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都立トップ校および私立トップ校受験者は、現在自由英作文対策の真っ最中。
しかし、中3まで塾に通わず、学校教育のみで育ってきた子には、自由英作文は正直にしんどい。これは、公立中学の授業の責任だけではなく、公教育全体の会話重視の風潮の中では致し方ない面もある。
実際、補助プリントも使わず、ニュークラウンと超簡単な準拠ワークだけで授業する中学が多い中、その環境下で育ってきた中3生に、「自由英作文を書け」と言っても、それは北島三郎一家にエグザイルを歌えと言っているようなもんである。
そんな状況であるし、入試直前でもあるので、仕方なく?ディスコースマーカーを中心に、ある程度決まった型を指導した。
初めに主張を述べる場合は、
中学生なら、「I think that.... 」「I believe that.... 」「My view is that ....」あたりが覚えやすくて良いだろうと思い、暗記させた。
とりわけ「賛成」「反対」が明確な場合は、「It is right to」「I agree with 人 that ....」「I am against ~.」「I disagree with the opinion that ....」などで書き出すことも、1つの方法である。
中学生の大好きな「理由」については、これまた中学生の大好きな「単独Because」が、必ず1つは出てくる。
これに対しては、インターナショナルスクールなどの英作文指導でよく使われている「It is because ....」で逃げさせるのが無難だと感じている。また、「This reason is that .... 」などの表現でも減点されることはないだろう。
理由を2つ以上述べるときは、
MoreoverやAlsoで繋げるのが安全。「And we shoud not forget that ....」なんて言い方も一応は指導したが、文字数制限を超えてしまう可能性が大きいので、前者2単語を覚えておくように言っておいた。
他には、「first , first of all , firstly」「second , secondly」「finally , third」などのナンバリングの仕方も指導した。
もっと型にはめてしまうのであれば、
The first reason is that.... The second reason is that....
One reason is that....The other reason is that ....
などの表現も良いのだが、やはりこれも高校受験段階だと、制限字数オーバーの危険性もあるので、軽く触れる程度にしておいた。
結論部分は「Therefore , I believe that.... 」と「I conclude that」の2パターンだけ指導。
以上のような基本的なディスコースマーカーを覚えさせた上で、あとは高校受験段階で応用の利く「厳選例文45個」を与えた。
「ディスコースマーカー+45例文」を組み合わせれば、おそらくほとんどの高校の自由英作文に対応できるだろう。
うん!非常にうさんくさい指導だ。でも、こうゆうの大好きなんだ、僕。(人気がないとコマを頂けない塾講師畑で育ってきたもんで)
以上を踏まえ、いくつかの文章構成パターンを指導しておいた。
「理由型、理由列挙型、対比型、たしかに~しかし型」の4パターンである。
あとは、出来るだけ多くの問題にあたりながら、それぞれの問題で、この4パターン全てで英作文してみることが「慣れ」に繋がる。
いずれにせよ、重要な注意点は2つ。
まず、自己流で書かないことである。特に頭に浮かんだ日本語をそのまま英文に直す行為は大変危険なので、そこを注意しておいた。
また、出来るだけ短い文で書くことも大切。関係代名詞や分詞を混ぜた文はなるべく使わないように指導しておいた。特に自動詞と他動詞の区別が付いていない段階で、中学生に関係代名詞の英文を書かせることは大変危険。
本日は、自動詞と他動詞の存在、およびvisitとgoを使って、関係代名詞と関係副詞の違いを軽く指導し、「分かったね。関係代名詞は本番で使わない方が無難でしょ?」で授業終了。
あとは練習あるのみ。残り2ヶ月。本番で出来るだけ減点されないように仕上げていこう。
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