心も体も健康家族

< 新しい記事

新着記事一覧(全454件)

過去の記事 >

2011年10月20日

うたし絵本シリーズ　トイレのかみさま（３）

テーマ：今日どんな本をよみましたか?(91764)

カテゴリ：カテゴリ未分類

うたし絵本シリーズ　２（２００６年発行）
トイレのかみさま
監修・小林正観　作・神光幸子　絵・斎藤サトル
サトルーチ出版　発行

読んであげるなら　４才～
自分で読むなら　小学校初級から大人まで

　すると・・・
どすん，どすん，
トイレの　なかに　なにかおおきな
あしが　あらわれました。

　つぎに　みえたのは　おおきな　しろい　ぬのぶくろ。
その　しろい　ふくろは　とっても　いいかおりがします。
おはなの　かおりのような　なにか　ふしぎな　においです。

　その　おはなの　かおりのような　ないか　ふしぎなにおいの　ふくろの　もちぬしは，さいごのかみさま　トイレのかみさま　だったのです。

　まさおくんは　すごく　うれしくなりました。
そして　トイレのかみさまに　いいました
「きてくれて　ありがとう」

　トイレのかみさまは　おおきな　からだで
おじぎをして　いいました。
「どういたしまして。ここは　とっても
きれいで　すみごこち　よさそうじゃのう。
ここを　わしの　すみかに　しよう。」

　まさおくんは　おおよろこび。
「ありがとう。ありがとう。」と
いつまでも　いいました。

　トイレのかみさまは　まさおくんに
いいました。
「こんなに　きれいに　おそうじを
したのは　まさおくんだね。
きっと　いいことが　あるとおもうよ。」

　つぎのひ，あさ　めざめたら，
まさおくんの　おかあさんが
こういいました。

　「たくさん　おそうじを　してくれて
ありがとう。
ごほうびに　おこづかいを　あげるね。」

　まさおくんの　おかあさんは　つづけて　いいました。
「それにしても　ふしぎねー。ねるまえには　なかったはずの　
おかねが　あさ　おきたら　つくえのうえに　おいてあったのよねー。」

　そういいながら，おかあさんは　まさおくんに　せんえんさつを　くれました。

　「あれ　このおかね　なんだか　いいにおいがする。」
まさおくんは　きづきました。
「あっ！そうだ。
トイレのかみさまの　おおきな　しろい
ぬのぶくろの　においだ。」

　まさおくんは　そうぞうしました。

　きっと　トイレのかみさまが
みんなの　ねている　あいだに
こっそりと
　あの　おおきな　しろい　ぬのぶくろの　なかから
おかねを　だして，つくえのうえに　おいてくれたんだ。

　トイレのかみさまが　いっていた「きっと，いいことが　あるよ。」
というのは　このこと　だったのですね。

　トイレのかみさまは　おかねの　かみさま　だったのです。
あの　おおきな　しろい　ぬのぶくろには，
いっぱい　おかねが　はいっているのかも　しれません。

　かみさまたちは　おそうじを　しているすがたを
どこからか　にっこり　みているでしょう。

　かみさまたちは　どうやら　きれい　が　すきみたいです。

あとがき
　私，斎藤サトルは小林正観さんの本の挿絵を描かせていただいております。今年（２００６年）で，正観さんと出会って１０年になろうとしています。この１０年間ずっと，いつも喜ばれる存在として実践されている正観さんの姿を見させていただいております。

正観さんの生き方，考え方をペンギンで例えた「さすらい　こうてい　ぺんぎん」という絵本を作りたいのですが題名しか浮かんでいないと伝えたところ，すぐにその場で物語を神光幸子さんが作ってくださいました。その本の打ち合わせの最中「もう一つ「トイレのかみさま」という絵本を作りたい」と漠然と題名だけを伝えたところ，なんとまたすぐに作ってくださいました。

正観さんのいわれる話を子供にもわかりやすい，リズムある楽しい内容で作ってくださいました。

正観さんのトイレ掃除にまつわる話は，とても面白く興味深いです。

トイレ掃除をすると臨時収入が入ったという実例報告もいつくも聞かせていただいております。（おかげさまで私も体験させていただいています。）

この本も「さすらい　こうてい　ぺんぎん」と同様，一人ではなかなか作れないものが，小林正観さんの監修の元，神光さんの制作協力をいただき，いつも関わってくださる皆様のおかげで出来ました。このようなすばらしい絵本ができたことに心から感謝申し上げます。ありがとうございます。

子供だけでなく，大人の方までも，心に染みいるすばらしい絵本と感じています。

みなさまの楽しい日々にお役立てできれば幸いです。

つながっているすべての人に，ありがとうございます。

お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう