお店の立上げに名を連ねる事が多かった勿論その頃はエンドロールの最後の方にちょこっと載るぐらいの存在それがいつの間にかテーブルの真ん中付近で指揮を執るようにようになっている。どうして自分でやらないのかと言われるがひとつに資金面良くも悪くも執着心があまり無く「器用貧乏」などともよく言われるもうひとつは見すぎた事オーナーになるという責任は果てしなく重い遠近の視野、前後の方向感覚、左右の平衡感覚更には思い切りつまりは器の問題である。少々お金があるからといってその安易さ故前後も分からず始めてしまうオーナーも数多いがそれなら別の商売への投資を勧める投資額に見合わないし儲からない上難しい飲食店は止めた方がいいとアドバイスする決して「おいしい」商売ではないしかし「食」という人の源へ挑戦する事への喜びはひとしお奇しくも野心家でないからこそこの仕事を続けてこられたのかもしれない少なくとも私がオーナーの店はきっと儲からないでも「おいしい」店をつくる自信は絶対にある。 つづく*ここで言う儲かるとは「大手チェーン店」クラスの店を指す
September 13, 2006
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初めてNYに行ったのは一年ほど前勿論そこにWTCはなくぽっかりと穴があいているだけグラウンドゼロ爆心地という意味のこの言葉はそれまで米軍の中で一般的に広島、長崎のことを指していたらしいが僕は自由の女神を見るように眺めた鉄骨の十字架をレリーフをその広大な穴を空をこの空を2機の旅客機が飛んできたのか…3000人近くも死んだのか…と露店にはFDNYとプリントされたキャップが売られていた9.11以降世界は変わったと言われる実感できる日本人はどれくらいいるだろう?複雑に絡み合った世界を理解できる大人がどれだけいるだろう?子供になぜテロは起こるのと聞かれ果して説明できるだろうか?もし私の大事な人が殺されたなら私はその犯人を殺したいと思うだろう。時として憎しみは正義にすり替わる正義が人を殺す事もある人はうまれながらにして被害者であり加害者である今日友人が「私がおばあちゃんになる頃日本も戦争になるかも」と恐ろしい事を口走る普段は新聞も読まないであろうその友人の見解は北朝鮮とアメリカが戦争しそこに日本も参戦という非常に短絡的な考えではあるがはっとする平和が当たり前の日本も戦のない期間は長い歴史の中でたったの60年テレビでは次期総理が「美しい国」を取り戻すと叫ぶすこし背筋が寒くなった。
September 11, 2006
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これが「UDON」である以上止むを得ないたいして重くも無いが腰をあげ高知イオン内東宝シネマズへ地方でも最近の映画館は本当にきれい。そつがなく味も無い映画がおもしろけりゃ硬い椅子でも我慢できるが四国に居ればお馴染みのうどん屋も登場「ああここ行った事ある」的な高揚感はあるもののまあ映画というより讃岐うどんガイドとして今日の映画代でさぬきうどん10玉は食べれるともかく硬い椅子でなくて良かった
September 9, 2006
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さて私も晴れてフリーな身分言い方変えれば求職中。残酷に言えば無職。兎にも角にも個人的なブログにリニューアル今まで一歩踏み込んで書けなかった事も飲食店の裏側や出店したいあなたに出店してしまったあなたに「厨房からの風景」飲食店は儲からない。ファミレスの原価率って?粉もの屋は儲かるという神話メニューの作り方料理人がはまる白い粉従業員は「水」今まで出会ったオーナーの話お客様は神様?こっそりレシピ教えます。そろそろ自分でやろうかな?等などまあ嘔吐みたいなものにつき反芻する気分でどうぞ。
September 5, 2006
