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2009年12月05日
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■気になる本 - 知事抹殺 -



 過去に国家に嵌められた人達の本を紹介したことが
あります。

(参考) 松本サリン事件
(参考) 知られざる真実
(参考) 国家の罠

  私は、過去に原子力発電に関係したことがあります。

 茨城県大洗町の実験炉「常陽」、福井県の高速増殖炉
「もんじゅ」、そして新型転換炉「ふげん」。

 日本の原発は、軽水炉(加圧型PWR、沸騰水型BWR)
ですが、「もんじゅ」は、高速増殖炉の原型炉です。

 一般に、原子炉(新型)は、
実験炉--->原型炉--->実証炉--->商業炉 
という段階を踏みます。
で、「もんじゅ」の実験炉は、「常陽」でした。

 (省略)

 1995年12月8日には、もんじゅのナトリウム
漏洩火災事故が発生、当時、事故現場の様子を撮影した
ビデオの公開を隠したことが発覚して、管理者である
動燃と科学技術庁の信用が失墜し情報隠蔽体質が
明らかになりました。

 一方、「ふげん」は、日本国産の炉形式で新型転換炉と
呼ばれています。実験炉を飛ばし、原型炉段階から開発に
入りました。世界初のプルトニウムを本格的に利用する炉
であり、MOX燃料の燃料数も772本と世界最大の予定
でした。
 ところが、「ふげん」は、2003年3月29日に運転
を終了。廃炉手続きに入り、解体される予定なのです。

 日本の原子力は、U235(ウラン235、濃縮)を
燃料として、核分裂反応を起こし、その反応熱で水を
沸騰させ蒸気で付属のタービンの羽を回転させてモータを
まわし、発電するというものです。

 ところが、燃えかすのU238のゴミがでます。この
ゴミに中性子をあててPu239にしてしまえば、核反応は
U235と同様にえられます。これを行うのが再処理工場
なのです。でも、Pu239は、原爆の材料になります。

 これでサイクルの意味がわかったと思います。
 U235(国内採掘や輸入)を原子炉で利用し、できた
U238を再処理工場で、Pu239に変換し、また、
燃料として利用する というのが、核燃料サイクルと
いう国策です。(国家プロジェクトということです)

 ところが、再処理工場がうまくいきません。

----引用----
使用済み核燃料、貯蔵ほぼ満杯 再処理進まず原発ピンチ
 (省略)
----引用終了---

 ようは、自宅を新築で建てたが、トイレが造られなかった
という例え話と同じです。では、排泄したものは庭の大きな
バケツに入れときましょう。ところが、そのバケツの置き
場所が無くなっているのが現在なのです。

 それで考え、苦肉の策です。ちょうど、風呂は薪で温めて
いたので、薪とともに排泄物を少し混ぜて燃やそう。それが、
MOX燃料(U235とPu239の混合燃料)なのです。
(日本の再処理は、フランス政府にも委託しています。と、
いうことは、フランスからもPu239が送られてきます。)

 でも、これって、日本全体からみたらゼンゼン解決に
なってないじゃん。と若い人達からも言われます。
その通りです。

 何故、日本は、こんなに大量の原子炉を設置しなければ
ならなかったのでしょう。
----引用---
http://www.iae.or.jp/energyinfo/energydata/data3026.html
日本初の商業用原子力発電所は昭和41年(1966年)に
運転を開始し、2007年度月末現在、全国で55基、4947万kW
の原子力発電所(すべて軽水炉)が稼働しています。
----引用終わり---

 過去の2度のオイルショックは、その設置計画に
拍車をかけたことには、間違いありません。

 でも、いくら国策(国家プロジェクト)とはいえ、
一度も国民に対して、信を問うていないなんて?。
民主主義に反します。郵政民営化の問題でさえ、
衆議院を解散して国民に信を問うたのでしょう、
自民党や公明党は。

 現在だと、エコ(環境)やCO2削減のエースとして
原子力発電が謳われています。在日米軍の基地問題も
仮想敵国のソ連、中国から、テロにかわり、再編成を
行うの如しです。

 このプロジェクトを事業仕分けの俎上にしたかった
くらいです。

 何故、私がこんなに原発のことを冒頭に話をしたのか、
著者の本を読んで思ったのです。

いま
「知事抹殺 つくられた福島県汚職事件」
(著者 佐藤栄佐久、出版社名 株式会社平凡社、
発行年月 2009年9月16日初版)を読み終えました。

 著者のプロフィールはカパーから次の通りです。
-----
佐藤 栄佐久(サトウ エイサク)
1939年福島県郡山市生まれ。
福島県立安積高校、東京大学法学部卒業後、
日本青年会議所での活動を経て、
1983年に参議院議員選挙で初当選、
1987年、大蔵政務次官。
1988年、福島県知事選挙に出馬し、当選を果たす。
東京一極集中に異議を唱え、原発問題、道州制などに関して
政府の方針と真っ向から対立、「闘う知事」として
名を馳せ、県内で圧倒的支持を得た。
第5期18年目の
2006年9月、県発注のダム工事をめぐる
汚職事件で追及を受け、知事辞職、その後逮捕される
2008年8月、第一審で有罪判決を受けるが、控訴。
-----

