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2026.03.08
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キリル・セレブレンニコフ「死の天使ヨーゼフ・メンゲレ」シネリーブル神戸  久々の ナチス映画 です。見たのは、 キリル・セレブレンニコフ という ロシアの映画監督 の、たぶん最新作 「死の天使 ヨーゼフ・メンゲレ」 です。 原題 「Das Verschwinden des Josef Mengele」 で、 「ヨーゼフ・メンゲレの失踪」 ですね。

アウシュヴィッツ収容所 「人体実験」 を繰り返して、まあ、ボク程度の知識でも 「ああ、あの人か…」 と、名前を知っている医学者ですが、 ナチス崩壊後 、南アメリカに逃亡して生きのびた人物の 逃亡生活 を描いた作品でした。​
「暗いだろうな・・・。」

​まあ、そう、覚悟して見たのですが、 情け容赦なしに暗くて圧倒されました。


「皆さんもご覧になったら、楽しいよ。泣けるよ。」

 最近、そういう映画を観たがっている徘徊老人なのですが、まあ、 真反対 でした。しかし、 映画 としても、 メンゲレの描き方 としても、 実によくできた作品 だと思いました。

1940年 代の、 あの時代 から 202年 代の に至る 80年の時間を重層化させた構成 で、プロット、プロットでの モノクロ画面とカラー映像の使い方 も、主人公、 メンゲレ の記憶、そして、その底にある思想性を抉り出す演出意図に基づくものであることを感じさせて、
「目をそむけたくなる美しいカラー映像」

​が、 監督の情け容赦のない断罪の意志 を感じさせて​
ド迫力!

​でした。

 映画は、今や 歴史的存在 である ヨーゼフ・メンゲレ と、逃亡生活をしている を探し出した再会する 息子ロルフ・メンゲレ という、 「父と息子」の物語 を枠組みとして描かれているのですが、 メンゲレ を演じている アウグスト・ディール という俳優さんも、息子の ロルフ・メンゲレ を演じている マックス・ブレットシュナイダーさん も、いいお芝居でした。

 老いさらばえて、逃げ続けている 父親 を支えているのが アウシュヴィッツでの栄光の記憶 であるということを知る 息子 、見ているこっちも驚くしかない 「父と息子」の出会いと別れの物語 には言葉がありませんでした。

 最近、あれこれ見る映画の中で、わがままな自己主張を続ける、 老いたる「父親」像 に、自分を重ねて見ることがよくあるのですが、 この作品の父親 には、驚くばかりで、自分を重ねたりすることは、ちょっと無理でしたね。むしろ、 和解の可能性に断念して去っていく息子の姿 に同情しましたね。
 というわけで、暗い気持で 拍手! です(笑)。
 帰り道、 監督 キリル・セレブレンニコフ という名前を呟きなおしていて、ようやく思い出しました。数年前に見て困惑した 「レト」 「インフル病みのペトロフ家」 の監督です。実は プーチンのロシア では弾圧の対象だったはずです。 この映画 も、たぶん、 フランスかドイツ で作っているようで、だから、これって ドイツ語の映画 ですよね。 ​
で、やったと気づきました。

 ​この 情け容赦のない、批判的視線の向こうにあるのはロシアなんじゃないか って。そう思うと、いろいろ謎が解ける気がしますが、今、あれこれ言う力はボクにはありません。でも、 この監督 は見続けますね。 拍手! です。

監督・製作・脚本 キリル・セレブレンニコフ

製作 シャルル・ジリベール イリヤ・スチュアート 

原作 オリビエ・ゲーズ

撮影 ウラジスラフ・オペリアンツ

美術 ウラジスラフ・オガイ

衣装 タチアナ・ドルマトフスカヤ

編集 ハンスヨルク・バイスブリッヒ

音楽 イリヤ・デムトスキー

キャスト

アウグスト・ディール(ヨーゼフ・メンゲレ)

マックス・ブレットシュナイダー(ロルフ・メンゲレ)

デビッド・ルランド(ゼードレマイヤー)

マルタフリーデリーケ・ベヒト

ミルコ・クライビッヒ(アロイス・メンゲレ)

ダナ・ヘルフルト(イレーネ)

カーロイ・ハイデュク(ミクロス・ニースリ)

ブルクハルト・クラウスナー(カール・メンゲレ)

2025年・135分・R15+・フランス・ドイツ合作

原題「Das Verschwinden des Josef Mengele」

2026・03・06・no045・シネリーブル神戸no364




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最終更新日  2026.03.11 23:28:23
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Re:映画の時間 キリル・セレブレンニコフ「死の天使ヨーゼフ・メンゲレ」シネリーブル神戸no364(03/08)  
ミリオン さん
おはようございます。
映画は面白いですね。見るのが大好きです。頑張って下さい。 (2026.03.08 10:04:48)

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