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元来お酒にあまりつよくない私は飲みすぎると大抵トイレにしがみついている負荷をかけすぎた体に自衛団は体内からその原因となるものを排除しようと半鐘をならす。井戸がからっぽになるまで「食菜坊 六泉寺」はもう存在しない。まるで彗星のような店だったその輝きは最短記録一瞬目の前を通り過ぎたその記憶さえもあやふやだが巡り合えたのは幸せだったのかもしれない民族の数だけ大義があるそれぞれの舌で感じてもらう主観的な世界でめしを食う僕らの宿命だ仕方ない。ただあの場所を楽しんで期待していただいていたお客様立上げに運営に協力していただいたすべての皆様そして私の一言がなければ高知にくる事もなかったT岡にはどんな言い訳もない。またいつかT岡と六泉寺のような店をやってみたいとも思うが今はまだ時機早々もう二度とこんなお客様を馬鹿にしたような事が起こらないよう私個人に具体的な底力をつけなくてはならないとはいっても今後については今だ白紙今度はどっちに向かって転がっていくのかだだひとつ分かっていることはこの宿命を背負ってこれからもどこかで料理をつくり続けどこかで「いらっしゃいませ」と言っているということさあ転がるか!石のように追記さわ田は壁をひとつ越えたこんな時は本当にわくわくするものだがこれで三年先まで約束された訳では勿論ないU山T所。まだ若く経験の無い二人にとって本当にこれから大変だろうと思う基礎をつくり武器は渡したがそれに取り扱い説明書は残念ながらない個人的には一生懸命精一杯やればそれでいいと思うその結果がどうであろうと気にする事は無いがさわ田が今後追い風をつかもうとするなら「気付けるかどうか」二人に託された命題はそこだけである。「六泉寺日記」 完
August 31, 2006
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新聞掲載後熱病のような反響は依然続いている平日にもかかわらず沢山のお客様にお越しいただき一区切りついた私ももう暫くお店に顔を出し喜ばしい残務処理といった所である自分の仕事の評価としてこの騒動は大変うれしいが折角これからこの店にとって大事な時期だというのにその場所に居られなくなるというのはさびしい限りなんとも複雑な心境である。今までいろいろ場所、条件で店を立ち上げてきたが今回に限っては私自身も高知に根付き高知のみなさんと一緒にというつもりで高知龍馬空港に降り立ったいや、舞い降りた。あれからまだ一年もたっていないのにねすべてが早すぎた。その一言に尽きるただ自身このままこの場所に埋没してしまうような恐怖感を感じたのも事実であるしよそ者がその土地にそう簡単に根付けるものではないとあらためて感じているが自惚れでもなく虚勢を張る訳でもなく私とT岡がこの場所を離れることは高知の飲食界にとって本当に残念なことおいしいものをどんどん作るはずだったのにあ~プリンも幻になっちゃいました期待されていた皆さん本当にすみません。これから自分のアイディアを目一杯発揮できる場所を探します今度は慎重にその時までもう少々。人気blogランキングへ参加中クリックお願いします。
August 24, 2006
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昨日は新聞掲載効果もあり本当に沢山のお客様にお越しいただきありがとうございました。想像以上の反響に対応がままならずご迷惑おかけした事やまたせっかくお越しいただいたのにもかかわらず麺切れのためお出しできなかった皆様ここで合わせてお詫び申し上げます。オープンしておよそ半年うどん屋どころか飲食店経験者も私しか居らずまったく真っ白な所からはじめたこの店高知の味覚の趣向食材も業者さんの選択等とにかくすべてが手探りそれでも自分の経験と舌先を信じ東京「Dら打ち」J野氏をはじめチラシを一生懸命配ってくれたり様々な雑務をこなしてくれた皆の協力を得て今回の新聞掲載をきっかけに当初目標としていた一線を越えることが出来ました。それも私の最終日に…店はいろんな季節を経験しその場所にじっくりとなじんでいくものここからが本当のスタートです。厳しく温かく見守っていただければ幸いですということでこれにて私は「さわ田」を離れる事になります。やりたかった事の半分もアイディアの数パーセントも出すまでに至たらず無念ではありますが高知の片隅に自分の名前の一部を残すことができ片足ぐらいの足跡は残せたかなとこのブログを見ていただいている皆さん最近はコメントをいただいても返事もままならず申し訳ありませんでした。きちんと清算しないと私も次に進めそうもありませんが一先ず今日は「早実vs駒大苫小牧」を見届けましょう!
