Love on line / memories of 4 years.

Apr 8, 2006
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カテゴリ: (´Д`)





危ない橋と危ない賭け part1 からの続き




しばらく眠った。ドリンクサービスをしていたけれど、やり過ごしてまた眠った。

着陸の少し前に目が覚めた。

えらく機体が揺れている。外はもう地上にかなり近づいているのか、

畑の間を道路が走っているのが見える。

視界はやたらぼやけている。霧のせい?機体は揺れ続ける。

空港が見えてきた。空港名が見えてきた。

なのに。

飛行機がいきなり上向きになった。上昇し始めた。




え?




上昇し続けてる。今、空港名が見えたじゃない?何で?

年に何回も飛行機に乗ってる私だって、ここまでの揺れはなかなかない。

おかしい。何かおかしい。

なのに、乗客たちはやたら静かで。いや、みんな私と同じことを考えていたかもしれない。

でも私、

飛行機に乗っていることさえも。





1、会えない

2、会えるけど何ともならない

3、会えて何とかなる




選択肢はそれだけじゃない?




4、飛行機が落ちる?




スチュワーデスが「期待の揺れは運行に何ら支障がありませんので…」と言っているけれど、

空港を目の前に上昇…

しかも、ものすごい揺れを伴いながら上昇し始めたことだけで頭がいっぱいで

さらには「今空港を目の前に上昇を始めましたが、原因がわかり次第お客様に説明いたします」

そう言いながら、

5分経っても10分経ってももはや街が見えないところで揺れ続けるだけで、説明なんてされなくて。





しばらくしてあった機長からの説明は、中国からの黄砂と強風で視界が極端に悪かった、とのこと。

そう説明があって暫くののち、やっと期待が下降し始めた。

タイヤが地にぶつかった音を聞いてやっとホッとした。

こんなところじゃ死ねない。





メールチェックをしたら、飛んでいる間に1本入っていたらしい。

彼だった。

いつものような画像だけのメールじゃない。

開いて少し驚いた。

テキストだけで、しかもいつにない長文で。

そう、私の言葉に答える。






「実感はないけれど、自分は確かに変わった。」

そう始まっていた。






向き合おうとはしてくれているんだと思う。

でも、前のオンオフの切り替えができていたころとは違って、

今はもう24時間が仕事のことでいっぱいだと。

だからメッセをしていても、彼にとって私は彼女ではなく同業者として話しかけてるって。

いや、彼女ではなく、というと御幣があるかもしれないけれど、

彼の仕事が始まってからは、彼にとっての私は同業者にすぎなかったんだ。

そう、彼の言う「甘い囁きも吹っ飛ばして」続く仕事のこと。

でもオンオフの切り替えは今は難しい、って。

それ以上は難しいな…またメールするから、って。

そう、それは一昨日のかみ合わないメッセと同じで。

結局は私がどうにかなればいいということ?





私はもう、ここまで来てるのよ?





久しぶりの人ごみと、久しぶりの駅だ。

生活の中にこんな喧騒がなくなってもう長い。

だからこの駅独特のざわめきや匂いには懐かしさがあって好きだ。

ここからは快速1本で彼の街に着く。

行き先の掲示板を撮って送ろうと思ったけれど、やめた。

着いてからにしよう。





18時過ぎで、もうかなり暗い。買い物客がパラパラと町外れの駅で降りていく。

車内に少し余裕ができた。

窓の外から海を眺める。

暗くて橋の鉄骨の先が見えない。

しばらくすると、海の向こうに明かりが見えてきた。

彼のいる島。





19時過ぎに駅に立つ。

8月にきたときには、彼が外の灰皿の前で煙草をすいながら私を待ってた。

でも今日は、いるはずもなく。

その灰皿も撤収されてなくなっていた。

8ヶ月ちょっとの間にも、こうして変わってる。





夜景モードで駅からの眺めを撮った。

メール添付して、タイトルに「駅」とだけ入れて本文は書かないまま送信する。

喉がやたら渇いてきた。

予約したホテルは駅からすぐに見える。

そのまま鳴らない電話を持ったまま、彼の残像があるこの場所にいるのは何ともやるせなくって。





そのままホテルに入ることにする。

会えないこと前提で予約していたシングルルーム。

10分経っても、20分経っても電話は鳴らない。

やっぱり鳴らない。





















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Last updated  Apr 9, 2006 10:08:02 PM
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