しまねこしねま

2003.5

2003.5 鑑賞作品



5月中に観た映画です。わかりやすく★表示しました。

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●マイノリティ・リポート ★★★☆☆ビデオアイコン
2002.アメリカ/◎監督...スティーブン・スピルバーグ
◎出演...トム・クルーズ、コリン・ファレル、サマンサ・モートン、マックス・フォン・シドー、キャスリン・モリス
◎STORY...2054年のワシントンDC。犯罪をプリコグという予知者に予言させ未然に防ぐ犯罪予防局が設立されて以、犯罪撲滅率は90%という実績に。そんなある日予防局の主任刑事アンダートンが36時間以内にある男を殺害するという予告が。追う側から一転、追われる身となったアンダートンは?
◎原作読んだけど、F・K・ディックの思い描いた「近未来」はかなり昔なので、いくつかが実現しそうなくらいな「現代」にそれを映像化すると、なんかちぐはぐな感じはする。とんでもなく進んでいることがあるかと思えば今と全然変ってなくて違和感があったり~。コリン・ファレルはもっと重要な役かと思ったがやっぱりこれはトムの映画なのであった。



●ザ・リング ★★★☆☆ビデオアイコン
アメリカ/◎監督...ゴア・ヴァーヴィンスキー
◎出演...ナオミ・ワッツ、マーティン・ヘンダースン
◎STORY...ジャーナリスト・レイチェルの従妹が原因不明の変死を遂げる。彼女と同じ日に同じビデオを観た数人の若者も同時に死んでいた。事件の謎を追うレイチェルは調査を開始するが彼女の息子にも死の恐怖が迫り…。見た者を7日間で確実に死に追い込むという呪いが込められたビデオテープの恐怖を描いた、鈴木光司原作によるホラー映画「リング」をドリームワークスが完全リメイク!
◎やはりアメリカ人は日本人のようなおどろおどろしい「わけのわからん」呪縛とか呪いの感覚ってやっぱり根本的には理解できないんじゃないかと思う。貞子に相当する少女がなんか超能力者っぽい描かれ方だったことからみても、どこか、明快な答えがないと納得できないみたいな。それだけに作品はわかりやすかったし、日本版よりもずっと洗練されたホラー作品としてまとまっていたような気がする。



●ランダム・ハーツ ★★★☆☆ビデオアイコン
1999.アメリカ/◎監督...シドニー・ポラック
◎出演...ハリソン・フォード、クリスティン・スコット・トーマス、チャールス・S・ダットン、ボニー・ハント、デニス・ヘイスバート、シドニー・ポラック
◎STORY...ワシントンD.C警察の内務調査室巡査部長ダッチは、出張に出かけた妻を飛行機事故で失う。だが彼女は機内で隣の座席にいた男チャンドラーの妻を名乗っており二人の遺品から同じ部屋の鍵が発見された。ダッチは真実を突き止めるためチャンドラーの妻で下院議員のケイを訪ねる。
◎「悪いことはできまへんな」という話だ。不倫旅行の飛行機がおちてしまう。その不倫にまったく気付いていなかったお互いの夫と妻が出会う。ダッチのように、かたくなに真実を追究する姿勢はときに人を傷つけるし、いつでもいいとは思えない。「正しいこと」「事実」がすべてなのではない、と思う。ハリソン・フォードの老いがかなり際立つ。意固地さを強調していたためか、表情が硬かったからかもしれない。

●バースデイ・ガール ★★★★☆ビデオアイコン
2002.アメリカ/◎監督...ジェズ・バターワース
◎出演...ニコール・キッドマン、ベン・チャップリン、マチュー・カソヴィッツ、ヴァンサン・カッセル
◎STORY...銀行に勤続10年、金庫の鍵の保管者であるジョンはロンドン郊外に一人住い。彼はHP「ロシアから愛を込めて」でメールオーダー花嫁を注文する。彼女、ナディアは話せるはずの英語が話せずジョンは解約しようと思ったがだんだん彼女に夢中になってしまう。そして彼女の誕生日だと言う日、ささやかなパーティの夜突然彼女の従兄弟と称する男が2人おしかけてくる。
◎もっとコワイ話かな~と想像していたのだが、案外楽しい話で最後まで楽しめた。ベン・チャップリンがなかなかとぼけた味をだしていてそれがよかった。メールオーダー花嫁ねえ~・・まあ、お見合いって昔からあるから感覚としては似たようなかんじかな・・


●インテリア ★★★☆☆ビデオアイコン
1978.アメリカ/◎監督...ウディ・アレン
◎出演...ジェラルディン・ペイジ、ダイアン・キートン、モーリン・ステイプルトン、クリスティン・グリフィス
◎STORY...NY郊外ロングアイランド。30年も連れ添った両親に突然別居話が。インテリアデザイナーの母はショックで自殺未遂を起こす。父が連れてきた再婚相手は母とはまったく違うタイプで3人の娘の胸中も複雑だが・・
◎すべて完璧をめざし、インテリアも妥協を許さない、氷のようなイブ、それにウンザリして父はでていってしまうんですね。で、つれてきたのはふつうのオバチャン、ってかんじの女性なんです。いつまでも「復縁」を信じて未練たらたらのイブは哀れだ。彼女にしてみれば夫と別れるなんて人生はまったく予定になかったんだろう。「そんな人生許せない」というかんじかな。インテリアはもちろんかっこよくて、映画をみている、と実感できる映画だ。