August 21, 2006
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本日8月19日付 高知新聞夕刊さわ田と夏のカレーの記事が掲載されました。お近くに夕刊のある方は広げてみてください。さわ田を立上げ半年、感慨も一塩です。
August 19, 2006
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夏の熱気を吸い込んだスポンジみたいな雲がもう耐えられないと言わんばかりの空模様それを押し返すような人帆のうねり夏のピークは鳴子の音から日暮へと甲子園を賑わした球児たちが地元にもどり新チームとしてグランドを走り出すようにまた来年きっとなつかしく思い出すことだろうな よっちょれよ よっちょれよ よっちょれ よっちょれ よっちょれよ よっちょれ よっちょれ よっちょれよ 高知の城下へ 来てみいや じんばも ばんばも よう踊る よう踊る 鳴子両手に よう踊る よう踊る ほいほい
August 13, 2006
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一説によさこいは土佐弁で「夜来い」から転じて「いい世さ来い」という願いも込められているらしいただ夜来いといっても踊りは昼夜高知市内の各演舞場で繰り広げられとにかく暑い!驚いたことによさこいのチームは全国にありいまや北海道のよさこいソーランにお株を奪われ忸怩たる思いの総本山高知らしいがフットボールの故郷イングランドはイングランドであるように今回も全国各地からこのウェンブレーにおよそ180組2万人の踊り子が集まる
August 12, 2006
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主なき六泉寺の庭に健気に咲く花これひとつとて現実かどうか真夏の夜の夢も喜劇いったいあれは…砂上の楼閣 空中庭園 天空の城ラピュタか…皆既日食後の世界は何かひとつ喪失している何かが欠けたそのバランスは母親が亡くなった後の茶の間の父親の背中のようにさびしい青春がいつもそうであるようにさびしい
August 9, 2006
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前日の計量でベネズエラの選手からの挑発で切れてしまったその姿にどちらが「ベイビー」か一目瞭然「亀田選手キレているんですか?」ぐらいどこかの記者が聞いてやればいいものをしかし日本ぐらいだろうな自国の選手が勝ってこんなに批判をあびる国はただサッカー日本代表への批判と亀田選手への批判は似て非なるものまるでタイソンにでも祭りあげたいかのようなマスコミの扇動と妄想の中で出来た勝手なストーリーを裏切られた人達はドラマのストーリーに意見するようにテレビ局に電話してこう言う「ヨン様を殺さないで」それで手を入れられたストーリーは結果後味悪いつまらないものにしてしまうスポーツは次の瞬間の出来事(結果)を誰も知らないからこそ素晴らしいストーリーテラーは必要ないショーにしても最低。スポーツにしても最悪。しかし最近のマスコミ特にテレビとスポーツの蜜月な関係どうにかなりませんか?煽っているつもりでしょうが子供だましの演出に興ざめしているのは私だけじゃないはず視聴率はスポンサーと内々ですませてほしい停滞するある放送局の焦り具合がひしひしと感じる今回の亀田戦三兄弟で暫くはめしが食える視聴率50%おめでとう。私もその中の一人です。
August 4, 2006
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今僕にバイクがあったらきっと海岸線をひたすら走っていることだろう。ひとつの道を選ぶということはもうひとつの道を喪失しているということ急にあらわれた砂利道に砂埃海岸線の真っ直ぐな道に想い馳せる。突然のスコールは思考を止め虚無感漂う水面へ人間万事塞翁が馬砂利道に咲く花に砂埃舞うその先の一筋の光となればそれで良し。
August 2, 2006
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夏は暑い。まだまだ本番はこれからカルピスみたいな高知の夏を侮っているわけではないが蜂蜜みたいな大阪や東京の暑さとは性質が違う核もエアコンも「せーの!」でやめちゃえばいいのに地デジに変えちゃうみたいに
August 1, 2006
