青空と木洩れ日

青空と木洩れ日

2022.11.18
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映画好きの知人から誘われて
映画『アムステルダム』を観に行きました。

疎い私でもどこかで聞いた位、話題作のこの映画、
観てみると結構迷走していて、
レビューを読んでもいまいち納得するものがないので
勝手に解釈してみました。

あらすじや監督・俳優紹介については
すでに沢山のレビューがあるので省きます。
なぜかというと、
ストーリーは細かい話が沢山つまってるし
監督も俳優も今時の豪華メンバーが勢ぞろいで
書き出すときりがないから。

で、単刀直入に本題に入る事にしますが、
この映画の言いたかったことって
「だまされるな。大きな資本と権力が
独裁主義に巻き込もうとした史実を思い出せ」
ではないのかなと思いました。

ラッセル監督は以前から政治的活動にも熱心な人だし
ちょこっと出ていたT・スイフトも
最近抑えめにしているけど政治的な意思表示を
活発にしていたので
やはり伝えたいところはその辺なのかなと思います。

映画製作が計画されたのが2017年頃で、
丁度その頃アメリカは大統領が変わり
フェイクニュースの氾濫や
主導者による誤情報の発信や大衆の扇動等
様々な懸念が起こっていたので、
そんなことも理由の一つなのかなと
勝手に考えてみました。

そして映画公開時が
ロシアのウクライナ侵略や誤情報の発信、
ロシアを支持する国々による2分化等と重なり
話題作になったのかもしれません。

しかし、あからさまに本題を唱えると
面白みのない、ただの真面目なドキュメンタリーに
なってしまうので、
エンタテイメント性を加え、ミステリー仕立て
冒険的、ラブストーリー、コメディ的要素も加え
政治的な話や真面目な話に興味がない人達にも
楽しみながら考えてもらおうとしたのが
ちょっと上手くいかなくて
深い複雑な要素が一杯詰まってるのに
よくわかんなく浅く長い話になっちゃったようです。

思うに、俳優が豪華すぎたかも?
顔ぶれが個性的かつきらびやかすぎ?
M・ロビーなんかどのシーンも美貌が先に目立つし
なにせこの人、バービー実写版主演のルックス。
他の俳優も役柄より俳優本人の印象が強い。

J・D・ワシントンはいい感じでくせがないんだけど
それでも父親の事意識しちゃう。

唯一、R・デニーロはさすがベテランだけあって、
この人中年位までは本人の個性が前面に出る人でしたが
とても馴染んでました。さすがです。
モデルとなった軍人とは全く見た目が違いますが、
史実に残るスピーチ部分は
とても似せていて、これはやはりプロの仕事です。
地道な努力を感じるプロの技です。

全体的にはこういった映画は
地味でいい味だしてる俳優のほうが
しっくりくるんじゃないかと思いました。
今回は妙に派手な個性派が多く
それでストーリーが上っ面に思えて
本題が頭に入りにくいんだと思います。

皆、監督と親しい、この映画の本題
(それが何なのかは謎ですが)に
共感した人達なのかもしれません。

気になったのは、題名の『アムステルダム』。
通常アメリカ映画って、タイトルがダブルミーニングで
2重の意味があるんですが、
この映画は自由で楽しい時期を過ごしたアムステルダム
という意味しか入っていないように思えます。

それって題名として弱すぎる。

通常はダブルミーニングの部分が
映画の言わんとしている事だし、
映画でも最後に「アムステルダム」と主役2人が
大アップで伝えてくるので、
これは何か意味がないとおかしいと
考えてみるに、
アムステルダム条約=それぞれ国の個性を尊重しながら
お互いの利益と発展と利便性のために強調する
を意味しているのかも?考えすぎ?

それとももっと単純に、
アムステルダム=ダムですれすれのところを堰き止めて
国際的に繁栄するという事?
これも考えすぎ?

この映画の舞台は30年代のニューヨークで、
NYはオランダの植民地時代に
ニューアムステルダムと呼ばれていたので
その意味?というのは勿論一番最初に考えましたが、
それだけだと単に名前繋がりなだけだし。

そんな感じで???って感じだから
迷走してるというのが一般的なレビュー、
現在の国際情勢と結びつける人だけが
高く評価していると思われるので
いったいどこが良いのかよくわからん、
とりあえず豪華俳優陣の事は書いとくか、と
やたら俳優陣のレビューばかりが多い状況に
なってるのかもしれません。

ちなみに、
傷口の手当てや解剖などのシーンや
弾丸や爆弾の破片などで作ったアート作品や
皆で適当に合唱しはじめたりが
突拍子もないと思う人もいるようですが、
これ全部当時起こっていたことだと思われます。

戦争がいかに極端で異常であるか、
それをどうにか楽しく生き抜こうとしていたかを
見せているのだと思います。

全部勝手な解釈ですが、
この映画、勝手な解釈がとっても合うんですよ。
そういう意味でも楽しく鑑賞できます。





画像をクリックすると詳細が見られます。





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Last updated  2022.11.28 04:40:07
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