MATRIX7

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2009.09.23
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カテゴリ: サッカー
 イングランド・プレミアリーグを混戦に持ち込んでいる一番手は、マンチェスター・シティの躍進だろう。アラブの石油資金を活用した補強戦略が成功して、有力クラブに成長しつつある。まあ、人間は金に弱い。石油資金に目がくらんで、シティに移籍をした選手を責めるのは酷だろう。3倍もの契約金を提示されると、人間は喜んで契約書にサインしてしまう。サッカー界も不況に見舞われている中で、唯一の大盤振る舞いをするシティは貴重な存在になっている。
 シティはそのサッカースタイルそのものを強く批判されてきた。金持ちの道楽クラブと罵声を浴びせられている。下位グループに埋没していた時、同じ都市のユナイテッドの名声だけが賛美されてきた。ユナイテッドがプレミア最強のクラブであることは間違いないのに、何とテベスが脱出してシティに飛び込んだことが、プレミア動乱のきっかけをつくった。
 資金難のアーセナルがアデバヨルをシティに売却したことが事態を一層悪化させた。アデバヨルの移籍がリーグ全体の戦力バランスを崩したといえる。シティはアデバヨルの獲得によって得点力を大幅に上昇させ、アーセナルは苦しい状況に追い込まれている。ベンゲル監督がどうしてアデバヨルの放出を許可したのかが理解できない。放出の危険に何度もさらされながら、生き残ったチェルシーのドログバと比較すると、アーセナルの資金難は相当深刻な状況らしい。
 プレミアのシーズンが開幕すると、補強を成功させたシティは快進撃を始めた。パワフルな攻撃力を生かしたたサッカーで、弱体化したアーセナルを一蹴した。開幕から連勝を重ねて、マンチェスター・ダービーに突き当たったのである。王者のユナイテッドがどういう試合をするかに話題が集中したのも当然だろう。ここでシティを叩きのめしておけば、勢いは消滅する。ユナイテッドに期待された役割だった。
 Cロナウドの移籍によって、ユナイテッドの戦力は明白に落ちている。逆に、補強を断行したシティの力は上昇している。結局、試合においてユナイテッドはシティを突き離すことができなかった。ミスを食いつかれて、力量の差を見せつけることができなかった。戦力の差は存在しても、それはかなり接近したものになることを実感させた。プレミアで圧倒的な強さを誇るユナイテッドを脅かしたことで、シティの評価は急上昇するだろう。それが自信に結びつくから、シティを侮ることはできなくなった。





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Last updated  2009.09.24 10:08:35
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