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以前タバコと料理人について書きましたがそれは因果関係のあやふやなものやイメージや迷信でその作品を評価して欲しくないという事人はそういうものでしか判断できない癖を持っているという事です。マスコミが世界一の権力を持ってしまっている現状をみればそれは明らかでしょう。ですから決してタバコを推奨しているわけではありません現在私は現場から距離をとり厨房にもほとんど入ることがありませんし(8月末にはさわ田は完全に私の手から離れます。 六泉寺についてもですが・・・またこの事は後日お話しすることにしましょう)様々なストレスから再び吸い始めてしまいましたが常習癖がつく前にそろそろ止めるつもりです「肺がんになるよ」と書かかれた常習性のあるタバコは麻薬と一緒ですそれが堂々と自販機で売られている日本、違和感を感じえませんただ合法か違法かの違いコンビニに売られているポルノ雑誌もモザイクが入っていれば合法です。ただ尖っためがねのPTA会長の様に金切り声を上げて嗜好品を規制しろといっている訳ではありませんただ無知ではいけないという事ですまた判断基準を持てない人(子供)には教えなくてはいけませんしそれが出来るまでは金庫にしまって鍵は大人が持っているべきだと思うのです。だめなものはだめ!で良いと思うのです。(それでも子供はその鍵をなんとか見つけてしまうものですが・・・)対岸の火の粉を払うすべを知らなくては焼き尽くされてしまいます最近の異常な事件の数々をみているとそれはもうすでに対岸の火事では無くなっていますがこの事はまた後日補足したいと思います。まだまだ厨房の中にも迷信めいたものが幾つもありますなぜ昆布に切り込みを入れるのか?なぜごぼうの皮をむくのか?昆布に切り込みを入れるのは鍋底から浮き上がってこないようにする為で切り込みを入れても出汁が多く出る訳ではありませんごぼうは包丁やたわしで表面の皮をそぎ落とし切った後は酢水につけ灰汁を取るように教えられますがそれは見栄えと仕込みの都合そんな事をしたら風味も香りも旨みも栄養もすべて捨ててしまっていると一緒のことです。よく泥を落とせば皮をそぎ落とす必要もありません真っ黒のごぼうより真っ白な大根の方が灰汁の強い根菜です。これもイメージでしょうか?言い伝えは役に立つことも沢山ありますが伝言ゲームのように最初と最後がまったく違う言葉になってしまうようなことも沢山あります。私達食に携る人間も既成概念にとらわれてはいけないということです。
July 28, 2006
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高知での冒険もそろそろ終盤総括するにはまだ早くもう少し寝かした方がよいだろう。沢山のものを手に入れ沢山のものを手放してしまったが全てを抱え込むには私の足腰は弱すぎた自己を正当化する論理と扇動されていく様はまるで戦争への導入部のようだがシンバルは叩けなかった。チェゲバラでも中大兄皇子でも明智光秀でもない渦中その意味を知る根無し草である。
July 27, 2006
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ここも久しぶりに賑っているかと思いきややれやれであるま~誤解を招くような事を書いた私にも責任があると思うが…昨日の話はあくまでも固定観念とイメージについてである倫理(モラル)云々はその対照として葉っぱはその彩に使ったまで勿論肯定している訳ではない。ご迷惑をおかけしました。
July 26, 2006
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ここ数年止めていたタバコをまた吸い始めているこのままダラダラ吸い続けるつもりもないが今すぐ止めるつもりもない元々ヘビースモーカー30を過ぎ食の世界で生きていくと決めたときというのは後付理由らしい理由もなく吸わなくなっていたタバコはイメージが悪いただ銀座の寿司の超名店の主人がタバコを寵愛していた事も有名な話(もっとも最近は体調の為止められたらしいが)その他にも私の尊敬する料理人に喫煙者は以外と多いつまり「喫煙者=二流料理人」というのは迷信であるタバコで実際に感覚が少しかわることはあるかもしれないが絶対音感の持ち主がすべて作曲家になれる訳でもなくましてや心に響く曲がかける訳でもない勿論不協和音何でもありという話でもないチューニングは自分で決めれればそれで良くその先のスタイルも己の中で培えばそれで良いという事評価は仕事でされるべきであるただイメージがこの世を支配している事は残念だが事実次期総理候補、前日本代表監督…プロは仕事を正当に評価された中で判断されなくてはならないまた人の評価こそが真である。ならば私達も重い目をこすり見続けなくてはならないしプロで在る以上その目にさらされなくてはならない。もし大人のサッカーが見たいなら見る方も正当な評価の出来る大人にならなくてはならないそれが私達プレーヤー以外の日本人に与えられた命題である「この先その先もう少し先」を見据え目先の結果にとらわれることなくそれでもオシムに過大な期待を抱いてしまうのだが…タバコのポイ捨てをする人と誰にも迷惑をかけずマリファナを吸う人モラルが無いのはどっち?
