MATRIX7

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2009.07.16
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カテゴリ: サッカー
 スペイン・エスパニョールに移籍した中村俊輔に地元の期待が集まっている。それも、熱気としか思えない声援が続いている。これほどまでに期待を集めた日本人選手はいないだろう。それはセルティックでの実績から生じたものだから、熱い思いに応えられるかが課題になってくる。日本人としては喜びつつも、スペインとスコットランドの違いが大きいことを認識しないと危うい。
中村俊輔への期待の大きさは、セルティック時代の映像から生み出されていることは間違いない。攻撃の中核として、セルティックの得点シーンに関わってきた事実は大きい。ネットのダイジェスト映像を見ていれば、エスパニョールのファンが刺激を受けるのも無理はない。獅子奮迅の活躍をしてきた姿がスペインでも理解されていることに驚く。セルテック時代を再現してくれれば、エスパニョールの戦力は大きく飛躍すると信じているのである。
 3年くらい前のセルテック映像を見ると、もっと切れ味のあるサッカーをやっていたことが理解できる。中村俊輔がパスを受けた瞬間に、前線の攻撃陣はゴールに向かって突入し始める。4年間のセルテック生活は、チームプレイの密着度という面で大きな成果を挙げてきた。パスをつなぐためのパスでなく、攻撃の発火点となるパスを出し続ける俊輔の姿を見れば、スペインで過剰な期待が生まれるのも仕方がない。
 しかし、過剰な期待と大きな失望は紙一重の世界なので、日本人としては心配になる。まったく環境の異なるスペインで、スコットランドと同じような働きができるかはわからない。チームのシステムに慣れるまでは、苦労することも見えている。それでも同僚たちが映像を見て、セルテックの選手のような動きをしてくれると、中村俊輔の働き場所が生まれてくる。心配しつつも、何とかスペインの地に歴史を刻んで切れることを楽しみにしよう。





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Last updated  2009.07.16 15:06:55
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