号泣の手術室

ちょうど二年前、崖の淵に立たされて、

藁をも掴む思いで、米村先生の診察を受け、2クールの腹腔内抗がん剤治療をし、

1月の19日に滋賀県草津市の病院に転院し、この日に手術をしました。

今でも鮮明に憶えています。

18日に草津に行く前に、京都のホテルに泊まり、19日の朝に草津市に行き、

朝からのPETを受け、そのまま入院しました。

18日は、主人と沢山話しました。

美味しい料理を少しずつ食べて、と言っても私は、首の静脈から管を入れている

状態だったので、直ぐにお部屋に戻り、京都の町並みをゆっくり眺め、

これから起こる自分の先を本当に何度も何度も考えました。

転移の状況から、絶対的に避けられない人工肛門のことや、人工膀胱のこと、

余命を受けていたので、主人にちゃんとお礼を言わなければと思っていたが、

泣いて言葉にならないので、

お互いにベットに入り、電気を消し部屋が暗くなってから、

勇気を振り絞って、沢山のお礼、

私が亡くなってからの、お墓のこと。子供の事沢山言いました。

私は、母の実家の墓に入れて欲しいと、もう主人の会社の顧問弁護士に渡していました。

主人が再婚した場合、お墓に私がいたら次に結婚した方に迷惑がかかるし、

主人も大変だろうと思って、、、、

私が亡くなってからの事は、誰にも解かりませんから、自分で自分のことは

ちゃんとしていたかった。

主人は気が付いたら、私のベットの淵に顔を乗せて、私の頭をなでながら、

啜り泣きをしているのがわかりました。

何も、言いませんでした。

ただ、ただ、ずっと私の話を聞いていました。

死に直結する病気になるとは、病気以外の辛いことがありすぎます、、、

本当に個々の人間性に問われる事かもしれません。

それから入院し、手術を迎える3日前にまた、主人が飛行機と電車を乗り継ぎ

病院に来てくれました。

そして手術当日、手術室まで看護士と三人ゆっくり歩きながら、

パパは、私の手をグッと握ってくれました。

自動ドアが閉まる直前に、もう私たまらず号泣。

でも、ドアはそのまま閉まって、

手術台で余りにも泣くので、ガーゼで顔を拭かれたのを思い出します（笑）

あの時から、10キロ太り、

今、こうやって生きている事を本当に本当に、感謝しなければいけません。

私の人生は、米村先生の手によって吹き返して頂きました。

そして、主人お仕事の努力によって、手術も受けられお薬も続けて来れています。

全てに感謝しなければいけません。

一昨日、仙台に子供の面接で行く時も、

サロンで、27日イベントがありまして、多くの方とのお話をさせて頂いた時も、

やっぱり、草津での出来事を思いだし、本当にあの時に頑張ってよかったと、

心から思いました。

多くの、病気で苦しんでいる方がいると思います。

手術が出来ない方々を考えると、私は状況的に本当に有り難い事で、良かったと

思っています。

なので、愚痴ばかりこぼしてもいけないし、何か生かされている自分に出来る事は

ないかと本当に思うのです。

あの時は、なんで号泣したか・・・・・・・・

怖かったのか、

死にたくなかったのか、

自分の体が目が覚めると変わっている訳だからそれが怖かったのか、

とにかく、あの時は本気で泣いた。

もう直ぐ、キィ君の卒園がやってきます。

そして、入学式がやってきます。

当時の私の目標は、ゆったんの小学校の入学式でした。

それはあと1年。

昨日、九段の病院から腫瘍マーカーの結果が来ましたが、

とりあえず大丈夫。上昇傾向にはあるので、来月に又検査してCTも撮るとの事。

肺の影もいぜんありますから、経過を見たいところ。

抗がん剤も休薬に入りますし、ゆっくり自分の今は良いと思える人生に、

浸ってみようかな（＾－＾；）なんて、思ったりして、、、、、、

ちょうど2年が経ちました。

ありがとう