20221216FRI
文部省唱歌にはこんないい歌もある。季節に合わせ、小学生は声を揃えて歌うべきである。
冬の夜
1.燈火(ともしび)ちかく衣(きぬ)縫ふ母は
春の遊の楽しさ語る。
居並ぶ子どもは指を折りつつ、
日数かぞへて喜び勇む。
囲炉裏火はとろとろ、
外は吹雪。
2.囲炉裏のはたに縄なふ父は
過ぎしいくさの手柄を語る。
居並ぶ子どもはねむさ忘れて、
耳を傾け、こぶしを握る。
囲炉裏火はとろとろ、
外は吹雪。
新訂尋常小学唱歌第三学年用から。
なお、タイトルにはフリガナを付けていないので、「冬の夜」は「ふゆのよ」と読むのか「ふゆのよる」と読むのか不明である。俳句の世界では「冬の夜(よ)」と読む慣習があると聞いた。恐らくしかし「冬の夜(よる)」と云ったのではないかと思う。
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