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Nov 9, 2022

今回の「にっぽん歴史鑑定」のお題は平安時代の生活
「源氏物語」から平安時代の生活様式を紹介する内容。

・まずは「桐壺」から見る皇族の男子で東宮（皇太子）になれる条件を紹介。
皇子の母方の実家の家柄が上である、母の父親が権力を持っている人・・ってのが条件で、桐壺更衣は天皇の后の中でも一番格が下の「更衣」で桐壺更衣の父もすでに亡くなっていたため源氏の君には後ろ盾がいなかったこともあり臣籍降下して光源氏と呼ばれるように

・「若紫」「若菜上」から見る平安時代のペット事情
平安時代は雀や猫をペットにしており、雀は雛の段階から育てると人間になつくんだとか。今でいうとインコを飼う感覚と一緒か。
猫は奈良時代～平安時代辺りに中国から輸入されたという通説だったが、それ以前に猫の骨が見つかったので通説は覆され平安時代になるとペットとしてポピュラーだった・・・は初めて
源氏物語の一番のファンだった一条天皇は猫好きで猫が子供を生むと誕生祝いを行う、雌猫に官位を与えるほど猫をかわいがっていたという。ニャンコちゃんに官位を与えるって・・・遣唐使が派遣される際、遣唐使船に官位を与えた・・・というほどだが別に驚かないか。

・「夕顔」から見る平安時代の男女交際
和歌は今で言うラブレターで何度も和歌を交わしつつ恋愛→結婚という流れに。
女性の方は成人式にあたる「裳着」を行うと基本人前に素顔を見せないのでいざ相手の女性と会うと予想違い・・・ってことも。６巻「末摘花」の巻で末摘花と交際した源氏だったが、実際会ってみたらブサイクだったので「ハズレ」だった・・・という事が描かれてます。

・「須磨」から見る平安時代の刑罰
平安時代の刑罰のうち流罪のことを解説。都から見て近い箇所は「近流」、中間の距離なら「中流」、佐渡や隠岐等遠方に飛ばされる場合は「遠流」という事が説明されたがこれは知ってたかな？
源氏は兄・朱雀帝が寵愛していた朧月夜と密会したため罪に問われそうに。流罪にされる前に自分から須磨へ退去。ある日父の霊が現れ、明石へ移り住むことに・・は説明されなかったが、兄が夢の中で父の霊に叱られたことから許されて京に戻ることを許され

・「絵合」から見る平安時代の遊び
「絵合」と言うのは物合わせのひとつ。中国から輸入され、闘鶏などの賭け事がルーツ。
平安時代になると美しさを競い合う遊びになり「貝合せ」「歌合」等が流行
女子の遊びは琴、和歌などを、男子は乗馬、蹴鞠、音楽、詩歌（主に漢詩）を楽しんでた。平安時代では男子はお役所づとめは午前中で終わり午後は遊びに興じていていて、女子はほとんど室内で遊んでたとのこと

・「蛍」から見る男女交際
夕顔の遺児・玉鬘は絶世の美女。彼女の噂を聞き求愛する男子が殺到。その中でも源氏の腹違いの弟が執心。源氏は蛍を放って玉鬘の美しさを蛍宮に見せる・・・という話が。色んな女性遍歴を持つ源氏らしいや

・「幻」から見る終活
最愛の紫の上を亡くした源氏は紫の上とやり取りした手紙を処理するという描写がある。
平安時代にも今で言う「終活」があったんだ。

「源氏物語」第3部として源氏の子・薫を中心とした「宇治十帖」があるが、そこには触れられず。

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