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Ryu-chan6708

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2018.03.09
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カテゴリ: カテゴリ未分類

:昨日は、 地方都市に住む知人の葬儀 があり、前日に1泊し、午前から出席し、1日かかったので、 8日のブログを休む ことになった。

1泊したビジネスホテルにあった朝日新聞の朝刊 「社説」で神戸製鋼問題を扱っていたのを読んだ ので、それをとりあげる。

A 神戸製鋼が 製品の品質が取引先の求める基準を満たしていないのに、データを書き換えて出荷したという不正行為 については、このブログでは 知的街道 ができているね。

「神戸製鋼、強度改ざん トヨタなど200社に納入 アルミ・銅製品」 「神鋼、品質軽視の体質 強度データ改ざん『暗黙の了解』か、ずさん管理 長期か」 「神鋼『品質より納期』数値改ざん、社内調査を公表・「生煮え」調査、遠い解明 具体性乏しく」 「失敗から学ばない経営」 「JIS法、罰金引き上げ 経産省、上限1億円に データ改ざん受け」 デミングやISO90 1の忘却・「大企業の品質偽装はトップの責任」 などがあるね。

「社説」 では 川崎博也会長兼社長と副社長1人が4月に辞任し、新体制で再建に取り組むというが、本当にウミを出し切り、体質を一新できるのか、そんな疑問を抱かざるを得ないほど、問題の根は深い としている。

神戸製鋼の調査報告 によると、 収益偏重の経営の結果、とにかく受注を増やして売り上げを伸ばす「生産至上主義」が現場に広がり、能力以上に注文を受けた工場では、顧客が求める仕様で安定的に製品をつくることができず、不正に走った 「社説」は引用 している。

事業部門ごとの縦割りが強く、人事交流がほとんどない ため、かつて不正に関わった社員が昇進し、 数代にわたって不正が引き継がれた例 もあり、OB2人を含む役員経験者5人が不正について関与したり黙認したりしており、 取締役の間で問題が共有されることはなかった。

驚くべき内容だと「社説」は指摘している が、まだ全容がわかったわけではないく、 一部の工場で70年代に始まった不正がなぜ、グループ会社を含む計23工場に広がったのか、明確な答えは示されていない という。

A 「社説」で 君が指摘 する ISO9001認証との関係に全くふれていない ね。

「社説」 では 神鋼以外でも三菱マテリアルや東レ、宇部興産など素材メーカーグループで品質不正 が相次いでいて、事情はさまざまだが、 収益追求の圧力や人手不足など、現場にひずみをもたらす共通の要因もありそうだ としているが、 デミングやISO9001の忘却・ でふれているように、 共通している重要な点にふれていない ね。

それに、おかしいのは、こないだの 川重の新幹線台車の亀裂事故は、現実に不合格品が顧客に実害を与えている例 だが、 神戸製鋼が顧客の要求通りの品質でないのに、合格品としてデータを改ざんして出荷していたが、 顧客から実害が発生したというクレームがないことだ ね。

その点、川重の台車の品質問題と異なる。

 これは、 顧客の品質要求(顧客の設計要求)が無意味に厳しいことを意味している のではないかね。

顧客の要求は、顧客の設計部門で決める が、 設計者の能力が低いと「ものづくり」の「工程能力」を無視して不必要な高度の品質の設計をしてメーカーに要求する ことがある。

「ものづくり」のメーカーのベテランのほうが「工程能力」に詳しい から、 そんな工程に無知な設計要求を軽視する ことがあり、 メーカーのベテランは「こんな無意味な設計要求をするとは、『ものづくり』を知らない奴だ 」と腹の中で思っていたのだろう。

A 氏:神戸製鋼問題の根底は「社説」 のいう 収益偏重の経営や「生産至上主義」の結果ではないようだ ね。

「ものづくり」現場のベテランの顧客の設計への反乱 だね。

最近、顧客の設計部門の設計がIT化するにつれ、コンピュータが図面をきれいに描く。

そして、 設計者は「ものづくり」の現場にいかなくなる。

「ものづくり」の現場の「工程能力」の知識に乏しい設計者の質の低下が問われているケースが多い ようだ。

これは、 3年前のマンションの杭打ち工事 について、ブログ 「杭偽装、問われる業界 下請け任せ、不正見逃す」 で指摘した通りだ。

新聞記事を書く方も、日本の「品質管理」の現場の状況を正確に理解できる専門性 がほしいね。






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Last updated  2018.03.09 20:20:18
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