July 25, 2006
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風は雑木林のフィルターをぬけ心地よくベットを区切るカーテンを揺らすひまわりが情けなく肩を落とし秋桜の蕾が膨らむほどにその時は遠く先の話か夕立の如く突然やってくるものか 199X 赤星 高知に来て四つ目の季節を向かえ我が人生をちよっと振り返る不思議な道のり割と気に入ってはいるが決して人から褒められるようなものではないなあれから10数年・・・あのふたりはなんて思っているかな?働いてばかりで世間知らずそれでも最後は「うちに帰りたい」って言ってた人生は旅。でもそれは決して物理的な事じゃない帰る場所がなきゃ旅にならないでもそれも決して物理的な事じゃない乾いた心に水をまきいつしか芽がでりゃ本望と枯れた街に吐き捨てたあの娘が空から笑ってら愛しい人の面影を笹船にして川に流そう山肌にそっとだぶらせ背を向けた 夕月夜 199X 童歌
July 19, 2006
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突然では御座いますが本日テレビ高知深夜0:30からの「HYPER Getちゅう」という番組で「さわ田」の夏野菜のカレーが取り上げられます。残念ながら高知県でしか見られませんが受信可能地域の皆様是非ご覧ください最近ネギと一緒に自分の指も切って5針も縫った労災店長「U山」君の爆笑トークと指を切る前の勇姿とくとご覧ください筑紫~稲垣~「HYPER Getちゅう」チャンネルはそのまま!
July 13, 2006
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週末は東京経由長野飛行機ならあっという間だが急な帰郷にチケットが間に合わず夜行バスにての強行比較的旅慣れしている私だが12時間バスの旅はさすがにゲンナリエコノミー症候群必至30後半遅咲きの青春バックパッカーを乗せ雨の中バスは走り出す。ビデオの「海猿」に感極まりあくび。ひとつふたつみっつ…
July 11, 2006
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どうも体調がすぐれないと思っていたら台風接近の報。そう私の天敵は低気圧動物としての己を垣間見るデリケートさであるそこでまあこれもいい機会と思い健康診断へレントゲン 心電図 視力 聴力 肝機能 コレステロール 検尿 血圧すべて正常。さらに身長が少し伸び視力は0.7から1.5まで回復高知の緑と太平洋が原因かな?俺って健康じゃん!タフでクール。そしてヒューマンタッチ元気があればなんでも出来る!
