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fenceban_pho108.gif ~フェンスにのぼって~ 7 ~


 フェンス ・・・ それは場所を分けるために設けた仕切りで、つまり塀ですね。
  その向こうにはどんな世界があるのでしょう?
子供から大人へと旅立つ時、私はいくつものフェンスによじ登っては眺め
行く先を探していたように思います


バレーボールとの 出会い 


中学1年の2学期まで、部活動もせずふらふらしていました。
部活には入りたくてウズウズしていたのですが。
放課後はM子やN子のいるバスケ部を冷かしに行き・・・そのうち、バスケ部は他にもH子など、同じクラスの仲間がどんどん入りました。
それでも私はなぜかバスケ部に入るのを躊躇していました。
その当時、バスケ部はこの学校の男子のエリート集団である・・と言われていました。
若干例外もありましたが(笑)
私はどこかアウトローな人達に惹かれる性質だったので、あからさまなその集団にはどうしてもなじめなかったのでしょう。
自分自身がアウトローでもあったのです。明らかに一緒に居ながら、M子やN子達と一線を画すようなところがあったのです。
不良っぽい集まりと言えば、断然野球部でした。(もちろん、ここにも超真面目で秀才の例外も居ましたが)もちろん、野球が大好きな私です。
しかし、野球部に私が入れるわけがありません。
当時、オリンピックでの男子選手の活躍により、バレー部も大人気でした。
女子の間ではこれまでのバスケ部への憧れ一辺倒からバレー部派と2分するような勢いでした。
何しろ、当時のアイドルに似ていた(ジャニーズ系?)先輩がいて、早速M子に連れられて見学行ったくらいですから。
その日は、M子もバスケ部の練習だったので、一人で見学していました。
もう既にたくさんの新人部員が入ってしまった後なので、先輩たちは一年生の見学にはもう関心のない時期でした。
私に気づいたのは、2年生で部長になったばかりのM川さんでした。
「あら、今日はひとり?いつもM子ちゃんといっしょにいる人でしょ?」
とても、優しいお姉さんという感じで、とてもバレーボールをやっているスポーツウーマンには見えませんでした。
ロングヘアを無造作にまとめて、音楽室でピアノでも弾いている方が似合いそうな深窓のご令嬢のよう!
「・・・はい。」消え入りそうな声で答えたのを覚えて居ます。
「いっしょにやらない?」
「は?・・・」
「入部希望じゃないの?N野君を見に来ただけ?」と、くすっと笑いました。
「いえ、そんなわけじゃ・・・」やっぱり、M子と一緒にいると、目だってしまうんだなあと恥かしくなりました。

「そうよね。M子ちゃんとは違いそう。無理やりくっついてるように見えたもの。ねえ、良かったら一緒にやらない?」
「あ・・・あの、私あまり運動神経良くなくて・・・」
M川さんはまたくすっと笑って、「心配しなくていいわよ。私も鈍いんだから!」
結局私は、先輩男子に憧れて入部したのではなく、綺麗で優しいM川さんに憧れて入ったのです。
しばらくして分かったのですが、M川さんは、同級生だけでなく、下級生の男子の憧れの的だったようです。
バレー部ははじめ筋トレばかりで、しんどかったけど、とても楽しい雰囲気でした。
遅れて入った私だったけど、同級生の女子も私に対して先入観だけで判断するようなタイプではなかったのが嬉しかったです。
それよりも、1年先輩の男子がとても面白かったのです。 まるで、お笑い軍団の様!
私のように田舎者?の集まりらしく、ちょっと練習の合間のトークが面白かったのです。
F島、M田、S本は、まるでお笑いトリオでした。
男女同じコートで練習しなければならない日は、おなかを抱えて笑ってばかりで、私たち一年生は練習になりませんでした。
彼らは一年生の私達にちょっかいをかけて楽しんでいるのですが、私達がサーブの練習をしていると、 反対側に行って、レシーブの練習を兼ねボール拾いをしてくれるのです。
これが、可笑しな格好で拾って見たり、わざと大げさにしたり・・・・
あまりの、脱線ぶりに、M川さんが、止めに入ることもしばしば。M川さんも、半分は笑ってあきらめているいたのですが。
ところが、このバレー部男子、県大会で優勝するほどのツワモノ達だったのです。
中学バレー部始まって以来の快挙。当時全国中学大会がなかったのが残念です。
お勉強の方も立派なものでした。本当に頭のいい3人だったのでしょうね。 のちに、3人とも国立大学へ!しかも、うち2人はあのT大でございます!!
私はこう言うタイプの方が断然好みでした!
バスケ部のようにエリート然としていなくて、後輩の面倒見がいいのです。その上、お笑い系?!
顔??・・・味のある顔でしたね!!(^_^;
バスケ部ももちろん強くて県大会や近県大会に出るほどでしたが、長年そうだったからか、
いつも張り詰めた雰囲気があり、チームワークはもちろんですが、
個人の技術を常に磨く為、休み時間も自主練習するくらいの真面目さだったのです。
2年の終わりまではバレーボールに明け暮れた楽しい時期でした。
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