しまねこしねま

2003.6

2003.6 鑑賞作品



6月中に観た映画です。わかりやすく★表示しました。

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●赤ひげ ★★★★☆ビデオアイコン
1965.日本/◎監督...黒澤明
◎出演...三船敏郎、加山雄三、山崎努、団令子、桑野みゆき、内藤洋子、二木てるみ
◎STORY...山本周五郎の「赤ひげ診療譚」を原作に小石川養生所に住み込む見習医師保本と赤ひげの心の交流、庶民の人生模様を描く。
◎この頃の邦画はめちゃめちゃ力がある。三船はすっごい迫力ですね。J・ボンドもできそうだ。加山雄三なんてフランス人みたいだし。(笑)それと、あらためてみると黒澤という人は美的感覚が鋭い人ですね。ひとつひとつのカットがとても美しい。絵みたいなのだ。周五郎作品は黒澤と波長があうのだろう。とてもよく似合っている。

●ミルクのお値段 ★★★★☆ビデオアイコン
2000.ニュージーランド/◎監督...ハリー・シンクレア
◎出演...カール・アーバン、ダニエル・コ-マック、ウィラ・オニール、ランジ・モツ、マイケル・ローレンス
◎STORY...ロブとルシンダは牧場で暮らす、恋人同士。結婚直前、ラブラブの2人だが、愛が冷めるのではと心配するルシンダに親友のドロソファラは、愛の炎を燃やすためには喧嘩も必要、とそそのかし、不思議な老婆に奪われたキルトと引き換えに大切な牛を交換してしまう。怒り狂ったロブは彼女の元を去ってしまう。
◎とても不思議な物語で、ちょっと見にはまともそうだけどどこかおかしい世界だ。犬が広所恐怖症で箱をかぶっているとか(そんな犬みたことない)事故で車がしょっちゅう天地ひっくりかえるとか・・パラレルワールドでいうとちょっとだけずれた隣の世界みたいなかんじだ。そして、色がとてもきれい。牧場の緑やバスタブに映った空、大地の茶色etc、etc・・・かわいい物語。

●ボーン・アイデンティティ ★★★☆☆ビデオアイコン
2002.アメリカ/◎監督...ダグ・リーマン
◎出演...マット・デイモン、フランカ・ポテンテ、クリス・クーパー、クライブ・オーウェン、ブライアン・コックス
◎STORY...イタリアの漁船が海に浮いている一人の男を発見した。背中に2発の弾丸を受けて記憶を失っており、尻にスイスの銀行の口座番号を埋め込んだ物体が埋め込まれていた。彼は銀行に行きジェーソン・ボーンと書かれた自分のパスポートと金と拳銃、他人名義の6枚のパスポートを目にする。そして自分に備わっている超人的な力に驚く。
◎マット・デイモンという人はアクションでもまあいいんだけど、もっと深いドラマを演じることができる人だと思うので、この「自分探し」「オレはいったい何者なんだ?」という葛藤の部分をもっと出した作品だったら深みのあるいいものになったという気がする。

●バードケージ ★★★☆☆ビデオアイコン
1996.アメリカ/◎監督...マイク・ニコルズ
◎出演...ロビン・ウィリアムズ、ジーン・ハックマン、ネイサン・レイン、ダイアン・ウィースト、キャリスタ・フロックハート
◎STORY...アーマンドとアルバートはマイアミのクラブを経営しているゲイカップル。アーマンドの実の息子をアルバートは母親のような愛情をもってかわいがってきたが、彼がお堅い議員の娘と結婚することになり・・
◎こんなにロビン・ウィリアムスに色気を感じた作品ははじめてなのであった。ゲイのカップルで、ロビンはどっちかというと「彼」のほうなので、なんか彼女役のアルバートといると、妙に男らしくみえてしまう。このときは顔もすっきりしているしね。それが、男勝りの元妻の前にでるとなんとなく女々しいかんじになってしまって・・そんな微妙な変化がすごくうまいな~と思える。

●ストーカー ★★★☆☆ビデオアイコン
2002.アメリカ/◎監督...マーク・ロマネク
◎出演...ロビン・ウィリアムス、コニー・ニールセン、エリク・ラ・サル
◎STORY...大型スーパーのDPEで働くサイにとって、顧客のヨーキン一家は理想の家族だった。サイは10年前からヨーキンが出したDPEからこっそり自分用にもプリントをコレクションしていた。しかし、夫ウィルが浮気していると知り、サイは罰を与える決意をする。
◎終始、ロビン扮するサイという男が哀れなのだ。(不気味ではあるが)ストーカー、というからには憎まれてもしかたない役ですね。監督は、これが初監督だそうだ。主演にロビンを獲得したのは大金星。人脈は大事だね!「70年代の映画体験、大型スーパーにも魅力を感じる」といっていたのはなんか私と同じような感覚で、同世代かもなと思いました。


