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Ryu-chan6708

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2006.12.10
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テーマ: 格差問題(9)
カテゴリ: 社会問題

:格差街道で「 悪夢のサイクル 」と「 労働ビッグバン 」まで来たが、ここでふれているように、 アメリカは、日本に先立って、すでに1980年から1990年にかけて格差問題が発生し、いわゆる中流階層が崩壊する。
 この「 アメリカの没落 」は1992年にアメリカで発刊されている。
 著者はピューリツァー賞受賞記者だという。
 日本訳は1993年だ。

A氏 :この本は「悪夢のサイクル」でも紹介されているね。
内橋氏が10年前に規制撤廃から現在の日本の格差問題を予測できたのも、このようなアメリカの実態があったからだといっているね。
日本の現在は、今、アメリカの十数年後を追いかけていることになるね。

:その意味で アメリカの現在の正確な実態 に知的興味が湧いた。
 それで、 新刊の小林由美著「超・格差社会 アメリカの真実」(日経BP刊) を読みたいと思い購入したよ。
 帯には「 アメリカの豊かな中流家庭は、なぜ貧困層へと転落したのか。日本の明日がここにある? 」とあるね。
 こういうクエスションマークがある宣伝文句は危ないがね。

 例によってちょっと迂回して、十数年前のアメリカを先に知っておこうと思い、それでこの「 アメリカの没落 」を先に読むことにした。

A氏 :十数年前の本だと本屋にはないね。

:図書館にあったので借りたよ。
 400頁近いね。
 読み応えがあったね。
 しかし、図表入りでわかりやすいし、いろいろな事例が豊富だね。
 しかし、 事例を読んでいるうちに、今の日本の正規社員の減少、派遣社員や偽装下請の問題と錯覚してきたよ。
中流層がどんどん貧民層に没落していくんだね。特にメーカーの例が多いね。

A氏 所得の二極化 が進むんだね。

:所得税率も 1950年代に最高91パーセント とあったのが、 1991年には31パーセント になる。
 メキシコへ仕事が流出する。
 企業家は利益を得るが、アメリカの労働者は職を失い、別な低賃金労働に移る。
 メキシコの低賃金の影響を受ける。

A氏 :日本でも中国への工場移転は労働力としてどのくらい移動したのかね。
 相当な移動だろうね。

企業の節税も個人の所得税が穴埋めしている構造だね。

A氏 :それから M&Aの急増 で企業の破産も増加したのではないの。

私: 60年代に比較すると破産が80年代に一挙に4倍となる。
M&Aで企業を売り飛ばした経営者は膨大な個人利益を得る。
従業員は職を失うだけでなく、保険と年金も失う場合が多い。
 そして長年正規従業員として働いた職場を去って、低賃金の労働につくようになる。
 こうしてまた、所得の二極化が進む。

 だから、教育も修士は、1950年代には理工学系が経営学系(MBA)より多かったのが、1970年頃から逆転し、 1990年代ではMBAは理工学系の3倍を超えるという。

A氏 :日本でも今、理工学系の大学は学生を集めるのに大変らしいね。

私: 規制の自由化は結果的に労働者と消費者にとって高くついた。
 自由化した業界もその労働者の生活も崩壊したという。
 航空業の自由化で、結果的に多くの業者が参入したが、ほとんどが破産し、 フィラデルフィアからピッツバーグ間の往復運賃は自由化前の1978年の86ドルから自由化後の1992年では460ドルだという。
運送業も自由化による乱立で上位30社が1979年以降、20社ほど倒産している。
 ここでも労働者が低賃金に追われている。

A氏:日本では、その約10年後の タクシー業界の規制撤廃による運転手の低所得問題 が今深刻になっているね。

:日本では健康保険は国民皆保険だが、アメリカは大変だね。
 アメリカでは 産業界は健康管理の費用を労働者に転嫁しているという。

A氏 :日本でも健康保険の本人負担率は上がってきているね。
 特に老齢者には厳しくなっているね。
 しかし、多数決のアメリカで貧しい人が多数なら、その解決は政治に反映するのではないの?

:その政治も ロビースト の活動などで、変わってきているようだね。

 予想した通りの内容だが、ここから十数年、アメリカはこの問題にどのように対応してきたのだろうか。
 この間、9.11の同時多発テロ、アフガンとイラク戦争があったね。
現在の姿はどうか?

この街道は、次は 小林由美著「超・格差社会 アメリカの真実」(日経BP刊) の宿に向うとしよう。









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Last updated  2006.12.10 07:00:48
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