武蔵野航海記

武蔵野航海記

2008年01月15日
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大乗仏教が出来た理由には色々なものがあると思います。

現世を否定するという小乗仏教の発想がインド人に合わなかったのではないかと私は感じています。

現在のインド人の宗教はヒンズー教ですが、現世を非常に重視している宗教のようで「歓喜仏」と同じような像もあります。

大乗仏教とは原始仏教がヒンズー化する過程で生まれたものだ、という見解もあります。

また原始仏教が現実的でなかったという理由もありそうです。

古来からインドでは、原野を遊行する修行者の伝統がありました。

しかしこれは、結婚し子供を育てた後晴れて隠居になった身分の者がなったのです。

若いときは社会を支えた現実的な力だったのです。

ところが原始仏教では、若いときから修行者になって社会から離脱することを制限する発想がなかったようです。

お釈迦様自身が王子様で、彼の弟子には貴族や富豪が多かったのです。

生活や社会をどうするかという発想が十分でなかったのではないでしょうか。

在家の俗人は、修行に専念する僧侶を支援するだけで仏教の恩恵に浴することが少ない消極的な存在ということになります。

僧侶がこういう態度では、俗人も支援に力が入らなかったでしょう。

僧侶を経済的に援助することにより、宗教的な救済が得られるというギブアンドテイクの関係を構築する必要があったのでしょう。

俗人は現世の活動に一生懸命で修行をしているわけではありませんから、現世の活動を肯定し修行しなくても救済が可能だという理論が必要になります。

この理論を作り上げたのが龍樹だったのです。





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最終更新日  2008年01月15日 22時04分25秒
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