 著者が初当選する前の状況は、自民党は誰が立候補
させるか分裂していたと著者はいいます。

 たしかに、前々者の木村守江氏は、著者と同じように
国政から知事に立候補し、1964年に当選した人です。
私の地元のいわき市の出身でもあります。

 その木村氏が、1976年8月6日に福島地検により
収賄容疑で逮捕され、8月11日に知事を辞任します。

 その後、松平勇雄氏が知事を行ない、勇退により選挙
になったが、その時、自民党は分裂したという著者の
話です。実権を握っていたのが、金丸信副総裁(自民党)
というのですから、わかりますでしょう。

 さて、いわき出身の木村氏が逮捕されたことで、
当面(数年)は、いわき市からの知事はでないだろう
と言われておりました。

 実際はその通りになりました。この間に、東北
新幹線、東北自動車道路等の布設の問題(全て
海側の太平洋を避けた)がありましたが
浜通りは脚光を浴びることはありませんでした。

 ところが、佐藤栄佐久知事が誕生して、原発問題に
真剣に取り組んでもらったところ(公平に、県民の生命
を思って という意味ですが)、原発のトラブルが
発生したのです。

 2003年4月1日には、福島県内の東京電力の
原発は全て停止したのです。このまま夏を迎えたら
首都圏大停電です。アメリカのニューヨークの状況を
笑える立場ではありません。

 もっとも、著者はいいますが、東京の人達は、
どこで電力がつくられているのか、また、その地域
の犠牲は全然知らないと。これがまず問題なのです。

 私は風向きに常に意識をしています。JCOの
お粗末なバケツでの臨界事件の時には、たしか、
冬場だったので、北風が吹いていたと思います。
(もし、夏場でしたら、南風にのってこちらに・・)

 避難所になっていた現地の舟小屋地区の集会所
は、丁度、風下でした。

 著者は、MOX燃料装?に賛成した最初の知事です。
しかし、その後、東京電力のデータ隠し、原子力
委員会、原子力保安院(いずれも行政機関)も
関係していたから、怒ったのです。
 国に対しては、原子力保安院を行政側から切り離し
独立した機関(証券等監視委員会のように)に
してほしい と主張し、行動をしてきたのです。
(いまのままだと原子力推進院だと著者はいいます。)

 その一番ひどいと思ったのは、2000年7月に
内部告発文書が経済産業省の保安院に届いたが、
東京電力に問い合わせをしてしまうというお粗末。
2000年12月には、告発者の氏名も教えて
しまう。JOCの経験から内部告発制度を作った
国が、自らその仕組みを壊した典型です。

 東京電力も、事故を起こしたあとの、地域振興策
として、3点を知事(県民)に約束をしました。
■1 サッカーナショナルトレーニングセンターを
  福島県浜通りに造る --->これは実現。
■2 郡山市にJリーグ誘致に協力し、サッカー
  スタジアム建設に協力する。
■3 会津地方には、美術館建設で協力する。
 2と3は、いまだに実現されておりません。

 そう、著者は、ことごとく、東京電力や国と
戦っていたのです。核燃料税を値上げしたのはこの
著者です。原子力は、その地域にとって麻薬と同じです。
その地域には、原子力建設に伴って、交付金がでます。
ところが、ある期間をすぎると交付金がなくなります。
とすると、ハコモノ建設で整備したが、その維持費
が重荷になり、原子力の増設を希望するのです。

そのなれのはてが、双葉町です。来年度は、夕張市と
同じように財政再建団体に指定される見込みです。

 最近ですと、佐賀県が玄海原発でMOX燃料の
受け入れを表明し、玄海3号機でのプルサーマル
燃料(MOX燃料)を挿入して12月3日に稼働
しました。これと交換にどのくらい、その地域に
お金(税金)が撒かれたのでしょうか?

 著者は、植草一秀氏と同じかもしれませんね。
著者の本を読んでみても、長期に勾留され、精神
状態に異常をきたし、また、支援者に配慮をしすぎて
とりあえず自白という手段を選んだのですから。
(私は、こういう検察の手法そのものがヤクザと
一緒だと思っております。いやいや、まだ心情を
理解している分、ヤクザのほうが対応がいい)

 でも、誰でもそのような事態にはなり得るのです。
あんな狭い(3帖)の部屋に閉じ込められたら、
誰だって一度は、そういう感情になると思うのです。

 また、「~を行った」という証明はむずしかく
ありませんが、著者のように、「~をしていない」
という証明は、難しいものです。

 しかも、取り調べ側のウソ、八百長、ハッタリ
がふんだんにでてきていますので、あきれます。

 やはり、取調べの可視化が必要ではないでしょうか。
「杉山総務部長が自殺したよ。郡山に帰れなくなるよ」
という検察官の言葉が著者の心に問題を生じさせた
のではないのでしょうか。

 著者の第一審の判決は有罪です。現在、控訴を
しています。

 この著者の本は、知事の権限、国、東京電力との
戦い、東京地検との取り調べ状況、等がよくわかる
内容となっております。地方行政に興味がある方で
したらなんなく読めるものと思います。

(12/5)


知事抹殺





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最終更新日  2009年12月05日 10時55分05秒
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