また午後から雲が空を覆い始めました。
気温も下がってきてなんだか雨の降る予感もしてちょっとしょんぼり。
天候はどうにもなりませんが、せめて気分を明るくしないといけません。
明るい色といえば七宝の輝きを思い出します。
今日は北京での滞在中に訪れた七宝焼き工房と京劇鑑賞の事をお話しましょう。
景泰藍(ちんたいらん)と京劇
中国語で七宝は琺瑯ですが、景泰藍と呼ばれている七宝は北京が有名。
明の景泰期(1450~1457)に釉薬の藍が見つかり
その後七宝焼きが盛んになったことから景泰藍と呼ばれているそうです。
象牙の彫り物、玉器、堆朱と並んで七宝工芸は中国の四大伝統工芸の一つに数えられていて
七宝の中でも景泰藍は北京にしかなく、その技法と変わらない美しさは人気があります。
まず工房で驚いたのはその造り方です。
黄銅の胴体に細い針金というか網のようなパーツをデザインに合わせて付けていくのです。
下地を針金で描いていく女性の指の美しさに思わず見とれてしまいました。
下地ができるとその上になんとも言えない様々な色合いの釉薬を重ねていきます。
淡い色の釉薬でも焼くとはっきりとした美しい色に変わるのだそうです。
3回に分けて重ねていくので永遠に色が変わらないとのお話でした。
七宝とは「金、銀、瑠璃(ターコイズ、オニキス)、玻璃(水晶)、貝、珊瑚、瑪瑙」
に代表される仏典中の7種類の宝で、極楽浄土の荘厳さを表す時に使われるそうです。
景泰藍独特の青い作品は特に美しく感じられました。
七宝工芸の工房を見学した日の夜には京劇を観にいきました。
前門建国飯店の一階にある「梨園劇場」は主に観光客向けのようです。
梨園劇場では前方席ではお茶とお菓子付きのサービスが受けられます。
お茶は口の長い急須を回したりして上手に操り注いでくれるパフォーマンスが見ものです。
くるくると取り回した急須の長い首を頭に載せて注いだりもします。
よくこぼさないものだと感心しました。
またここでは役者さんのお化粧の様子や着付けをしたりするのを見ることができます。


この日の演目は「覇王別妃」でした。
「覇王別妃」は香港映画の「さらばわが愛」でご存知の方も多いと思います。
西楚の覇王「項羽」と「虞美人」の物語で、
虞妃が敵が迫っている中、項羽を励まそうと剣の舞を踊り、
最後には自刃するという物語です。




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