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なつかしい! それが、まあ、第一印象というか借りてきた理由です。食卓テーブルでパラパラやっていて、いろいろ思いだしました。ボクにとっては、何と言っても 「てつがくのライオン」の詩人 で、 松本大洋というマンガ家のおかあさん です。 1935年 に 台湾 で生まれた方で、日本最初の女性コピー・ライターです。
死この詩集には、 私家版 だったようですが、 工藤直子の初期詩篇 が収められているのが、全詩集の所以の一つです。絵本の語り手(?)になる以前の 工藤直子 です。その最初の最初の詩がこれです。 25歳の工藤直子 です。何にたじろいだのか、うまくいえません。しかし、この感じは他人ごとじゃないですね。 「帰っておくれ!」 って、本当にそういわれて、真っ暗闇の道を歩いた記憶があるような気がします。
黙って生きてゆきましょうよ
食べてー 眠ってー
そして死ぬんです
どうも私は
かけまわっているようだ
“帰っておくれ!”と
みんなが笑っているようだが
恐ろしくないのでしょうか?
・・・・・・・・・・・・・・・
やはり
黙って生きてゆきましょう
一九五〇・一・二五 ( P8・1950)
60年、黙らずに生きて来てどうなりましたか? というわけで、当然、最後のページですね。
けんきち・はいく
こいぬけんきち
ゆきふわり
しっぽにっこり ぱたぱたた
はいくのきもち
ああ ぼくの だいすきな ゆきが
ふわ ふわ ふってきた
うれしくて しっぽが わらいたくなり
ぱたぱた ぱたぱた しちゃったよ (P668・2016)
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