July 7, 2006
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とうとうこの日が来てしまった予感めいたものは誰もが感じていただろうパイオニアと一言で語れない存在感は野茂英雄とも違うその大きな理由は「日本代表」の重み時にスケープゴートに時にヒーローに「じゃあお前がやってみろよ」何度思ったことだろう?メジャーリーグの大投手の様にもう復帰は無いだろうな代表監督なんてタイプでもなさそうだし解説者なんてまさかなじゃあもう会えないか・・・じゃあ言っておかなくちゃ「ありがとう」
July 4, 2006
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NY。所謂外人の握る寿司日本でも最近は女性の寿司職人も珍しくないただなんとなく違和感を感じるのも否めない年齢と経験も比例するものだがそれがすべてでは勿論ない時計の針は人によって進むスピードが違う濃密に過した時間はその人の印象を劇的に変えるバングラデシュ人の握る寿司日本人の作るフレンチ若造が打つうどんそのハードルを越えたとき「継続は力なり」この言葉を痛切に感じる昨今である。梅雨の晴れ間は日本晴れ!FUCK YOU!修正。
July 2, 2006
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風邪をひかないためには日々のケアが肝心何十年も毎朝冷水摩擦を繰り返す100歳のおじいちゃんは今も元気。でもそれが中々出来ないのも事実じゃあせめてこじらせる前にひきはじめのうちに・・・私の10円ハゲも最初はちっちゃかったのになぁ~六泉寺休業無念志半ばこんなに悔しい別れは無いが、俺たちの本当の凄さを見せ付けられる日までTOY DOLLS にのせて笑い飛ばせる日までTWO PUNKSうどんさわ田はまだまだこれから若きふたりの活躍を末永く見守りましょう。FUCK!修正
June 30, 2006
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高知に来て本当に色々な方と出会った毎日がクライマックスのような日々信号が黄色のときにアクセルを踏むか、ブレーキを踏むか浮き草のようにふわふわした人生だったが私もそろそろ根を張ろう。大丈夫俺は高知を嫌いになったりしないし恨みもしない残念ながら俺はきっとお金持ちにはなれないな~だけど自分の魂だけは譲れない。すべてのROCK KIDSにBOY MEETS GIRL根を張ることと結婚は直結しません残念ながら… 合掌勝負だ日本。カナリアを蹴散らせ!
June 22, 2006
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彼らにとってこの4年間はなんだったんだろう?悲しい試合だった。選手を責める気も、監督を責める気もないが「軽い」これは僕らにも言える事だろう。甘いんじゃないがんばってない訳じゃないただ「軽い」んだすべてがクロアチア戦俺は絶対にあきらめない。これは勝敗の問題じゃない人気blogランキングへ参加中クリックお願いします。
June 13, 2006
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あれから4年あれ!?プリン作りに気をとられているうちにいつのまにか始まってんじゃん。ワールドカップ リン・・・・本当ならここでソーセージ食ってるはずだったんだけどなぁ~ワールドカップ リン・・・・それにしてもクラウチってナナフシみてぇだなぁ~ワールドカップ リン・・・・クロアチア戦の前に発売開始予定。ワールドカップ リン・・・人気blogランキングへ参加中クリックお願いします。P>
June 10, 2006
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当店なんといっても麺が宝その麺を是非ご家庭でも味わっていただきたくパッケージも新たに新登場!古き良き時代近所のうどん屋につっかけでおつかい新聞紙に包んだ麺ポッケにお釣りとおばちゃんの笑顔生麺 細切麺 ぶっかけのたれ かけだし 各¥1003食パック ¥5505食パック ¥900*パックの内容は自由に選べます。お買い上げのお客様にひとつお願い麺は生きています冷蔵庫にて保存しなるべく早くお召し上がりください。美味しい茹で方のメモをお入れしますが分からないことが御座いましたらスタッフまでお気軽にご質問ください。人気blogランキングへ参加中クリックお願いします。
June 8, 2006
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食菜坊 六泉寺から好評をはくしているプリンもっと気軽に食べることができたらという声にお答えし只今試作製作中来週中の完成を目指しうどん屋でプリンその後「さわ田」での販売お持ち帰りも出来るように企画中だだこのプリン完全手作りにつき売り切れ御免。どうしてもという方はご予約をお願いします。Comin'Soon…人気blogランキングへ参加中クリックお願いします。
June 6, 2006
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