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A氏 : 二重スパイ というのは、 ドイツとイギリスの二重 ということかね。
私
:主人公は イギリス人の エドワード・チャップマン
だが、 腕の立つ犯罪者
だね。
1914年
生まれ、第2次大戦で青春を送ったわけだ。
83歳で死亡。
1940年頃
、イギリスの ジャージー島
の 刑務所
に入るが、この島が ドイツに占領
される。
そこで、彼は ドイツのスパイになることを志望
する。
ナチは、彼をスパイとして訓練し、イギリス本土に送り込む。
当時は、スパイは夜間に飛行機でイギリスに飛び、 パラシュート
で降りるんだね。
A氏 :何の目的で行くのかね。
私
:このときのチャップマンに指示された仕事は、 航空機工場の爆破
だね。
当時、イギリスの木製爆撃機がドイツに損害を与えていたので、その工場の破壊工作だね。
ところが、チャップマンは、自らすぐに捕まり、 イギリスのスパイを志望
する。
A氏 :ナチスをだますわけか。
私
:愉快なのは、当時のイギリスのスパイ本部は、 ナチのスパイ本部の暗号を解読
しており、チャップマンがイギリスに侵入することは事前に知っていた。
この暗号解読の事実は、最後までチャップマンには知らせなかった。
A氏 :航空機工場の爆破はどうなるんだね。
私
:ドイツスパイとして活躍していることを示すには、まず、 航空機工場の一部が爆破されたデマ
をナチに流すことから始まるね。
イギリスの新聞も協力する。
ナチスも信ずる。
チャップマン
は、後に ヒットラー
の名誉ある 鉄十字章
までもらっている。
一旦、帰った彼に スパイとしてナチが欲しかった情報
が2つあった。
1つは、一時活躍していた Uボート
が、よく沈められるようになり、イギリスは新探査機を開発したのでないかというので、その情報収集が必要となる。
もう一つは、 V1号ロケット
だね。
Uボート
のほうは、原因は簡単で、 イギリスはドイツ軍の暗号を解読
していたんだね。
それを ナチ
は知らなかった。
A氏 :V1号は今で言う ミサイル だね。
私
:ナチは ロンドン
に向けて発射するのだが、 着弾位置と効果
はどうだったかを正確に知りたい。
それによって、 効果的な発射角度や距離に修正
できる。
イギリスに飛んだ 二重スパイチャップマンやイギリス当局
にとっては、ポイントはいかにドイツに気付かれないように、着弾場所をごまかすかにあった。
チャップマンのニセ情報
によって、かなり、ロケットの効果が減ったという評価もあるらしい。
A氏 :二重スパイの成功でチャップマンはイギリスからも勲章をもらったのかね。
私
:彼のイギリスでの過去の犯罪歴が影響して、 第2次大戦終了間際に解雇
される。
しかし、 犯罪については特赦
される。
戦後、彼は、その二重スパイの手記を書こうとするが、政府に押さえられる。
彼の二重スパイの詳細が明らかになるには、 戦後、60余年の年月の経過が必要
だったのだね。
すでに、 彼がなくなった後
になるがね。
この本を読むと、 ドイツは暗号を解読されても、それに気がつかずにやられている 。 太平洋戦争の日本と似ている 。
A: 日本もドイツも情報戦に弱かった ということかね。
私
: ファッシズム
の特徴
かね。
この本の物語は、 トム・ハンクス
がプロジューサーで スパイ映画
になるそうだね。
面白い映画
になるだろうね。
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