●運命の女 ★★★☆☆ビデオアイコン
2002.アメリカ/◎監督...エイドリアン・ライン
◎出演...ダイエン・レイン、リチャード・ギア、オリヴィエ・マルティネス
◎STORY...コニー・サムナーはNY郊外の家で、会社を経営する夫エドワード、息子と幸福な生活を送っていた。ある突風の日息子の誕生日プレゼントを買いにSOHOへ行ったコニーはマーテルという青年と衝突、ケガをする。タクシーもつかまらず彼の部屋で手当てをうけ、それがきっかけでマーテルとつきあうようになる。そしてやがてそれに気付いたエドワードは・・・
◎最後に、バルトロウの「スライディング・ドア」のようにもしあのとき~だったら・・という場面がちらっとでてくるが、なんとなくそれがとても切ない。でもはじめの一歩をふみだしたときから、運命はそうでないほうへどんどん動き出してしまったのだった・・しかし、彼女のいちばんのまちがいは、やっぱり「アレ」を恋人にあげたってことだったねぇ~・・


●容疑者 ★★★★★ビデオアイコン
2002.アメリカ/◎監督...マイケル・ケイトン・ジョーンズ
◎出演...ロバート・デ・ニーロ、フランシス・マクドーマンド、ジェームズ・フランコ
◎STORY...仕事一筋のNY市警の優秀な警官が、ある殺人事件の捜査中に、幼い頃に別れた息子が第一容疑者であることを知らされる。故郷ロングアイランドで捜査を進めるうちに、恋人にも打ち明けられない消したい過去~かつて父親が殺人犯として処刑されたこと~が明るみに出てしまう。「殺人者の血」とメディアに騒ぎ立てられながらも、男は息子の足取りを追う。
◎この作品ほど「親子」の絆を良くも悪くも思い知らせてくれる作品も少ない。シナリオがとてもいいのと、映像・音楽にとても雰囲気があって美しいのがヨカッタ!主人公の父は殺人で死刑になり、息子もまた殺人容疑で追われている。負の遺産に悩む父と、愛情に飢えてさまよう息子。デニーロにはこんな映画がやはり似合う。久々にいい作品に出会ったんじゃないでしょうか??


●ショウタイム ★★★☆☆ビデオアイコン
2002.アメリカ/◎監督...トム・デイ
◎出演...ロバート・デ・ニーロ、エディー・マーフィー、レネ・ルッソ
◎STORY...ロサンゼルス市警に勤続28年の堅物刑事ミッチは、スターに憧れる一介のパトロール警官トレイとひょんなことからTVの捜査実況中継番組……その名も「ショウタイム」の主役として、無理矢理コンビを組まされることに。TVプロデューサーの横暴と軽薄さに我慢のならないミッチ。長年の夢が叶って調子にノリまくり、本人も気づかなかった素質を発揮しはじめるトレイ。そんな相反するふたりの思いを遥かに上回る勢いで、スター刑事としての人気は巷でぐんぐん上昇していく。
◎やっぱりエディ・マーフィーはおもしろい!出ているだけでおかしいのだ。カタブツ刑事がいやいやちがうタイプの人物とペアに・・というのは「フローレス」を思わせるけれど、いまいちデ・ニーロらしさがでていなかったというか、デニーロの印象が薄かったような気がするのでした。


●ザナドゥ ★★★☆☆ビデオアイコン
1980.アメリカ/◎監督...ロバート・グリーンウォルド
◎出演...オリビア・ニュートン・ジョン、ジーン・ケリー、マイケル・ベック
◎STORY...画家の青年ソニーが出会った美女キラは美を司る女神の一人だった。キラは、昔音楽家だった富豪ダニーを引き合わせ、古ぼけたホールを音楽の殿堂「ザナドゥ」に再生しようとする。
◎80年代、サーファーとか、JJとかあの西海岸ブームの前夜というかんじがありあり。ジーン・ケリーとオリビアのダンスシーンもある。やっぱり踊っていただかなくてはね・・・

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