三一太福

三一太福

2007.09.12
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カテゴリ: 安倍晋三前首相
 安倍晋三首相辞任の速報が流れる直前まで,私は午後1時から始まる予定だった国会代表質問の中継を見るため,テレビの電源を入れて待っていました。

 ところがその時,速報が飛び込んできたのです。

安倍首相が辞任する意向を持っている

「まさか!?」と思いましたが,直ちに冷静さを取り戻し,随時伝えられる速報を頼りに,情報収集に着手したのでした。

 実は私自身,辞任の予兆のようなものは感じていました。

 10日朝に訪問先のシドニーから帰国した安倍首相は,そのまま出勤,午後からは国会にて所信表明演説をこなしていました。翌11日,午後に面会した津島派会長の津島雄二税調会長は,報告にまったく関心を示さない安倍首相の態度を「不審に思った」と述べています。心配した中川秀直前幹事長は「一人で何でも抱え込んではいけない」と声を掛けたものの,安倍首相は「風邪をひいた」と言い残し,午後5時半前,公務を切り上げて早々と公邸に戻ったのです。そして翌12日…。辞任を正式に表明したのです。

 与謝野馨官房長官も12日午後の定例記者会見の中で,安倍首相の辞任の理由の一因として「健康問題」を挙げました。どうやら安倍首相の健康状態は相当厳しいようで,特に8月下旬のインド・東南アジア,9月上旬の豪州訪問と外遊が続き,体調不良が続いていたそうです。

 首相官邸筋によると、安倍首相は最近,胃腸の調子が悪く,おかゆを食べることが多かったようです。8月下旬のインド訪問でも,刺激の強いスパイスの多い現地料理ではなく消化の良いメニューを特注。帰国後は公邸で点滴を打つこともあったようです。

 それにしても,このタイミングでの辞任はやはり腑に落ちません。参院選惨敗直後に辞任すべきだったという声をよく聞きますが,私は主要国首脳会議(ハイリゲンダムサミット)から帰国した6月上旬には退陣すべきだったと考えています。そうすれば参院選は新しい総裁のもとで戦えた訳ですから。

 しかしながら,健康問題があるとはいえ,直前に「職を賭す」と宣言した以上は,もう少し,せめて国会閉幕までは職責を果たすべきだったと思います。在任中に病に倒れて急逝した1980年の大平正芳元首相,2000年の小渕恵三元首相のように,命懸けで取り組む必要があったのではないでしょうか。





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最終更新日  2007.09.13 11:36:17
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