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私 : 東京モーターショー が始まり、 先端技術 が、 長い「クルマの世紀」を大きく変え、新時代をつくりつつある ことを実感する という 。
青山 氏は、 自動車産業には「電動化」「自動化」「共有化」という「三つの波」が押し寄せる という
まず、 「電動化」 だが、 温暖化への危機感 がひろがり、 電気自動車(EV)の必要性が高まり、EVは、各社の開発競争の主戦場になりつつある という。
次に「自動化」 だが、 車は、IT機器やロボットのような存在に近づく。
センサーやAIが、人の目や頭脳の役割を担い 、 周囲の状況 を 把握 しながら走る。
20年代には主要な車メーカーが、人の手を介さない完全自動運転の技術を確立する見通し だ。
次に「共有化」 だ。
スマホアプリを使った配車サービスの米ウーバー・テクノロジーズや中国の滴滴出行(ディディチューシン)などが急成長 し、 一般の人が、客を運ぶ「ライドシェア(相乗り)」が広がっている。
A 氏 : 電気制御のEVは自動運転と相性がよく、自動運転は配車サービスと結びついて、人手不足の解消やコスト削減に役立ち 、 「三つの波」は相乗効果を働かせながら勢いを増していく ということになるね。
私 : EV時代に「中国のEVは手ごわい」 という。
中国の車需要は日本の6倍、年2800万台が売れる世界最大の市場 。
19年から、EVを売るようメーカーに迫る規制を入れる 。
環境政策の装い だが、まだ 日米欧も開拓できていないEVで主導権をとろうとの国家戦略 がある。
自動車生産後発国の中国 にそれができるのは、 EVはエンジン車に比べ3割も部品が少なく 、 エンジン製造は長年にわたって蓄積した「職人芸」が必要 で、 新規参入を阻んできたが、EVではその工程も要らないからだ。
心臓部の電池は量産すればするほどコスト削減が進 み、 製造業やITで競争力をつけた中国なら、後発でも強みを発揮できる 。
A 氏 : 自動運転やシェア(共有化)の分野 では、ITやサービス利用者がもたらすビッグデータがものを言い、 ネット検索大手の米グーグル や中国の百度(バイドゥ)がカギを握る。
私 :ただ、 日本の車メーカーは、今までの成功体験が強すぎ、変われずにいるためか「三つの波」への対応がどこか及び腰 。
中国は一足飛びにEVに移るが、部品が減るので部品メーカーの雇用も考える日本勢は、方向転換が難しい 。
A 氏 : 一方、 「三つの波」 は、 先進国でも異例の速さで少子高齢化が進み、地方では公共交通や中心商店街が廃れ 、 高齢者らが取り残され、ガソリンスタンドも減っ ていて、 過疎化も進む日本にとってこそ必要な変化 でもある
そこに、 家庭の電気を生かせるEVと自動運転、シェア(共有化)が結びつけば、課題解決の切り札 となりうる。
モノを誇示するより、スマホで他者とつながって心を通わせたい。
安く、安心して使える相乗りサービスが育てば、「シェア」(共有化)の潜在的な需要が花開く 。
私 : 「三つの波」は社会的費用を抑え、行き詰まった大量生産・大量消費の社会を変える可能性を持つ と 青山氏は指摘 する。
A 氏 : 「共有化」については、31日の報道 で、 中国でタクシーの配車ができるスマートフォンアプリ大手「滴滴出行(ディディチューシン)」が来春にも日本に進出 すると報じている。
私 : タクシー国内最大手の第一交通産業(北九州 市)と提携 し、 アプリを使った訪日客 向けのサービスを始める。
東京を皮切りにアプリを使える地域を広げる計画 で、 今後、外国人観光客の獲得を巡る争いが激化 しそうだという。
日本の「3つの波」のうちの「共有化」の遅れ を 挽回 できるかね。