武蔵野航海記

武蔵野航海記

2008年04月20日
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江戸時代の日本人の人間関係が非常に窮屈だったというのは、事実であったようです。

封建時代というのは、日本だけでなくヨーロッパでも全ての人を差別して秩序を維持していこうという社会だからです。

単に士農工商という四つの階級に分けたという単純なものではなく、武士の間でも百姓の間でも信じられないほど細かく差別してたようです。

こういう江戸時代は窮屈な社会だったという見方に対して、「江戸時代は非常におおらかな自由な社会だった」と反対の結論を主張する研究が最近は相次いでいます。

男尊女卑というのは表面的なことで、実際は女はのびのびとしていたのだという研究もあります。

離婚が非常に多かったという事実と、夫が妻を追い出す際には持参金と嫁入り道具を全て返却しなければならないという経済的な制約が妻の座を守っていたからだというのです。

しかしこういう事実は女が差別されていなかったという証拠にはなりません。

また武士の生活は、現代の我々が考えているほど固苦しいものでなく、いい加減なものだったという見方もあります。

その証拠として引き合いに出されるのが「鸚鵡籠中記」です。

これは朝日重章という尾張徳川藩の100石取りの武士が、元禄時代に20年以上にわたって書き続けてきた日記です。

尾張徳川家の書庫に長い間眠っていたのですが、40年ほど前に公開されその内容の面白さと貴重な情報のゆえに評判となったものです。

その抜粋を、神坂次郎が「元禄御畳奉行の日記」というタイトルで書いています。

藩主の生母が淫乱で毎夜屋敷の木に登って男を求めて叫んでいたとか、不義密通事件、武士の勤務状態のだらしなさなど、三面記事的な内容に満ちています。

確かにこういう社会に対する見方というのはありうるでしょうが、この種のことはいつの時代でもありそれで全体を判断するのは危険なような気がします。





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最終更新日  2008年04月20日 07時05分42秒
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