「地元だと誰かに見られそうで」とMさん、A県のT市から1時間半かけて来所。
そのわりにはあまり深刻そうではない。
借金総額 13件 800万円程 住宅ローンも支払い中、それなりの収入もあるのだ
が・・
私 「何故、こんなに(借金が)なってしまったんですか?」
Mさん 「何故と言われても・・自転車操業ですよ」
「カードで簡単に借りられるもので、つい・・」
私 「奥さんはご存知ですか?」
Mさん 「はい、妻名義のものも200万ありますが、それは、まだ大丈夫です」
私 「うぅーん・・・」
(何かおかしい?) 書いて頂いた債権者一覧表の最後に[T信販、300万 車ローン、
借り入れ時期 平成21年3月]とある。
私 「車買ったんですね、新車ですね?」
Mさん 「はい、これ(車のローン)の支払いも来月から始まるもんで・・」
私 「何故、こんな状態で車を買うんですか?」
Mさん 「車が無ければ不便なんですよ、田舎だから」
私 「車は引き上げになりますよ」
Mさん 「引き上げ?困るなぁ・・・・」
私 「再生するには何かを犠牲にしなければなりませんよ」
「それに意識を変えないと、何度も同じ事を繰り返しますよ」
多重債務から脱出するにはそれなりの覚悟は必要だ、痛みも伴う。
本当に守る者は何か? 家?車?信用情報?それとも家族の幸せ?
遠方から来所されたMさんには申し訳ないが受任を見送る。
奥さんともよく相談して、借金に真剣に立ち向う気持ちになって貰いたいものだ。
其の時こそ再生への第一歩です。
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