法テラスでは、登録弁護士、司法書士が交代で無料相談に応じている。
本日は私の当番日、午後1時から4時半まで4名の相談にあたる。
相続の1名を除き他は債務問題。
最初の相談者のA子さん(72歳)は身寄りのない一人暮らし。
持病のため思うように働けず、先月ビルの清掃のパートも辞めて
生活保護の申請中、「借金があれば保護は受けられません」「奇麗にしてきて下さい」
役所の人に言われるままに相談会に訪れた。借金はS社の35万、10年前から
一度も遅れる事はなく支払いをしてきたが、ついに・・
律儀なA子さん、S社に支払いの猶予をお願いするも、「まだ枠(限度額)がありますから
心配することありませんよ」「返済金と同じ額を引き出して、そのお金を直ぐ入金してくれ
れば結構ですよ」と言われる始末。
今までも残高が少なくなると、「生活大変でしょう、遠慮なく使ってください」と個人名で
度々通帳に振り込んできたと言う。これでは死ぬまで借金は無くならない。
しかし「今まで親切に良くしてもらった」とA子は言う。身寄りのない彼女にとって
唯一の心の支えだったかも知れない。
「過払いになっている可能性がありますよ!!」いくら説明しても理解できない様子、
其れもそのはず、インターネットも、相談できる人もいなかった。
最後の相談者のTさんも、過払いのことを始めて知ったという。
あらゆる情報が溢れているのに、遮断され、取り残された人々が沢山いる。
先日、過払いで法律上支払の義務がないのに請求を続けた業者の行為を
不法行為と判断した判決も出た。
今こそ、業者の「告知義務」を法律で徹底させることが必要ではないか。
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