19世紀美術の殿堂 オルセー美術館とフランスの家庭料理
パリ滞在中の一日、オルセー美術館に行きました。
1848年から1914年までの絵画を中心とした美術館です。
印象派の作品が多く見ごたえがあります。
かまぼこ型の大屋根はオルセーが長距離列車のターミナル駅であった名残です。
オルセー駅は1936年の改築後様々な用途として使われていましたが
1900年のパリ万博を控え、ホテル兼であったその駅舎を生かし
1986年にオルセー美術館として生まれ変わった、と友人が説明してくれました。
その名残はあちこちに見られますが、大時計もその一つです。
所蔵作品は4000点にも上り、半日で見ようとしたことを後悔しました。

ミレーの「落ち穂拾い」

ルノワールの「ムーラン・ド・ギャレット」

ドガの「踊りの花形」

ゴッホの「ローヌ川の星月夜」
このほかにもゴーギャン、マネ、セザンヌ、セリュジェ、ムンク...
ブレーデルやロダン他の彫刻にアールヌーボーの工芸品
もう書ききれないほどのうっとりするような芸術作品がいっぱいです。
名前を知らない作品でも作品の前で立ち止まってしまうものも多々ありました。
オリジナルの絵画を自分の目でじっくり見て感じるこの気持ちは何なのでしょう。
薄いレースの風合いやほんのり赤みをさした肌の色...
夜の深さ、音楽が聞こえてきて引き込まれていきそうな感覚...
歓喜や悲しみ、猜疑心まで描きだしてしまう画家たち。
しばし時を忘れて印象派の作品の魅力を堪能しました。
心残りでしたがオルセーを出てポンデザールへ向かいました。
オルセーはセーヌ川の左岸にあります。
大きな観光船が行くセーヌの向こうにはルーブルが見えます。
ポンデザール「鍵の橋」は右岸のルーブル宮殿のクール・カレまで渡してくれます。
南京錠に二人の名を書き橋の欄干の網の部分に付けて鍵をかけ、
そのカギをセーヌ川に投げ込む「カデナ ダムール」。
2008年ころから恋人同士の変わらぬ愛を願って行われるようになったとか。
錠前の総重量は50トンにもなったと言われ
2014年には金網の一部が壊れて、橋が通行止めになったとのこと。
残念なことに、金網は錠前ごと取り外されアクリル板に置き換えられ
今年の6月1日から錠前を取り付けるのが禁止されてしまいました。
とはいえパリは恋人の街、あちこちでお熱いカップルを見かけるのは変わりがありません。
そんなパリの様子を「パリの空の下」はよくあらわしていると思います。
さて、夕ご飯は「マキシム」で?
ベルエポック時代、一世を風靡したかの有名レストランです。
1893年の開店の前はアイスクリーム屋さんだったんですって。
コンコルド広場からマドレーヌ寺院へ向かう途中にあります。
世界の名士たちはが夜な夜な会食を楽しみ
某国王などお忍びでいらっしゃる王族も多いのだそうで....
今のオーナーはピエール・カルダン氏。
彼はアール・ヌーボーのコレクションでも有名なんだそうです。
マキシムと同じ建物の中にある「アール・ヌーボー美術館」で展示しています。
美術館はともかくマキシムでのお食事はとても気後れしてしまいますから
ちょっと足を延ばして9区へ。
パリのアパルトマンの立ち並ぶ街角を歩いて行きます。
お目当てのレストランはビニヨン通りにある「ル・ロワ・デュ・ポトフ」
気さくな下町の家庭料理「ポトフ」のほうがしっくりきます。
赤いチェックのテーブルクロスのこの店はポトフではとても有名。
じっくり煮込んだポトフには骨の髄も入っていてこれがまた美味!
野菜や肉にはマスタード、髄は塩でトロウマの食感と味を楽しみます。
スープもおすすめです。
ワインは飲み放題のハウスワインが20€なのですが、
ワイン好きの方は自分で選んで注文されるほうがいいと思います。
外に席が1,2席ありますが店内でいろいろ見ながら食べるのも一興。
来店者の名刺や写真がいっぱい飾ってあるからです。
ギャルソンも丁寧な応対でしたが
観光客だとぶっきらぼうともいえる日本語で案内するので不評もあるようです。
でも彼らは日本人のお客様に「おすすめを日本語で伝えよう」としているようです。
さて、こちらで食べ忘れてはいけないものは「洋ナシのソルベ」です。
実はチョコレートムースも食べて「おほぉ~」と言う位美味しかったのですが
ソルベに軍配を上げました。
こうして歩いて回っているとその地域によって雰囲気が違い
パリっておもしろいなぁ、とだんだん感じてきました。
だから一日すくなくても15000歩、
さすがに30000歩の時は不機嫌になりましたが...
さあ、次はどこのことを書こうかな?
サンジェルマン、シャンゼリゼ、カルチェ・ラタン...
迷います...思い出が色あせないうちに書きとめておこうと思います。
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