話は少し前に戻ります。ハンバーガー屋さんに行く前、レオンの中心街に行くところからです。
途中の道からカテドラルの荘厳でディスニーランドのシンデレラ城のような建物の頭の部分が見えてきました(この比喩は微妙にヘンチクリンですが、そんな感じです)。
商店街をそのまま真っ直ぐに行けば、すぐにたどり着くのに、横町マニアとしては、どうしても真っ直ぐに進めずに、道に迷ってしまいました。しかしやがてたどり着けました。
カテドラルは閉まっていましたが、門の案内板に4時に開門と書いてありました。☆1
後1時間です。門の前には、巡礼仲間が何人もいましたので、しばらく話してから、先ほどの横町にもどりました。なかなか素敵な横町でした。赤ちょうちんがぶるさがっていないのが本当に残念です。ちなみにこの横町のパン屋さんはフランスパンまるまる一本日本円にして約30円でした。肉屋さんではハムの大きな塊(生ハムかどうかは分かりません)1kg約1400円でした。☆2
4時前にカテドラルにもどり、少し並んでから中に入りました。丸いステンドグラスの美しい教会でした。次にカテドラルの博物館に行きました。そこで僕にとって予期せぬことが起こりました。多分、僕以外の人は予期していることなので、ここで「声を大にして不思議なことがありました」と言ったら、それはあんたが無知なだけだよと言われてしまいます。なので、不思議なことは、僕が僕に向けての独り言なのです。この巡礼を通してそれは思い、辿り着いたことでもありました。奇跡と言うのは「僕が僕に向けての独り言」
だと言うことです。それを人に言ってはならない。奇跡が消えてしまう。☆3
博物館の廊下を歩いていると、制服を着ている女性が門の前に居ました。僕はその門から中に入ったのです。女性は門を閉めようとしました。そこにスペイン人(多分)の若者が走り込んできました。女性はスペイン語でなにやら言っていましたが、最後に英語で30分と言ったように思います。重々しい扉が、まさににヨーロッパ中世の扉がバタンと閉められ、中世の鍵音が外側からガチャガチャ鳴っていました。ようするに閉じ込められたのだと思いながら、周りを見回すと、スペインの若者は一人で奥の方に行ってしまいました。とても大きな美術館だとその時の僕は感じていました。そこに一人でいる意味が分かりません。博物館には何人もの人が見学をしていたのです。聖画がほとんどだったように思いますが、教科書か何かで見たような絵もありました。どれも国宝または世界遺産と言われれば納得をしてしまうような絵画ばかしでした。この美術館に一人だけで居るということは何なのだろう。もし鍵が開けられなければ、僕はこの偉大な絵画に囲まれながらいつまでも一人で居る。☆4
キリストの磔刑の像がありました。それは、実際よりも二回りほと大きくつくられていました。それは、多分現実そのままでした、頭に茨の冠を被せられ沢山の血が流れていました、槍で刺された胸からも血を流し、両掌と両足に太い釘が刺さりそこからも血が流れ落ちていました。ぼくは、そのキリストと向き合っていました。その時間をイエスが作ってくれたことを感じていました。そのキリストに限りない優しさ感じていました。☆5
日本に戻ったときに、パッションという映画をレンタルで見ました。むごたらしいだけで、そこにイエスを感じることは出来ませんでした。しかしレオンのイエスは全く違います。あの、大きな静まりかえった美術館の中で、むごたらしさも、恐怖感もなく、やさしさに満ちていたように思います。先の見えない巡礼のところどころに光がありました。30分が過ぎる前に門の前に戻りました。スペインの若者も戻ってきました。そして中世の鍵音がすると、門が開けられました。本当に不思議な時間でした。次回はレオンを旅立ちます。
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