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Mar 13, 2021

サンライズChのリニューアル記念に配信されたものを視聴。
映画自体は1983年3／12公開。高千穂遥の小説が原作で（本作で脚本も担当）、原作小説の挿絵を担当した安彦良和氏の初監督作。

宇宙開発を請け負い、人類の銀河進出に貢献した「クラッシャー」。クラッシャーは今は宇宙のなんでも屋として銀河中を駆け回っている。クラッシャーの創始者を父に持つジョウ（竹村拓）は腕と度胸の良さからその名を知られる超A級クラッシャー。ある日惑星オーパスで休暇を取っていたジョウのチームに急な依頼が舞い込む。財閥スコーラン家の執事から重病の令嬢エレナを緊急移送してほしいというものだ。だがワープ中にチームの愛機ミネルバは突然制御不能に陥り、気がついた時は依頼人も積荷も姿を消していた。それどころか、現れた連合宇宙軍によってジョウたちは海賊の濡衣を着せられてしまう。容疑は晴れたものの、クラッシャー評議会から6ヶ月の資格停止処分を宣告されたジョウは謂れのない屈辱に荒れまくる。そこへ、父の友人で今は宇宙連合軍の情報将校をしているバードから事件には悪の巣窟として名高い惑星ラゴールの“マーフィ・パイレーツ”が絡んでいるという情報がもたらされた。
クラッシャーを甘く見るヤツは容赦しない！　落とし前をつけるべく、ジョウたちは無法国家ラゴールへと乗り込んでいく！！

・竹村さんの声優デビュー作。元は竹村さん、野沢那智主宰の「劇団薔薇座」出身（鈴置洋孝・戸田恵子等声優さんが多数在籍していたことで知られる）。「薔薇座」解散後は役者を辞めて料亭のフロアマネージャーをしていたが、「薔薇座」に残されていたデモテープを聞いた千葉耕市氏に勧められて「クラッシャージョウ」のオーディションに参加して合格し、30で声優としてデビューすることになった。元は舞台役者だけあって演技は良い。
・映画用だけあって音響がいい左右分離式になってる所も。
・絵のタッチは「めぐりあい宇宙」～「F91」辺りを思わせるものになっている
・ジョウのことを宇宙海賊扱いする軍人・コワルスキーの声は納谷悟朗氏。銭形のとっつぁんを思わせるキャラですね。
・父から6ヶ月の謹慎処分を受けたジョウ達はディスコで大暴れ。ディスコのシーンはコミカルに。お酒を呑むと派手に酔っ払ってしまうアルフィン。以外な一面が・・・
・ドライブインシアターでジョウが「ダーティーペア」の映画を見ているシーンが有る。ダーティペアの声はモデルとなったスタジオぬえの女性スタッフ。
・入国審査のシーンでは吾妻ひでお氏の自画像、軍の施設が破壊されるシーンではシャアとハロがモブとして登場。

＜裏など＞
・公開されたとき「幻魔大戦」「宇宙戦艦ヤマト完結編」とで公開時期が重なり（「ヤマト完結編」の公開日は3/19日）、「83年春の映画興行戦争」と呼ばれた。三作の興収は「幻魔大戦」がトップで2位は「ヤマト完結編」、3位が本作だった。
・サントラはオリコンのLPチャート最高9位を取っている
・部分的にCGが使われていて、使用したPCは佐藤元の私物だったベーシックマスターLV3という機種。