●理由 ★★★☆☆ビデオアイコン
1995.アメリカ/◎監督...アーネ・グリムシャー
◎出演...ショーン・コネリー、ローレンス・フィッシュバーン、ケイト・キャプショー、エド・ハリス
◎STORY...死刑反対論者として知られる法学部教授のポールは8年前少女惨殺の犯人として死刑判決を受けた黒人青年の無実の訴えの手紙を彼の祖母から手渡される。妻の勧めもあり事件の再調査にのりだすのだった。
◎価値観の違い、というものが人にはある。立場によっても違う。目指しているものが大きければ大きいほど、ほんの少しのつまづきは大きな命取りだし、喪失感も大きかろう。白人ならばやり直しもきくただの一日。

●仕立て屋の恋 ★★★★☆ビデオアイコン
1989.フランス/◎監督...パトリス・ルコント
◎出演...ミシェル・ブラン、サンドリーヌ・ボネール、リュック・テュイリエ、アンドレ・ウィルムス、フィリップ・ドルモワ
◎STORY...仕立て屋のイールは極端なきれい好きで孤独な毎日を送っている。彼の唯一の楽しみは向いに住むアリスを窓の隙間から覗く事だった。ところがある日、イールはとんでもない光景を目撃してしまった。後日、アリスの方からイールを訪ねて来る。イールは思い切ってアリスをデートに誘う。
◎イールにとって孤独はそれほど苦痛ではなかったはずだ。しかし「出会い」は思わぬところにあった。それまでは絵に描いた果物を眺めて満足できても、一度匂いを嗅ぎ、かじってしまったらもう眺めるだけでは満足できない。モノクロームだったイールの人生に一瞬ビビッドな色が刷り込まれた数日。「バーバー」のようだ。その瞬間があるから、また奈落のような思いをしてもかまわないとさえ思える。最後のアリスの窓越しの眼が印象的だ。
それにしてもこの刑事~ちょっと無能すぎないかね?こんな捜査されたらかなわんねぇ。


●マイ・レフトフット ★★★★☆ビデオアイコン
1989.アメリカ/◎監督...ジム・シェリダン
◎出演...ダニエル・デイ・ルイス、ブレンダ・フリッカー、レイ・マカナリー
◎STORY...アイルランドの画家・詩人・作家であるクリスティ・ブラウン(実在)は生まれつき重度の脳性小児マヒに冒されていた。貧しく子だくさんだが温かい家族に囲まれ、植物状態だといわれたが、ただひとつ自由に動かせる左足で彼は絵を描きはじめる。
◎兄弟は22人、そのうち生きているのは12人、という超大家族。一つのベッドに大の男4人で寝るというような家庭だ。でも明るい。重度障害者のクリスティがいても、遊ぶときも普通に仲間に入れて。家族がそんなふうだからクリスティの個性も育ったのだろうか。「バリアフリー」というのがさかんにいわれる。制度や街や家のつくりも大事だけど結局は心の問題だということを痛感する。


●ラスト・キャッスル ★★☆☆☆ビデオアイコン
2003.アメリカ/◎監督...ロッド・ルーリー
◎出演...ロバート・レッドフォード、ジェームズ・ガンドルフィーニ、マーク・ラファロ、スティーブ・バートン、デルロイ・リンド、クリフトン・コリンズ・Jr
◎STORY...米国陸軍の伝説的な将軍ユージーン・アーウィンが、命令に背いて部下を死なせた科で軍刑務所に収監された。静かに罪を償い帰ることが目標だった彼だが、その劣悪な非人間的な環境の中で、戦士としての誇りがよみがえるのを抑える事ができなかった。
◎これは、レッドフォードだからよかった、と思う。他の俳優がやったら、鼻についてしかたがなかったかもしれない。「ジャングルで、海の底で、異国の戦場で。ライフルとヘルメットと認識票がすべてだ」それが「ソルジャー」将軍も軍曹も、すべて兵士だというわけだ。


●ノー・マンズ・ランド ★★★☆☆ビデオアイコン
2001.フランス・イタリア他/◎監督...ダニス・タノビッチ
◎出演...ブランコ・ジュリッチ、レネ・ビトラヤツ、フィリップ・ショバゴビッチ、カトリン・カートリッジ
◎STORY...1993年6月、セルビアとボスニアの中間地帯、ボスニア兵の死体の下にセルビアの老兵士が地雷を仕掛けるがその兵士は生きており、いあわせた両軍の兵士チキとニノは途方にくれる。
◎最初の方でボスニア陣営とセルビア人陣営が交互に映されるのだが、どっちがどっちだかわからない。ことばも通じる、同じ民族の人同志が戦争をしているというのは、ユーモラスな映し方をしていたけれどとても悲しい眺めだ。体の下に地雷を仕掛けられて、少しでも動けば自分も回りの人も死ぬ。放っておいてもいつかは死んでしまう。いくら国連が助けたくてもなにもできない。戦争は、一度足を踏み入れたらそういう何者も救いようのない事態におちいることがきっとある。とりかえしのつかないことに。


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◎STORY...


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